木下長宏のウェブログ

網膜に積もる淡雪のように(まとめサイト:http://kinoshitan.com)

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西行をとりあげたいという考えは以前からあり、第一期の<ABC>のときも、<S>は西行にするかいろいろ悩んで<坂口安吾>にしたのでした。あのとき、安吾を選んだのにはそれなりの理由があって、なんでも「世界遺産」に登録して保存すれば<美>が伝えられるという風潮に、もういちど安吾の発言を突きつけることは急務だという思いがつよかったのがまず。もうひとつは、やはり、西行という存在を語るにはまだまだ勉強が足りないとう思いが大きかったこともありました。
勉強が足りないというのは一生ついてまわるので、どこかで思い切って語らねば結局なんにも語らずに終る、と自ら励まして、今回のテーマにした次第です。当初から、一回では無理だろう二回に振り分けて…と目論んでいましたが、準備を進め勉強していくと、これはもう三回でも語りきれないという感じになってきて、しかしとにかく当初の二回で終ろうという考えは撤回し、三回でとりあえずまとめようと、急遽先日の15日の集まりで、みなさんに、「西行」は三回にわたってやりたいと思いますと告白したのでした。
第一回は、先日の3月15日(土)と来る28日(金)、西行の基本像を点検しなおし、もういっかい新鮮なまなざしで「西行」を眺めてみようとしています。語っていて、みずから問題がはっきりしてきたという手応えがあります。
第2回は、4月11日(金)19:00pm〜と12日(土)14:00pm〜。この日は絵巻を中心に「西行」を考えようと思っています。そして、
第3回は、5月9日(金)19:00pm〜と24日(土)14:00pm〜で、この日は彼の歌を…とプランを立ててみました。
4月は、11日(金)12日(土)と連日なのですが、それと、これまでは、土曜が同じテーマの一回目という流れでやってきましたが、4月から、金曜が最初、土曜が二回目のリズムに変えます。
4月から、毎月第三金曜の夜、横浜美術館で、「塾」を持つことになったので、そのへんの兼ね合いもあります。横浜美術館では、館所蔵の本物の作品を直かにみながら<美術史>に迫ります。一年通しで毎月一回集まる、計12回というスケデュールです。「肖像画と自画像」をテーマにしました。ま、実物をまぢかに置いて<美術>を考えるというめったに得られない機会ですから、お時間をみつけて参加してください。
とはいえ、<土曜の午後のABC>は、横浜美術館をやるからといって休むわけには参りません。こちらはこちらで、横浜美術館で出来ないことを併行して続けていきます。で、「西行」を三回やったあとは、(ほんとうのところ西行の歌を読むのはそれだけで何回もやりたいのですが、とりあえず今回は5月で「西行」をまとめ)6月から、<岡倉覚三の『日本美術史』を読む>シリーズを始めようと計画しています。みなさんには、平凡社ライブラリーの『岡倉天心「日本美術史」』を用意してもらって、それをテキストに、逐次読んでいこうという考えです。横浜美術館と併行して、10回くらいかけて、読もうと思います。
岡倉の『日本美術史』は、明治20年代にこころみられた日本最初の体系的な「日本美術史」として理解されていますが、そこで書かれていることをていねいに読みほぐしていくと(もちろんもうすでにすっかり古びた記述もありますが、そんなことを確認することも、<歴史>を勉強する面白味のひとつです)、あらためて、「日本美術史」についての考えかたを発見し豊かにできるのではないか、とたのしみです。
進めかたは、「日本の美術史」というものを初めて勉強するという人にも納得してもらえるような話しかたをしたい、と同時に、そういうふうに語りながら、この領域に結構詳しい研究者にも、ここでさらに考えを深めてもらえる、そんな機会になるようにと思っています。いままでのやりかたと少し異なって10回連続の継続した話になりますが、必ず絶対つづけて出席しなければダメというような進めかたはしません。どこから入っていっても、それなりの展望とまとめがつかめるような話をしなければと思っています。で、あらかじめ、5月中には、各回の割振りを公開しようと思っています。
<岡倉覚三の『日本美術史』を読む>の第一回は、6月6日(金)19:00〜、14日(土)14:00〜。場所はもちろん波止場会館。以下、第2回=7月4日(金)・12日(土)、第3回=8月1日(金)・9日(土)と予定しています。
というわけです。どうかよろしく!
kinoshita


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