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 出張先のホテルで、ほぼ間違いなく聴いているのがこのCD。
 もっとも、この曲を全曲聴くことはほとんどなくて、決まって聞くのは第6楽章(最終楽章)だけ。この曲自体が長いということもあります(普通の交響曲は4楽章からなりますが、この曲は6楽章もあり、演奏時間も1時間半くらいかかるのが普通です)。
 しかし、そういう問題ではなくて、この演奏、6楽章の出来が素晴らしいのです。正直言って、1楽章から4楽章までは、普通の出来でしょう。他にも名演がたくさんある。それが6楽章になると、もうこれ以外のCDは聴けないというほどの名演になります。最初の1音から、実に緊張感のある、見事な演奏を聞かせてくれます。これでもかというくらい小さな音なのに、弱々しくなく、緊張感に満ちた、さびしくて、切なくて、思わず胸をかきむしりたくなるような音が、心に沁み入ります。そこからじわじわと盛り上がって、フィナーレに至るまで、その緊張感が見事に持続する。このオケの集中力たるや、見事というほかありません。
 それにしても、なぜ駄演が一転して世紀の名演に変わるのか不思議な気もしますが、ライブ演奏というのは、こういうものなんでしょうね。普段は6楽章ばかり聞くのですが、多分きっかけは5楽章なんだとおもいます。5楽章で初めて登場する少年合唱団が実に見事な演奏をするのです。1時間半のこの曲の中で、5楽章はわずか5分しかないんですけどね、おそらくこれでエンジンがかかったのでしょう。スポーツの試合で途中で投入された選手のおかげで試合の流れが変わるようなものでしょうか。
 仕事も、人生も、この演奏のように、途中からでも挽回できるといいですね。

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 1月5日のブログでご紹介した、エレーヌ・グリモーの「ベートーベン:皇帝&ピアノ・ソナタ28番」ですが、もう一回紹介させてください。
 http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/12392454.html

 1月5日のブログでは、「皇帝」のほうばかり解説しましたが、28番のほうをこそ、ご紹介すべきだったと思うのです。何度聞いても聞きあきない演奏で、iTuneの記録を見ると、すでに今月だけで40回聞いているのです。

 
 楽譜にフォルテと書いてあれば、フォルテで演奏するのは、演奏者の義務でしょう。
 しかし、作曲家が楽譜にすべてを書き込めるわけではありません。
 フォルテといっても、人を威嚇するようなフォルテもあるし、雄々しく包み込むような雄大なフォルテもあるのです。
 この辺をどう演奏するかは、演奏者の解釈に任されるほかないわけです。
 そこで多くの演奏家は、作曲家の意図をくみ取ろうと、作曲家の伝記を読んだり、作曲家の生きた場所を旅したりします。
 こうして聞き手のほうは、演奏家の「解釈」を聞かされることになるわけです。
 そうなると、その解釈次第で、同じ曲でも退屈な曲に聞こえたり、滑稽な曲に聞こえたり、何の感想も持てないようなよくわからない演奏に聞こえたりします。

 で、このグリモーの演奏する28番ですが、「なるほどこういう曲だったのか」と、腑に落ちる演奏でした。
 ふつう、この曲の演奏は、「ドイツ的」というんでしょうか、第一楽章で鬱々と悩むベートーベンが、第二楽章で発狂して、第三楽章にかけて疾走するという、きわめて男性的、しかも荒々しい演奏がほとんどのように思います。そういう演奏は、激しい部分こそパワーにあふれて実にいい音楽だけれども、静かな部分の存在の意味がわからなくて、気がつくと終わっているという演奏が多いように思います。
 グリモーの演奏は、男性的というよりはむしろ女性的な強さという感じでしょうか。第一楽章は優しくゆったりとした朝にキラキラと朝日が差し込むように美しく奏でられ、第二楽章からは、まるでその美しい朝に目覚めて、夜の間に見ていた夢がどんどん叶っていくような、明るくて軽やかな旋律があふれ出します。弱音は、鬱々とせずむしろ優しくゆったりとして、強音は、フォルテシモでも威嚇するようなところが一切なく、清々として輝きを増す。そんな演奏です。これなら、全曲通して一貫性があり、「意味のない部分がない」という気がします。こういう曲だったんだなと腑に落ちました。

 1月5日にご紹介した時にも書きましたが、ほんとにこの写真の目のような演奏です。



※もっとも、いろいろ検索をかけると、このCDにも賛否両論あるようですね。ベートーベンらしくないといえばないのかもしれません。あるいは、CDを再生する環境にもよるのかもしれません。ディスク・レビューなどというのは、所詮その程度のものでしょう。あくまでご参考までということでご容赦ください。

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 今日は「2008もみじニューイヤーコンサート」に行ってまいりました。
 藤岡幸夫さんの指揮、広島交響楽団、ゲストソリストが、ソプラノ天羽明恵さん、メゾ・ソプラノ藤井美雪さん。もみじ銀行と中国新聞主催なので、こういうコンサート名になっているようです。
 この手のコンサートは、プロ野球でいえばペナントレースではなく「ファン感謝デー」みたいなものですから、演奏内容の細かいところに目くじらを立てたりせずに、ただただ楽しんでくればそれでよし。普段のコンサートにはない、指揮者やゲストのトークなども結構面白くて、素直に楽しめました。演奏の楽しさという点では、アンコールの「ラデツキー行進曲」をみんなで手拍子するというのが、お決まりといえばお決まりですが、楽しかったですね。
 もっとも、演奏のほうも「楽しければそれでいい」というだけの出来かといえば、それどころかむしろ素晴らしい出来で、とくにベルリオーズの「ラコッツィ行進曲」などは、きびきびとした切れのある演奏で、それでいて朗々と歌い上げる雄大なところもあり、なかなか見事な演奏でした。
 
 いずれにしても、ホールで聴く演奏は、スピーカーから出てくるCDの音とは全く別物ですね。
 ちょっと大げさですが、クラシック好きの私としては、生き返った思いですね。

 ちなみに、今回のチケットは、本学の入試広報室からいただきました。で、もとはと言えば、入試広報室にでいりのT印刷さんからのいただきものです。皆さんのおかげで生き返りました。
 ありがとうございました!


 広島交響楽団
 http://hirokyo.or.jp/

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 今年最初にHMVから届いたCDです。
 エレーヌ・グリモー(Hélène Grimaud)、いい意味で期待を裏切ってくれました。これは、かなり気に入りました。
 正直な話、容姿がいいからもてはやされているのだろうと敬遠していたピアニストだったのですが、誤解でした。人は見かけによらない・・・いや、このジャケット写真の眼のような演奏でした。
 大変に力強い。しかし、男性の力強さとは違います。色彩感豊かな音が、実にしっかりとしたタッチであふれだしてくる。力強いだけでなく、感情をしっかりこめたり、繊細な部分もあるんですね。第二楽章の最後の部分でじっくりためて怒涛のように第三楽章になだれ込むところなんか実にいいです。そしてその後の第三楽章の美しい暴れ方がまた見事です。嵐は嵐なんだけれども、桜吹雪のような美しい嵐ですね。HMVのディスクレビューで、エンペラーというよりマリー・アントワネットに聞こえると書いておられるリスナーがいましたが、確かにそんな感じかもしれません。
 ちなみに指揮者はウラディミール・ユロフスキという方で、この方の指揮も初めて聴きましたが、音を短めに切って、コンパクトで機動力のあるベートーベンでなかなか面白いです。曲自体は超有名曲で聴きなれた曲ですが、この曲の新しい面を見せてもらった気がしました、
 初CDがこれだけいい方向に期待を裏切ってくれると、今年の music life も期待できそうです。



※ゼミ生諸君、CDの話を書いてるからって、さぼってるわけじゃありませんよ。この時間(2時)まで仕事をしてからブログを書いているわけです。私より先に寝た人、時間がなくて論文が締め切りに間に合わなかったなんて言わせませんよ!

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 昨日、大阪に向かう新幹線の中で聴いたのがこちら、クルト・マズア指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の第九です。この演奏、固めのマレットでティンパニをしっかり叩いた引き締まった演奏。Freude Schöner Götter Funken, Götter Funkenと合唱が歌い終えた後は「この部分はティンパニ・ソロだったかな?」と思うくらいの勢いで叩きまくって、なかなか聴きごたえがあります。
 ただ、オーディオとの相性がずいぶん出る演奏で、iPODを接続する音響機器によって、世紀の名演に聞こえることもあれば、駄演に聞こえることもあるという不思議な演奏。ティンパニの強打のせいでダイナミックレンジが広がるので、それをきちんと再生できるオーディオ機器かどうかという問題なのかなと思っておりました。
 ところが、昨日、面白いことに気が付きました。どうもマイクを2か所、それもかなり離れたところにおいて録音しているのではないかと思うのです。実は昨日ヘッドフォンを変えまして、ヘッドフォンを変えれば音質が変わるのはもちろんですが、どうも音の聞こえ方が違うのです。左右の音の分離が極端で、ティンパニを強打すると、正面から聞こえてくるはずが、左右それぞれに1台ずつティンパニがあるような聞こえ方をするのです。第4楽章に入ると、ソリストの声が左からしか聞こえず、もしやさっそく右が断線か?とあせりました。
 しかし、冷静に聴いてみると、どうもソリスト4人をステージ最前列の指揮者の左横に置くという配置なのですね。合唱団は、左からソプラノ、アルト、テナー、バスの順で並んでいる。それを左右かなり離れたマイクで録音したから、ソリストは左からしか聞こえないし、ソプラノとアルトは左から、テナーとバスは右からしか聞こえないという変なことになるんでしょう。
 後ほど普通のオーディオで聞いてみましたが、確かにスピーカーに耳をくっつけるとそう聞こえるのですが、少し離れるとむしろ立体感があって、空間的な広がりのある録音です。どうもオーディオとの相性が出るのは、こういう録音方法にも原因があるのでしょうね。
 面白い発見でした。


※ちなみに、ラトル/VPOの第九も同じヘッドフォンで聞いてみましたが、これはマイクは真ん中に置いてますね。合唱団の配置は左からソプラノ、テナー、バス、アルトと男声を女声で挟む配置です。いやいや、いままでのヘッドフォンでは気が付きませんでしたが、今度のヘッドフォンは、音の分離がいいようで、いろいろ発見がありました。ちなみに今度のヘッドフォンはPioneer CLX7。音はなかなかいいです。これについては、また後日お話ししましょう。

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