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次回、5月25日(金9)のABCは、いつもの波止場会館4B です。
大桟橋の夜景を横目に見ながら、日本の昔のひとが(といっても京[みやこ]の貴人たちですが)「絵」についてどんな考えをしていたか。「絵空事」という言葉をめぐって整理し、『古今著聞集』の冒頭部分を重点的に読み込んでいきたい、と計画しています。当時の人がこの絵は「いきいき」としているというとき、それは決して「写実的」に描かれているというのではなく、むしろ「魂が入っている」という意味でその言葉を使っていたことが、解ってくるようです。
金曜夜までに『古今著聞集』画図篇の全章現代語訳を志していたのですが、とても時間が足りないようで、全訳をみなさんにプレゼントできるのは、先延ばしになりそうです。
『古今著聞集』は画図篇に限らず、序文は漢文で、本文は仮名交じりのいわゆる古文で書かれていて(つまり、<無文字文化>と<文字文明>、意識の底にわだかまる伝統的な言語観と開化思想の葛藤が生んだ文体)のニュアンスを活かせる訳にしたいと、がんばっています。そういう文体自体が、当時の人の<美>への想いの現れだと思うからです。
kinoshitan
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