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N0.2 今日は、まず、麺の話から。 広島風のお好み焼きは、クレープ状に引いた生地の上に具材をのせていく「重ね焼き」というスタイル。 それこそ「お好み」で何をのせてもいいわけですが、戦後「みっちゃん」が中華麺をのせたことから、現在の広島風の定番の具材となりました。 それ以来、広島風のお好み焼きにとっては、中華麺(そば)が、非常に重要で、実にいろんなタイプの麺が発達しているのです。 余談ですが、戦後、日本の食文化は、アメリカから供給される小麦粉の影響を大きく受けることになります。 ラーメンが本格的に普及するのも、学校でパン給食が始まるのも、この頃です。 安く手に入る小麦粉を増量し、重ねるのをやめて混ぜてしまえ!ということで、いわゆる関西風の「混ぜ焼き」のお好み焼きが誕生するのもこの頃です。 日本中が、元々重ね焼きだったのに、全て混ぜ焼きに変わってしまいました。 広島もそうなってもおかしくなかったのに、なぜか広島だけが重ね焼きのまま独自進化を遂げ、まさに「ガラパゴス化」しました。 ここが、ものすごく面白いところなんですが、ま、今日はこの辺で、お好み焼き提案会の話題に戻ります。 興味のある方は、以前書いた広島風お好み焼き進化系統図という記事がありますので、ご覧ください。 N0.3 ご存知の方も多いと思いますが、麺にもいろんなタイプがあります。 N0.4 しかし、ここまでご存知の方は、かなりの麺通ですね。 麺の断面が、丸のものと四角の物があるんですよ。 N0.5 こちらが、その四角の麺の代表選手、磯野製麺の生めんですね。 断面が四角いので、鉄板に接する面が多く、麺パリにするときなど、パリッとしたいい仕上がりになるわけです。 もちろん、磯野の麺は、味も香りもコシも抜群ですから、麺パリにしなくても美味しいですけどね。 茹でた後、ぬめりを取って使うか、つらずに使うかでもまたお好み焼きの味が全然違ってくるんです。 いい麺です。 N0.6 マスマンのピリカラ麺も美味しいですね。 これがあることをウリにしているお好み焼き屋さんも多いですが、看板メニューになるだけの存在感があります。 N0.7 そして、こちら、ひまわりフーズの極細生麺。 これも、また実に美味しい麺なんです。 この細麺がきれいな束になると、ソバ寿司のような独特の食感が楽しめて、実に美味しいお好み焼きが出来上がります。 しかし、気を許すとすぐゆで過ぎになるし、鉄板にのせたらすぐ鉄板に張り付いてしまうし、この麺を扱うには、お好み焼き屋さんの側に高い技術が要求されます。 にも関わらずこの麺を使っているお好み焼き屋さんをみると、「お、おぬし、できるな!」と、食べる前から期待が膨らみます。 さて、こんなふうに、麺が入ることで独自の進化を遂げた広島風お好み焼きですが、これを美味しく食べるために、とっても重要なポイントがあります。 それが、こちらです! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ N0.8 そう、ヘラなんですね。 広島風お好み焼きは「重ね焼き」ですからね。 具材が層状に重なっていることが重要なのです。 ヘラを使って食べるからこそ、その層状の重なりのまま、食べられるわけです。 箸で食べたら、具材が混ざり合って、焼きそばと一緒になってしまうのです。 そう、それはまるで、握りずしを箸でほぐして混ぜて食べるようなもの!! もちろん、それでもそれなりに美味しいことは美味しいのですが、重ね焼きの本来の美味しさが全く味わえません。 握りずしの美味しさと、ちらし寿司の美味しさが、全く別物なのとよく似ています。 今回の提案会では、このヘラに関する、歴史的な新提案があったのです! N0.9 これがお好み焼き屋さんでよく見かける小ヘラです。 これを使い慣れている人は、それでいいのですが、慣れない方にはこれでお好み焼きを食べるのはちょっとハードルが高いんですよね。 特に多いのが、ヘラが大きいので、お好み焼きを大きく切り取りすぎてしまうことでしょう。 一口では食べきれないくらいのサイズに切ってしまって、そのまま口に持って行くと、たいてい舌を焼くことになります。 このヘラで、上手くお好み焼きを食べるには、角をうまく使ったり、いろいろコツがありまして、独学でそれをマスターするまでには、少し時間がかかります。 N0.10 そこでこれまでも、こんなヘラがありました。 これは、角が丸くなっているので、角が当たっていたいということはないのですが、でも、あまり使い勝手が良くないんですね。 お好み焼き屋さんでも、あまり見かけません。 N0.11 そこで、今回開発されたのが、こちらの特小ヘラなのです。 より小さくて食べやすく、よりうすくて切りやすく、より短くて力を伝えやすい(つまり切りやすい)という、すばらしいヘラです。 思えば、このヘラの試作品を、企画を担当されたHさんから見せていただいたのが、昨年の冬のことでした。 そう、悟空で開催された第三回お好み焼きを語る会での出来事でした。 あの時はまだ通常サイズのヘラをやすりで削った試作品で、手作り感がありましたが、今回は見事に完成品ですね(あたりまえか(^^ゞ)。 これで、いままでヘラでお好み焼きを食べていなかった人も、ヘラで食べられるようになると、Hさんと語り合ったのを思い出します。 このヘラのおかげで、ヘラでお好み焼きを食べる人が増えてくれれば、広島風お好み焼きの本当の美味しさが分かってもらえる。 このヘラの発表は、広島風お好み焼きの歴史を塗り替える、まさに歴史的な大発表なのです!! N0.12 今回は、発売記念ということで、こんなおしゃれな(笑)化粧箱に入ったのを頂きました。 Hさん、このヘラは家宝にします! ・・・あ、いや、家宝にして、しまいこんではいけませんね。 このヘラをもって、お好み焼きを食べ歩き、普及に努めます!! もっとも、このヘラ、今回の提案会で、あちこちのお好み焼き屋さんからたくさん引き合いがあったそうです。 私が普及に努めなくても、あちこちのお好み焼き屋さんで見かけるようになる日も近いですね。 このブログ記事をご覧の皆さん! 特に、ヘラで食べたことのないあなた! お好み焼き屋さんで、この特小ヘラを見つけたら、ぜひヘラで広島風お好み焼きを食べてみてください!! |
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2011年05月31日
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