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西行に関しては、第2期だったかに、すこし喋った記憶があります。そのころから、どうも「桜と月を愛でて悟りの境地に入った西行上人」像に納得がいかず、いろいろ考えていました。
彼は、自分の身の回りのこと家族や環境のことなどもいっさい詠わず語らず、ただ、旅をし、知人を訪ねて歌を詠じていたのですが、その歌を、じっくり読んでいると、なぜこの世を捨て、詠歌に身を投じ、仏道に献身するような生きかたを選んだのか、「世を捨てる」という言葉が隠し持っている複雑な意味が、じわっと伝わってくるような気がしていました。 とにかく、彼自身語らなかった「身の上」を、彼が亡くなって何十年も経たないうちに「物語」化されていくのも、いろいろ考えさせられます。 もう、とおくとおくの人であり、ほぼ完璧に神話化されている人物ですので、どう解いて行っていいのか、大変です。 で、ともかく、まず、「西行」神話化の最初の成果となった『西行物語』を、丁寧に読んで、歌を味わいつつ、「西行」を尋ねてみようと思います。「訪ねる」のでは「尋ねる」ということを、よく肝に銘じて始めてみようと思っています。「物語」から入って行くのを土曜日の課題に、金曜日は、同じ問題意識に立ちながら、絵物語「西行絵巻」を眺めつつ、絵画/美術という角度から、「西行」を尋ねてみようか、と考えました。旅の始まりは、それぞれ別のようですが、臨むところは同じ。どんなふうに、歩んで行けるか、とにかく始めてみます。 テクストや資料は、いつものように、こちらで準備します。が、もし、お気づきのことがありましたら、ぜひ、いつでも、よろしくお願いします。 ではでは、10日に。 kinoshita |

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