木下長宏のウェブログ

網膜に積もる淡雪のように(まとめサイト:http://kinoshitan.com)

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次回のABCは、11月10日(土)14:00〜 波止場会館4B に変わりはありません。
『老子』27、22、21、26章を読んでいく予定。
きょうは、もうすこし、お伝えしておきたかったことがあるので、「追伸」です。

ボクの友人というにはもったいない、しかし友人というほかに呼び名も見つけられない<尊敬する年上の友人>である、笈田ヨシさんが、いま日本に来ていて、紀伊国屋ホールで、三島由紀夫『豊饒の海』の劇に出演しています(晩年の本多役)。それが終ると、来春公演のオペラ「紫苑物語」演出と忙しそうですが、先日、その笈田さんの新著『見えない俳優』(五柳書院)が刊行されました。
この本の完成に関しては、ボクも少しお手伝いしましたが、演劇に関心があるわけでもない人でも、とても面白い、思索と発見が閉じ込められたサジェスティヴな本です。ぜひご一読を!

書店に並び始めた本といえば、ボクは、光文社文庫の新刊、望月諒子さんのコンゲーム小説『フェルメールの憂鬱』の解説を書きました(帯にも、その一部が登場!)。書店に立ち寄られたときには、ぜひ手にとってみてください。

また、12月1日(土)には、東海大で、国立民族学博物館の広瀬浩一郎さんと、<無文字文化>をめぐって対談をします。
こんどの10日のABCで、チラシがお配りできる予定です。「視聴覚教育」という言葉の誤まりと罪を議論したいと思っています。

というわけです。

では、10日に!

kinoshitan

次回の<土曜の午後のABC>は、11月10日(土)14:00〜17:00 波止場会館4Bで。

『老子』27章から始めて、22章、21章、26章へと読んでいこうと、準備中です。「明」「物」という語彙がこれらの章をつないでくれるはずです。

「反」の思想の重要さを、あらためて噛み締めています。

話は変わりますが、去年上海で喋った「ミケランジェロ」を、HPにアップしました。
読んでください。

では、10日に。

kinoshitan

次回10月26日(金曜日)19:00~21:00のABCは、いつもの部屋、波止場会館4Bで。

今回からタイトルを「<美術史以前>を考える」と変更いたします。「見開き美術史」ではあまりに漠然としているので、変えて見た次第。もうすこし絞ったタイトルにすれば、「<美術史以前>を考えるー日本篇」です。

先週の土曜日、京都で以前勤めていた京都芸術短大の卒業生のみなさんを前に<無文字文化>について喋ってきました。26日は、それを紹介しつつ、そのなかから、<無文字文化>から<文字文化>へと移行する過程、文字表記を当時の人びとはどのように試行錯誤していったかを、歌(和歌)表記の世界に観察してみたいと準備しています。

飛鳥池の遺跡から出てきたじつに素朴な五言四行詩から『萬葉集』に入っている「柿本人麻呂歌集」からいくつかの歌を拾ってみます。

その素朴な漢字表記がいくつかの変化を経て、10世紀の<草仮名>を生み出す。その過程は、まるで、蛹が美しい生糸に、あるいは美しい蝶にと変身する過程を見るようなのです。


HPのイントロエッセイも更新しました。ぜひ読んでください。(更新すると、それまでのは、タイトルをつけ、ときに加筆してアーカイヴに収めています。ついでに、ここもぜひ、訪問してください。)

では、金曜日に。

kinoshitan

次回10月13日(土)の<土曜の午後のABC>は、波止場会館3Cです。

『老子』のいままで読まなかった章を、無作為に拾ってみたのが、72章。まずこれを読みましょう。
そうすると、最後が「故去彼取此」(故に「彼を去って此れを取る」と言われているのだ)という一句で終ります。

この一句、いままでにもお目にかかったことがあるな、とみなさんもお気づきになるでしょう。一種の成句のようです。

で、この成句を含んでいるほかの章を探しますと、意外にすくなく、全81章中わずか3回。72のほかには12章と38章。この二つはすでに勉強したはずですが、この機会にもういちど、読んでみたいと取り上げます。

そして、「故去彼取此」というなんでもない一句が、おそらく『老子』という書物がいま流布しているような形を取る前、つまり『老子』という書物が古代中国に登場する前から、人びとのあいだで口にされていた慣用句であり、表面上は大事なことは言ってないようだけど、意外に含蓄あるーーなかなか「老子」的な一句であることが発見できそうです。

<「老子」的な>.....ということは、いまのわれわれにもっとも大切なメッセージを隠している、というのがボクの考えです。

そのあと、12章にあったもう一つの慣用句っぽい一句「難得之貨」(得難きの貨)という語句を追っかけて3章から64章と散歩してみようかと、テクストを用意しています。

今回は、また、新しい部屋「3C」です。お間違えなく。


kinoshita

次回9月28日(金)のABCは、波止場会館4Bで。19:00〜21:00。
<無文字文化>への追求を続けます。

前回7月27日は、縄文土偶を原イザナミ像と考えるために、日本書紀や古事記の天地創生神々の誕生物語原文を読み込んでみましたが、今回は、こうした古事記や日本書紀の文章が創られていくなかで、その<言葉>の形を見つめ直し、<無文字文化>から、<文字文化>へと変容する過程にどんな問題があるか、考えてみたいと思います。

8世紀の日本の知識人が自分たちの喋っている言葉を<文字>にしようとしたときに直面していた迷いが、現代の日本語使用者にも、引き継がれていることを発見します。

まさに、現代に、<無文字文化>は生き続けているのです。

                        ⭐

今日は、すみだ北斎美術館へ出かけ、北斎の「橋」の絵をたくさん観てきました。北斎の絵の腕の凄さはいうまでもないのですが、その<虚構の生命力>に対する想像力の豊かさとでもいうものに圧倒されました。ここにも、<無文字文化>の伝統が生きているという思いに撃たれたのですが、またその話はいずれ。

北斎美術館といえば、建物は最低です(どこから見直しても「美術館」として作られた建物ではない)が、近接するかのごとく見える館内の小さい図書室は、たのしいです。もう一つの「北斎」に浸れます。「すみだ」を訪ねられたら、ぜひここで、ひとときを過ごすことをお忘れなく。

                         ⭐

もう一つ報告を忘れていました。HPを見てお気付きの方もおられると思いますが、ことしの12月は当初予定していた15日の波止場会館を取り損ねまして、22日(土)に変更せざるを得ませんでした。ご了承願います。

では、28日に。
inoshitan


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