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9月28日(金)の夜は、まず前回とりあげた、松本竣介のことをもう少し補いたいと思うところから始め、あのときの話を要約したエッセイを『八雁』という阿木津英さんが主催している短歌の機関誌に掲載したので、それをお配りしました。そこに書いた、彼の「全日本美術家組合」の構想は、『美術』という雑誌(当時唯一の美術雑誌)に発表されたのだけれど、それがどんな扱いだったかを、じっさいの『美術』をもってきて、みてもらいました。それをみて、はじめて、資料集に収まってしまうと視えてこない位相というか現実が読めます。「歴史」と「現実」は、簡単に言語に還元してしまうことはできないのですね。
それから、「戦争×絵画」シリーズ最終回として、いま準備中の「日本帝国と台湾・南方」の巻の口絵を、編集過程の内部事情なぞご紹介しながらお話しました(掲載許可をもらえない絵が出て来て、それがまさかと思っていたので、すでに「口絵紹介」の原稿は初校が上がっている段階まで進んでいたのですが、それを廃棄し、新しい作品を見つけ、原稿も書き直したのです。いわば、一つの巻に二つの原稿と口絵ができてしまったわけです。もちろん、公刊されるのは、一つだけですが、捨ててしまったほうも、ぜひ読んでもらいたいので、それを紹介しました)。 あらためて作り直した口絵が、とても運のいいことに、いままで、日本で紹介されたことのない作品(林玉山=リン・ギョクザンの「献馬図」)で、すでに用意していた歐陽文の「二二八 一甲子」も本邦初公開ですから、今回は、日本ではほとんど知られていない台湾の作品二点を紹介する口絵になったというわけです。それに絡んで、認識不足がちの台湾の現代史についてもいろいろご紹介することができました。この口絵が載っている『戦争×絵画』第18巻は、年末配本なので、金曜日に来ていただいたみなさんには、一足早くそれをみてもらったという次第。 すでに予告したように、10月からは、気分を一新、第七期という構想で始めます。 よろしく、お願いします。 kinsohita |

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