木下長宏のウェブログ

網膜に積もる淡雪のように(まとめサイト:http://kinoshitan.com)

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先日始まったばかりの、日本橋「三井記念美術館<東山御物の美>展は、ぜひ、観に行らしゃってください。
足利家(将軍)のコレクションを集めた展覧会ですが、15世紀以降の日本の絵画の<起源>を発見できます。
狩野派も等伯も、若冲も蕭白も、<ここ>から生まれてきたのですね。

とくに、ボクが今日急いでこのブログを書いているのは(伝)錢選の「宮女図」が出ていて、これが10月19日までだからです。(展覧会自体は、11月半ば頃までやっていて、どんどん、入れ替えがあります。そのどれもが<日本近世絵画の起源>を仄めかしているのですから、この展覧会は一回訪れて「観た」と澄ましているわけにはいかいませんねぇ。)

錢選(錢舜擧)のこの絵は、ボクは、若いころ、岡倉覺三を勉強していて『國華』を総覧していたときに出会ったのが最初で、すっかり惚れ込んでしまった、宋末か元初の時代の絵なのですが、(『國華』では、「桓野王」というタイトルでしたが、いまは「宮女」図と呼んでいるようです)いまあらためて観て、その凄さというか、味わい深さに、二時間程、絵の前に竦んでいました。

いつか、ABCで語りたいと思いますが、なかなか美術館にも出てきません、超逸品です。(ボクも本物と向かい合ったのは20年振りです。)

この絵は、ミケランジェロの対極にある絵です。ミケランジェロの<未完成>に対して、一分の隙もない<完成>。<男>と<女>という性別を超えた<人体>描写は二人にしかできない究極の技を見せています。それに、なんと! <短縮法>でも、ミケランジェロと錢選は、ここで競いあっています。

西洋と東洋の絵画について、ミケランジェロと錢選から、その奥深くへ分け入って行くことができます。こんな楽しい思索を用意してくれる作品も、なかなかありません。

また、いつ本物がみられるか、わかりませんから、此の機会にぜひ。

とりいそぎ、

kinoshita


次回6月27日(金)は、《日本語の詩歌を楽しみながら》の第一回です。

テーマは、「古今和歌集」の「序」を読む、です。

「西行」の背景にある「古今和歌集」と「新古今和歌集」のことを考えるのに、まず、それぞれの「序」文を読み比べてみようというわけです。まずは、「古今和歌集」の「仮名序」を辿ってみようと思います。
なんだか、ほんとうに、「日本語の詩歌」ってなにかなぁ、ということもあらためて見えてきそうで、ボク自身、たのしみです。

場所は、すでにお報せしたように、ジャックカフェ、です。勉強のあとの食事会の出欠はご自由ですが、勉強会のときのコーヒー代をご用意ください。 

お金の問題を少し考えたのですが、ジャックカフェで勉強をするあいだ、ご自身の(コーヒー代)+(出席人数÷ボクのコーヒー代)をご負担いただく、ということにして、それ以上のご負担をかけないようにしようと思っています。と言っていちいちそれを計算しているのも面倒なので、〈上乗せコーヒー代兼勉強資料〉代として一回1,000円、というのは、いかがでしょうか。
しかし、それを当日会場でいつどういうふうに処理するか、考えていくと結構やっかいです。ま、一回目は、勉強が終った段階で、みなさんの意見をうかがいながら、決めたいと思います。

よろしく、
kinsohita
西行に関しては、第2期だったかに、すこし喋った記憶があります。そのころから、どうも「桜と月を愛でて悟りの境地に入った西行上人」像に納得がいかず、いろいろ考えていました。
彼は、自分の身の回りのこと家族や環境のことなどもいっさい詠わず語らず、ただ、旅をし、知人を訪ねて歌を詠じていたのですが、その歌を、じっくり読んでいると、なぜこの世を捨て、詠歌に身を投じ、仏道に献身するような生きかたを選んだのか、「世を捨てる」という言葉が隠し持っている複雑な意味が、じわっと伝わってくるような気がしていました。
とにかく、彼自身語らなかった「身の上」を、彼が亡くなって何十年も経たないうちに「物語」化されていくのも、いろいろ考えさせられます。
もう、とおくとおくの人であり、ほぼ完璧に神話化されている人物ですので、どう解いて行っていいのか、大変です。
で、ともかく、まず、「西行」神話化の最初の成果となった『西行物語』を、丁寧に読んで、歌を味わいつつ、「西行」を尋ねてみようと思います。「訪ねる」のでは「尋ねる」ということを、よく肝に銘じて始めてみようと思っています。「物語」から入って行くのを土曜日の課題に、金曜日は、同じ問題意識に立ちながら、絵物語「西行絵巻」を眺めつつ、絵画/美術という角度から、「西行」を尋ねてみようか、と考えました。旅の始まりは、それぞれ別のようですが、臨むところは同じ。どんなふうに、歩んで行けるか、とにかく始めてみます。

テクストや資料は、いつものように、こちらで準備します。が、もし、お気づきのことがありましたら、ぜひ、いつでも、よろしくお願いします。

ではでは、10日に。
kinoshita
今回も「内容報告」の欄を借りてのinformationです。
次回4月25日(金)19:00〜のABCは、「伴大納言絵巻」です。
やっと、この絵巻について、その内容と周辺のことが、自分のことばで語れそうな気がしてきました。
ことしは、出光美術館で本物をみられそうにないのが残念ですが、この絵巻を眺めてみることから、「日本」という時空間に生きていることの、不思議さ、面白さをみつけなおしたい、と思っています。

いよいよ、6月の金曜の集まりから、しばらく波止場会館が使えなくなりました。ので、その後のABCの進めかたについても、ご報告できるようにしたいと思っています。
6月の<土曜>の集まりは、7日=第1土で、場所は波止場会館です。波止場会館は6月の第2週から工事に入るので、変更しました。お間違えのないように!)

ではでは、25日に。

kinoshitan
「内容報告」の欄を借りて「インフォメイション」をいたします。

次回4月12日(土)14:00〜の<土曜の午後のABC>は、波止場会館4Bで、やっぱり、原稿を書き上げたばかりの、ゴッホのことを話したいと思います。テーマは、「ゴッホの死にかた」。ゴッホの「死」については、いろんな見解が出されていますが、それをご紹介しつつ、ヴインセント・ヴァン・ゴッホという画家の最後の仕事の意味を再検討できたら…と願っています。「自殺か他殺か」、「事実」の詮索に三時間を費やすつもりは、もちろんありません。

kinoshitan



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