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こんな平らなお好み焼きを見るのも久しぶりです。 昔はよくあったようですが、ちょうどお好み焼きと同じサイズくらいの丸い鉄の重りを乗せるのです。 ただ、このお店、重りを載せて置いておくだけで、押しつけません。 重りを使う店は、だいたい重りを置くだけではなく、ぎゅうっと押し付けるんです。押し付けると、キャベツの水分がじゅぶじゅぶと出てきます。そうすると火は早く通るんですが水っぽくなるんですね。 この店の場合、重りを置くだけで、抑えつけないので、水が出ることもなく、水っぽくなりません。 重りには、味を閉じ込めるふたのような役目もあるし、具材に一体感を出す成形効果もあります。 この店の重りの使い方は、重りを使うことのメリットだけを生かしているわけですね。 そのほかにも、この店のお好み焼きは古いスタイルを多く残しています。 例えば、生地を引いた後に、ソースで味をつけた麺を乗せ、その上に野菜を乗せるという重ね順。 店に入ると、メニューなど見る間もなく、「いらっしゃい、なにしましょ」と聞いてくる、テンポ感。 「鉄板ですか、皿ですか?」などということを聞かれることもなく、有無を言わさずヘラが出てくる(つまり、皿で食べるというオプションがない)。 そして、なんといっても、お好み焼き400円という驚きの値段。 私は、肉玉そばに、イカ天とネギをプラスしていますが、それでも650円。 こんな値段の店は、見たことがない。 ほんとに驚きです。 もっとも、お好み焼きのスタイルも値段もお店も古いですが、お好み焼きを主に焼いているのは、20代(?)の娘さん。 たぶん店主のおやじさんとは親子なんだと思いますが、未確認です。 ということは、まだまだ数十年、この店の古いスタイルが楽しめるということになるでしょう。 広島のお好み焼きの歴史を考える上で、とても重要なお店です。 |
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見た目の美しさでは、広島でも一二を争う店だろう。 サーブする時に、ちょっと写真左側が崩れてしまったけれども、この見事なドーム型がなんとも言えず、美しい。 ちょっとゴンタ君のようでかわいらしい感じもする。 見た目の形が美しいというのはとても重要なことで、丁寧に作らなければそうはならない。 だから、このお店のお好み焼きも、当然おいしいのだけれど、そのおいしさは、ちょっと意外です。 こういうドーム型を作るには、抑えつけずにじっくり蒸らすわけです。 でもそれだと火が通らないし、火が通るまでほっといたら、下の方が焦げてしまいます。 そこで、ときどきくるくる回しながら、キャベツに蒸気を含ませるようにして蒸しあげていきます。 ところが、この店の場合、火が通っていないという程ではないのですが、まだキャベツの歯ごたえが残っているくらいのところで仕上げているんですね。 そのほうがドーム型は作りやすいんでしょう。 一般的には、火の通りがあまいとおいしくないものなんですが、そこそこおいしいんですね。 しゃきしゃきとした歯ごたえが残っている分、こういうほうがおいしいと感じる人もいるかもしれない。 もっとも、今、キャベツがおいしい時期なので、これが夏場になったらどうなんだろうと思ったりもしてしまいます。 胡椒がよくきいているのもいいのかもしれません。 スパイシーな味が後を引きます。 麺を、麺パリにしないのもいいのかもしれません。 麺パリにしない分、麺ではなくて、キャベツのほうで歯ごたえを出す。 そういうのもありかも知れない。 いずれにしても、これだけの高さのあるお好み焼きですから、ヘラできれいに切って食べるのは難しい。 実際、この「駅前広場」は、観光客の多いところ。 ドーム型がいくら美しいと言っても、箸でぐちゃぐちゃに混ぜたら、あまり意味がありません。 握りずしを、箸で混ぜて食べて食べたら意味がないのと同じです。 と、まぁ、ケチをつければいろいろあるのですが、わざわざ紹介するからにはおいしいです。 むしろ、意外なタイプのお好み焼きで、面白いです。 広島に来て初めてお好み焼きを食べるという方には進めませんが、何枚目かには、食べてみてほしい一枚です。 電光石火
広島市南区松原町10-1 広島古フォーカスビル6階「広島お好み物語 駅前広場」 電話 082-568-7851 http://www.chugoku-np.co.jp/okonomi/minami/0825687851.html |
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