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広島交響楽団 第312回定期演奏会 2011年9月22日(木) 広島市文化交流会館 指揮:広上淳一 モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」 マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」 広響って、こんなに良く鳴るオケだったのか!!! いやぁ、ほんとに素晴らしい演奏会でした。 どこまでも、どこまでも、伸びていく。 天井知らずの、大変な盛り上がりでした。 ジュピターが終わったところで、既にブラボーの嵐。 鳴りやまぬ拍手に、3回も指揮者が呼び出されて、やっと休憩に入りました。 もう、コンサート終わったんだっけ?というくらいの満足感がありました。 こんなに盛り上がってしまって、このあとのマーラーは大丈夫なんだろうかと、心配になるくらいでしたが、それは全くの杞憂に終わりました。 これまた、どこまでもどこまでも伸びていって、信じられないくらいの盛り上がり。 約1時間の大曲ですが、まったく長く感じません。 気がついたら、あっという間に終わっていたという感じです。 ほんとに拍手がいつまでもなりやまず、5回も指揮者が呼び出されるという、大変な名演でした。 今日の演奏、何が良かったかと言えば、客演の広上淳一さんの力によるところがやはり大きいのでしょうか。 広上さんの指揮は、指揮しているというより踊っているという感じで、失礼ながら、時々コミカルでさえあります。 でも全身全霊で音楽に没入している感じがあって、オケの皆さんもそれに巻き込まれてしまうのでしょう。 ステージに載っているのは確かにいつもの広響の皆さんなのですが、広上さんの勢いで、リミッターを外されて、いつもと違うオケに生まれ変わったような気さえしました。 もっとも、リミッターを外されただけでは、カオスになりそうなものですが、そうならないのは、呼吸なんだろうと思います。 広上さん、唸ったり、大きく呼吸したりしながら指揮していて、それが客席まで聞こえてくるのですが、そうすると、聞いているほうまで、一緒に呼吸してしまうんですよね。 そして、ここで出てくると予想した通りのタイミングで、音が出てくる。 まさに「息があう」というのでしょうか。 音の出のタイミングや、音量、ニュアンスが、完璧に揃ってます。 だから、マーラーのような大編成の曲でも、カオスにならずに、見事に決まるわけですね。 指揮者のことばかり書きましたが、今日は、オケの皆さんも、もちろん、素晴らしかった。 プログラムも良かったですね。 モーツァルトの最後の交響曲と、モーツァルトをこよなく愛したマーラーの最初の交響曲。 実に良い取り合わせです。 ジュピターは、モーツァルトの天才がほとばしる、名曲中の名曲で、音楽ってこんなに楽しいものなのかと、ほれぼれします。 マラ1は、そのタイトルの通り、まさに音楽の「巨人」。フルート4本、オーボエ4本、クラリネット4本、ファゴット3本、ホルン7本、トランペット5本、トロンボーン4本などなど、モーツァルトやベートーベンなら2本程度しか使わない楽器が、ほぼ2倍使われています。そして、極めつけは、ティンパニ2台! しかも、第1楽章のトランペットを舞台袖の客の見えないところで吹かせたり、終楽章の金管楽器を立ち上がって吹かせるなど、視覚効果まで使って音楽の可能性を追求している。 マーラーの交響曲は、どんなに録音技術が発達しても、CDなんかには絶対に収まるものではありません。 これほど巨大な音楽を構築できるマーラーもまた、モーツァルトとは別の意味で、天才というほかないでしょう。 指揮者でこんなに変わるのか! オケって、こんなにすごい音がするのか! モーツァルトが、いかに天才か! マーラーが、どれほどの偉業を成し遂げたのか! 今日の演奏会、音楽というものがいかに素晴らしいものなのかということを改めて実感できる、素晴らしい演奏会でした。 広響の皆さん、ありがとうございました! |

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