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デカルト:方法序説

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昨日のコンパで、マツシマ君から、「先生、ブログで本の紹介をしてください」と言われました。

細:「いや、本の紹介って、結構面倒なんだよ。まず内容の要約が面倒だろ、それに職業柄、とんちんかんなコメントしたら笑われるしさ・・・」
マ:「いや、ほんとに簡単な紹介でいいです。単なる推薦図書のリストでもかまいません。とにかく何か読みたいんです!」

ゼミ生にここまで言われて紹介しないわけにもいきませんね。
というわけで、本の紹介です。

デカルトの「方法序説」。
「われ思う、ゆえにわれあり」という一節は、誰でも一度は聞いたことがあるはず。
しかし、私が好きなのは、むしろこの一節です。

「…森のなかで道に迷ったならば、もちろん1カ所に立ちどまっていてはならないばかりでなく、あちこちとさまよい歩いてはならぬ、絶えず同じ方角へとできるだけ真直ぐに歩くべきである。たとえ最初にかれらをしてこの方角を択ぶに至らしめたものがおそらく偶然のみであったにもせよ、薄弱な理由のゆえにこれを変えてはならない。なぜなら、このようにするならば、かれらの望む地点にうまくでられぬにしても、ついには少なくともどこかにたどりつくであろうし、それはたしかに森のなかにたたずむよりもよかろうから。(訳本p.36)」

ゼミ生諸君、どうだい、読みたくなっただろう!?
さぁ読め!
そして、突き進め!

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 Seeing is believing.というところかな。
 予想よりもいい本だった。

 初めはあまり読む気がしなかった。よく売れている本であるのはわかっていたが、写真ばかりで、きちんとした理論的説明もなく、ただ事象だけがジャーナリスティックに記述されている本。目新しい事実がなにかあるわけでもない。初めて手に取ったとき、そんな印象があったので、何ヶ月か積読していた。
 とはいえ、私がコーディネーターを務める本学の公開講座が、今年は環境問題をテーマにすることになっているし、今週の木曜から始まるということもあって、はやっているものは一応目を通しておかなければ、ということで、いやいや読み始めた。

 しかし、読み始めたら、なかなか面白い本だった。確かに、写真ばかりで、理論的説明はないし、ジャーナリスティックだ。だけど、それがこの本のよさだった。見ればわかる。見ただけでわかるのだ。
 理論的な説明がない本というのは、ただ事実を書きならべるだけで、何が言いたいのかわからない。この本には理論的な説明というものはないけれど、写真や図解の使用が効果的で、説明しなくてもわかる。

 また、この本は、ゴア氏の個人的なエピソードを交えながら展開されていく点も一つの特徴だ。はじめは、政治家の自己宣伝かと懐疑的に読み始めたのだが、読み終わる頃にはゴア氏が好きになってしまう。これもまたゴア氏や家族の写真の効果的な使用のゆえかもしれない。

 そんなわけで、懐疑的に読もうと思えば読める本ではあるが、インパクトのある本である。何冊か環境問題に関する本を読んだ人ならば、もはや常識的なことしか書いていないはずなのだけれど、それがストンと腑に落ちる。これだけの「不都合な真実」を視覚的に見せられると、「何か自分にもできることはないだろうか」とつい考え始めてしまう。


※本学の公開講座についてはこちらをご覧ください。
http://www.hue.ac.jp/lecture/extension/index.html

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 物事の本質がよくわかっている人の書いた入門書というのは面白い。
 環境経済学だけでなく、応用経済学全般に言えることですが、なんらかの問題に経済学を応用しようとした時に、何ができて何ができないのかということがすっきりわかる本というのは、そうでない本よりも二倍参考になります。何が二倍かというと、この本で言うなら、(1)応用先の環境問題が経済学的にみてどういう問題なのかということと、(2)応用元の経済学そのものがどういう性質を持っている学問なのかということ、この二つがいっぺんに分かるということです。
 しかも、物事の本質がわかっている人というのは、この二つのことを、一つのシンプルな問題として、明快に描き出すことができる、この本でいえば、それは市場メカニズムの働きということです。
 そんなお得な本ですから、ゼミ生のみなさん、環境問題に興味のある人はぜひ一度読んでみるといいでしょう。


P.S. ちなみに今年の本学の公開講座のテーマは「環境問題」。コーディネーターは、例年どおり、私です。
http://www.hue.ac.jp/lecture/extension/index.html


P.S.2 ところで、あまりほめすぎもどうかと思いますので、一応、この本の難点も挙げておきましょう。この本、数式を全く使わない点が、かえってわかりにくくなっているように思えます。数学嫌いの文系学生には取っ付きやすい面もあるかもしれませんが、数式で表せば一目瞭然なことでも、すべて文章で表すとなると回りくどくなります。それと、翻訳はそこそこうまいのですが、それにしても日本語と英語の基本的な発想の違いがあるから、いくらうまく翻訳しても初めから日本語で書かれた本よりはだいぶ読みにくいです。それと、環境経済学そのものを解説した本というよりも、環境経済学の「心」を説いたような本ですから、きちんと勉強したい人は他の本も併せて読む必要がるでしょう。ただ、それらの点をすべて考慮しても、「はじめての環境経済学」というタイトル通り、ゼミ生がはじめて読むにはちょうどいい本でしょう。

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