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N0.1 ゴールデン・ウィークが目前に迫ってまいりました。 「この機会に読書を!」という方もいらっしゃると思いますので、最近、ご恵贈賜った玉稿の数々をご紹介してみましょう。 まず、一冊目はこちら。 先月下旬の仙台出張の際、東北大学のF先生から頂きました。 被災地の大学として、見事に役目を果たされていますね。 素晴らしいです。 N0.2 こちらも東北大学のF先生から頂きました。 ありがとうございます。 N0.3 石井先生から頂きました。 石井先生は、マーケティング研究者として初めて「岩波新書」を書かれた方。 岩波新書を描くというのは、特定の専門分野だけではなく、思想全般に影響があるような、奥の深い研究をされた方にのみ許されること。 学者にとっては、勲章のようなものですね。 そんな石井先生の最新作です。 N0.4 石原先生からいただきました。 石原先生もまた、石井先生と並び称される論客ですが、特にこの商業や街づくりに関しては、エキスパート中のエキスパート。 待望のご新著です。 N0.5 高嶋先生から頂きました。 この本、帯にあるように、ほんとに「新体系を打ち立てた」テキストの新版です。 初版を頂いたときに、感動して、長い長いメールを送ったのを思い出します。 「そんなに気に入ったのなら、テキストとして採用してください」と言われたのも思い出しますが(笑) N0.6 当ブログご常連の明治大学のCMGJ先生から頂きました。 この本、明治大学のテキストなんですが、なぜか私も登場しています。 いや、執筆陣に加わったとかいうことではなくて、なぜか私の写真が載っているのです(笑) N0.7 碩学舎の「1から」シリーズの最新作。 西川先生、廣田先生、から頂戴しました。 お二人とも、商品開発の実務経験があり、それを生かして学界に転身された方ですので、豊富な実例で、実際の商品開発のあり方が生き生きと描かれていますね。 すばらしい! N0.8 本学学長の前川功一先生、その一番弟子で本学准教授の得津康義先生のご新著です!! N0.9 広島市立大学の金先生から頂戴しました。 しょっちゅう色々な仕事でご一緒しているのですが、なかなかじっくりとお話させていただく機会がないのです。 この機会に勉強させていただきます。 さて、最近ご恵贈賜ったご著作を一気にご紹介させていただきました。 年度替わりの忙しさから、ここのところ、なかなかじっくり本を読む時間がとれていません。 ですが、アウトプットを出すためには、やはりインプットがなければいけません。 今年のゴールデン・ウィークには、じっくり腰を据えて本を読もうと思います。 |
Book Review
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N0.1 2011年、ブログネタ年末在庫処分第4段「ご恵贈賜ったご著作の数々」です。 ほんとは、せっかくいただいたのだから、1冊1冊きちんと記事にすればよいのですが、いつの間にか年末になってしまいました。 このままお蔵入りというのも失礼なので、大変恐縮ながら、画像だけでも、ご紹介させていただこうと思います。 N0.2 N0.3 N0.4 N0.5 N0.6 N0.7 N0.8 以上、画像だけの簡単な紹介で恐縮です。 ご恵贈賜った皆様、大変ありがとうございました。 |
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著者の栗濱先生からご新著をご恵贈賜りました。 頂いたのは先月のことなのですが、やっと拝読できました。 この本、いわゆる監査論の本と思ってページを開くと、ずいぶん勝手が違って、驚きます。 まず序章で引用されている文献と言えば、アリストテレスに始まって、トマス・クーン、ファイアアーベント、ハンソン、村上陽一郎といった、科学哲学や認識論の大物がずらり。 その他の章を読んでも、ナイサー(認知心理学)、山岸俊夫(社会学)と、引用されている文献の幅広さに、ほんとにこれが監査論の本なのかと、目を疑います。 しかし、このような幅広い文献の引用は、著者の視線が私のような浅学非才の読者のはるか向こうまで伸びていくからで、当の著者には驚きも何もなく、きわめて自然なことなのでしょう。 この本、そもそも財務諸表監査という制度が何故に必要なのかということを、制度派経済学や社会学などまで視野に収めてあぶりだし、監査の基本である人が何かを認識するとはどういうことなのかを、科学哲学や認知心理学にまでさかのぼってあぶりだす。 こうやって、研究対象の本質をあぶり出しておいて初めて、そのあるべき姿について議論を始めるという、実に奥の深い一冊です。 「学者の仕事というのは、こうでなければならない」と感嘆することしきりです。 栗濱先生、現職は愛知大学大学院会計研究科の准教授ですが、2006年の3月まで本学で会計監査論をご担当いただいておりました。 ところどころ、当時ご本人から直接聞いたことのある話が出てくるのですが、まさかそれがこんなに奥の深い思考から出てきていたとは・・・ 本当に良い本というのはね、どんなテーマを扱った本であっても、 「人間とは何か」 「社会とは何か」 といった、根本的な問題が見えてくるものなのですよ。 だから、 会計監査論の本を読もうなんて考えたこともないそこのあなた。 この本は、そんなあなたでも読む価値があります。 栗濱竜一郎(2011) 『社会的存在としての財務諸表監査』 中央経済社 |
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2010年ブログネタ在庫処分。 御献本いただいたご著作の数々です。 ご恵贈いただいた、著者の先生方、ありがとうございました。 N0.1 N0.2 N0.3 N0.4 N0.5 N0.6 N0.7 N0.8 N0.9 N0.10 N0.11 N0.12 N0.13 ご紹介した書籍、どれも素晴らしいものばかりです。 著者は皆、大学の同僚だったり、大学院時代の同級生だったり、お好み焼き研究にご協力いただいているオタフクソースの皆さんだったり、良く存じ上げている方ばかりです。 「良く存じ上げている」という意味で特に印象的なのは、増田先生のご新著(No.4)と大野先生のご新著(No.6)でしょうか。 増田先生、既に御定年を過ぎてからのご新著で、あくなき探究心に感服いたします。 大野先生は、大学院を出て以来、若くして学内の要職を務めることが多く、研究をする時間がないだろうと傍目に心配しておりましたが、見事に研究をまとめられました。 いろんな方からご著作をいただきますが、みなさん、学内業務とか、教育とか、研究以外の業務で多忙を極めるはずの方ばかり。 なのに、しっかりと、研究業績を上げられるのですね。 結局、何かを成し遂げる方というのは、成し遂げるという意思と、自己管理能力が優れているんだなと思います。 ご著作の内容はもちろんですが、そういう部分も見習いたいと思います。 ※増田先生に関しては、既に本学の定年の年齢を過ぎてはいらっしゃいますが、余人をもって代えがたいお仕事をお願いしておりまして、まだ本学にて現役でご活躍中です。念のため補足させていただきます。
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すごい本ができました。 もちろん、「まちづくり」と題した本はこれまでもいろいろあったわけです。 しかし、一口に「まちづくり」といっても、実に多様な問題があります。その全てを論じられる人などどこにもいないわけで、どこか特定の側面のみを取り上げた本しかありませんでした。 これに対して、本書では、都市計画、地域経済、流通、地方財政、景観、安全学など、多様な分野を盛り込んで、それぞれの専門家が寄稿しています。 ただ、残念ながら、全体を体系化するフレームワークがほんとにあるかというと、それはちょっとわかりにくいです。むしろ寄せ集め的で、全体としての統一感に欠ける点は否めません。 でも、「まちづくり」に関わるおよそ全ての問題をカバーした初めての試みですから、その試みを実現できたことだけで、欠点を補って有り余る意義があるでしょう。 それにしても、本書の記述には、考えさせられる個所がたくさんあります。 そもそも、「まちづくり」が都市計画、地域経済、流通、地方財政、景観、安全学など多様な分野に及ぶということは、それは私たちの社会生活の全体と同じくらいの大きな広がりを持つわけです。 それをことさら「まちづくり」などと特別な名前で呼ぶ必要が出てきたのは、高度経済成長期以降あらゆるものが市場化するという流れの中で、三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)という基本ルールが、二方よし(売り手よし、買い手よし)になり、世間よしという対外的視線が失われたのが大きな契機ではないかというのです(pp.32-33)。確かに、公害問題にしても、景観問題にしても、こういうところから出てくる気はしますね。 まちが危機的な状況になってくると、「環境の客観視(p.38)」が生じます。要するに、気にしていなかったものが気になってくるということで、病気になって初めて健康のことを意識するようなものですね。 そこで、何とかしよう!と思うわけですが、「まちづくり」という活動は、「テーマ型コミュニティ活動(p.48)」でしかないわけです。つまり、「ここが問題だから、なんとかしよう」というテーマがなければ始まらないわけですから、テーマに沿った問題しか見ないことにもなるわけですね。 そして「まちづくり」に関する問題のほとんどは、「トレードオフと非可逆性(p.15)」を持っている。あちらを立てればこちらが立たずという両立しがたい問題ばかり(トレードオフ)。なのにどちらかに決めないとい前に進めないし、一旦前に進んだら元に戻れない(非可逆性)。 さて、どうしたものかと、立ち止まってしまうような問題ばかりですが、それでも前に進まないといけない。テーマ型コミュニティ活動というのは、それに賛同する個人が自由意思で集まり、自由に議論するというプロセスをとるので、「まちづくりはテーマ型活動であることによって近代的個の成立に寄与することになる(p.48)」という側面もあるのだそうです。本書には、そのためのワークショップの設計の問題やファシリテーターの役割まで盛り込まれています(第5章)。 そして、本書には、これらの「まちづくり」の様々な問題について、多様なデータや事例がふんだんに盛り込まれています。 この本、まだまだ寄せ集め的で読みにくい面もあるのですが、それでも「まちづくり」の問題の全体像と考えるべき問題がおぼろげながら見えてきます。 全体像をとらえようという、初めての試みだけに、今後、「まちづくり」を論じる際には、欠かせない一冊となるでしょう。 石原武正・西村幸夫編著(2010) 『街づくりを学ぶ−地域再生の見取り図』 有斐閣 ※この本、編者のおひとり、石原武政先生から御献本いただきました。
石原先生に関しては、以前、『商業組織の内部編成』という本を記事にさせていただいています。『1からの流通論』の編者でもいらっしゃって、いろいろとお世話になっております。 石原先生、ありがとうございました。 |






