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先日始まったばかりの、日本橋「三井記念美術館<東山御物の美>展は、ぜひ、観に行らしゃってください。
足利家(将軍)のコレクションを集めた展覧会ですが、15世紀以降の日本の絵画の<起源>を発見できます。 狩野派も等伯も、若冲も蕭白も、<ここ>から生まれてきたのですね。 とくに、ボクが今日急いでこのブログを書いているのは(伝)錢選の「宮女図」が出ていて、これが10月19日までだからです。(展覧会自体は、11月半ば頃までやっていて、どんどん、入れ替えがあります。そのどれもが<日本近世絵画の起源>を仄めかしているのですから、この展覧会は一回訪れて「観た」と澄ましているわけにはいかいませんねぇ。) 錢選(錢舜擧)のこの絵は、ボクは、若いころ、岡倉覺三を勉強していて『國華』を総覧していたときに出会ったのが最初で、すっかり惚れ込んでしまった、宋末か元初の時代の絵なのですが、(『國華』では、「桓野王」というタイトルでしたが、いまは「宮女」図と呼んでいるようです)いまあらためて観て、その凄さというか、味わい深さに、二時間程、絵の前に竦んでいました。 いつか、ABCで語りたいと思いますが、なかなか美術館にも出てきません、超逸品です。(ボクも本物と向かい合ったのは20年振りです。) この絵は、ミケランジェロの対極にある絵です。ミケランジェロの<未完成>に対して、一分の隙もない<完成>。<男>と<女>という性別を超えた<人体>描写は二人にしかできない究極の技を見せています。それに、なんと! <短縮法>でも、ミケランジェロと錢選は、ここで競いあっています。 西洋と東洋の絵画について、ミケランジェロと錢選から、その奥深くへ分け入って行くことができます。こんな楽しい思索を用意してくれる作品も、なかなかありません。 また、いつ本物がみられるか、わかりませんから、此の機会にぜひ。 とりいそぎ、 kinoshita |

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