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上海へ行ってきました。 新しく開設された美術館<藝倉美術館>で「ミケランジェロ」について話をしてきたのですが、講演題目は「混沌を生きる芸術家ミケランジェロ」。
ボクが中国で知られている訳ではないし、レオナルドならともかく、ミケランジェロがテーマでは大して人も集まらないだろうなと思っていたのですが、100席近く用意されていた椅子は満員。それも20代30代の若い人がほとんど。女性が半分以上でびっくりしました。
皆さん熱心に聴いて下さり、終わった後の質問も次から次と、司会者がもう時間ですから、と打ち切る始末。そのあともボクの机の前に質問する人が集まって来るのでした。
そして、驚いたのは、若者達の質問が、ミケランジェロへの興味というより、「ミケランジェロ」とそのミケランジェロを語ったボクの考えかたから、自分たちの生きかたへの指針と裏付けを見つけたいという、つまり、「先生のおっしゃった○○○ということは、△△△ということと理解していいのでしょうか」といった質問内容が圧倒的だったことです。
上海の若者たちが、自分たちのそれぞれの生きかたを求めて、一生懸命考えている姿に打たれて、ボクも時間オーヴァーなんか気にしないで熱心に語り返しました。(何しろ、通訳を通してだから、倍の時間がかかる!)。
日本ではこんなふうに「自分」の生きかたを問答しあう若者は、本当に少なくなってしまった。なにか、見えない権威に身を委ねて、自分で生きることを放棄しているように見える若者がすっかり多くなってしまっている。
上海の若者たちが、巨大権力社会のなかで、自分自身の生きかたを求めて果敢に考え試している姿と出会って、胸を搏たれ考え込んでしまったのでした。
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