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呉の老舗「やました」さん、初訪問。 ほかにないユニークなお好み焼き。 というよりも、これも一つのお好み焼きの原点なのでしょう。 最大の特徴は、大きな生地で具材を包むというところでしょうか。 「生地を食べておなかを満たす」ということを意識して作られているそうです。 広島のお好み焼きも(元をたどれば関西も含めて日本中のお好み焼きが)、本来はそういうクレープのような食べ物だったのですが、現在ではクレープの中の具材の方がメインになって、生地部分を食べる意識は薄れていますね。 特に広島では、生地は野菜部分を蒸しあげるために蒸気を閉じ込めるフタだという意識から、薄くしたり、小さくしたりして、存在感をなくそうとするお店も多いです。 もちろん、その反動で、生地の存在感を取り戻そうと、パリっとさせたり、生地に味をつけたり、いろいろ工夫するお店も多いです。 まぁ、とにかく、生地というのは、広島のお好み焼きの出発点ではあるのですが、存在意義が議論されるような、微妙な存在なのです。 さて、その生地で包む具材も変わっています。 そば(中華めん)を、細かく切った豚肉とともに炒めて、ウスターソースで軽く味付けして、さらにキャベツ、もやし、天かすを混ぜ合わせて、焼きそばを作ってしまいます。 その焼きそばを、生地の上にのせて、つなぎをかけて、ひっくり返して、一度焼く。 それを、卵の上に落として、ひっくり返して二つ折りにする。(このとき、卵は二つ折りの具材の真ん中)。 つまり、簡単に言えば、焼きそばを生地で包んで食べる感じですね。 全て混ぜるという意味では、関西風に近いですが、生地は混ぜない。生地で包む。 生地の上に、いろんな具材を重ねて層状にして蒸しあげる広島のお好み焼きとも違う。一見、広島のお好み焼きを二つに折っただけに見えますが、似て非なるものです。(折っただけなら、広島のお好み焼きも、もともとは二つ折りがメインで、具材が増えるにしたがって、折らないというか、折れなくなっていったようです。) というわけで、なかなかユニーク。 二つ折りにした、山(背)の部分です。 折り曲げやすいように、切れ目を入れているので、こんな風に具材が見えます。 いや、これはね、なかなかユニークな外観ですね。 もちろん、見た目だけでなく、とっても美味しいですよ! ちなみに、こちらの「やました」さん、昭和30年創業だそうです。 店内の鉄板は、お好み焼きを2枚同時に焼くのが限度かなという、小さなサイズ。 お好み焼きを焼くヘラも、油をかけるお玉(というより大きなスプーン)も、まったく見たことのないものばかり。 もうかなり古いはずなのに、明るく、清潔感のある店内。 まるで自分の家のように入ってきて、おでんの鍋からセルフでおでんをとっていく常連さんたちに、「いつものね?」と話しかける、店主とお客さんのほのぼのしたやり取り。 なんだかほっとする、いいお店です。 おすすめですよ! ※呉市中心部は、今年7月の豪雨災害直後こそ、孤立して大変な思いをされたようですが、現在はかなり復旧しています。ぜひ呉を訪問して、お好み焼きを食べることで、呉の復興を支援しましょう!
※呉への交通は「行ける広島県」が参考になります。 https://hiroshima-welcome.jp/ikeru2018/ |
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2018年09月01日
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