|
今日は、ラジオの収録でした。 本学のメディアビジネス学科が中心になって立ち上げたNPO法人FM HAM-STAR。 本学の生明教授の持ちコマ「走れ!アマデウス」にゲスト出演してまいりました。 「クラシック音楽をあまり聴かない方にもよくわかる企画を」というご要望でしたので、いろいろ頭をひねって考えました。 「指揮者って何をしているの?」という企画をやってみました。 クラシックをあまり聴かない方でも知っている可能性の高い、ベートーベンの交響曲第5番(いわゆる「運命」)と7番の冒頭部分をいくつか聞き比べをしてみました。 もちろん、曲は作曲家が作るわけですが、楽譜に書き込めることって限られているわけです。 例えば、同じフォルテでも、威嚇するようなフォルテもあれば、雄大なフォルテもあれば、爽やかなフォルテもあるわけです。 そこに解釈の余地が生まれます。 この解釈を決めて、オーケストラのメンバーに徹底するのが、指揮者の仕事。 さて、番組の方はこんな構成です。 ベートーベン交響曲 第5番 1.サー・ゲオルグ・ショルティ/CSO 2.レナード・バーンスタイン/NYP 3.カルロス・クライバー/VPO 4.オットー・クレンペラー/VPO 5.デイヴィッド・ジンマン/チューリッヒ・トーンハレ・オーケストラ 6.ブルーノ・ワルター/コロンビアSO この6種の演奏を、冒頭の1分くらいを聞き比べてみました。 つまり、皆さんよくご存じの「じゃじゃじゃじゃ〜ん」という部分です。 たったこれだけのフレーズなのですが、堂々としたものあり、爽快なものありと、いろいろです。 以上6曲を聴いていただいた後は・・・ 7.上海舞踏公司B 交響曲第5番『朝ごはん』 を、フルで約6分間聞いてもらいました。 「じゃじゃじゃじゃ〜ん」ではなく、「あさごは〜ん」と替え歌になっています。 6分間フルに、替え歌が展開されるのですが、初めて聞いたときは爆笑しました。 ちなみに、もちろん、これは指揮者の役割を知ってもらうということではなくて、ここまでやったら指揮者がやる解釈の範囲を超えた編曲ですね、というはなしです。 その後は、ベートーベンの7番の冒頭部分を、聞き比べました。 1.カルロス・クライバー/VPO 2.レナード・バーンスタイン/NYP 3.金聖響/オーケストラ・アンサンブル・金沢 4.アルトゥーロ・トスカニーニ/NBC SO 1951年11月9日ライブ 5.アルトゥーロ・トスカニーニ/BBC SO 1935年6月14日ライブ 6.ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/BPO 1943年10月31日のライブ これもまた面白い聞き比べなんですよ。 「ぱ〜ん」という最初の音の中から「ティ〜ラ〜ラ〜ラ〜」という主題が出てくるわけですが、たったこれだけなのに、全然違うんですよ。 とくに6なんて、フルトヴェングラーが「振ると面食らう」という異名をとるのがよくわかります。この演奏については、一度ブログネタにしていますので、そちらをご覧ください。 http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/8244209.html さて、いろいろ聞き比べていただいて、鑑賞のツボがわかったところで、運命を全曲通して聞いてもらいました。 聞いていただいたのは、サー・サイモン・ラトル/VPOです。 この演奏、実にいいです。 往年の大指揮者時代の演奏とちがって、最近の原典主義の流れと言えるでしょう。 しかし、原典に忠実なだけの退屈な演奏という意味ではなくて、原典を徹底的に研究し尽くした、すばらしい演奏です。 音符一つ一つに「この音はこういう風に鳴るべきだ」というポリシーを感じます。 今日改めて、全曲じっくり聞いてみて、サイモン・ラトル、名指揮者だなとつくづく感じました。 ま、私ごときに言われたくはないでしょうが(苦笑) さて、番組のほうは、この後すこし生明先生とのトークが入って、ベートーベンのピアノソナタ「熱情」を聞きながら、お別れでした。 生明先生のご提案で、グレン・グールドの演奏で聞いていただきました。 「熱情」の途中に出てくる、いわゆる「運命の動機」が実にわかりやすい演奏で、今日の企画にぴったりでした。 というわけで、なかなか面白い番組がとれた気がします。 まだ放送日は決まりませんが、この番組「走れ!アマデウス」は木曜の13時30分から90分です。 本学を中心に、広島市安佐南区全域と隣接エリアで聞いていただけます。 お近くの方はぜひ聞いてみてください。 【追記 2009/6/24】
放送時間が決まりました。 本放送は、7月7日(火)9:00〜10:30 再放送が 7月9日(木)13:30〜15:00 です。 FM周波数は79.0MHZです。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- クラシック



