木下長宏のウェブログ

網膜に積もる淡雪のように(まとめサイト:http://kinoshitan.com)

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新しい歳のご挨拶を。

新しい歳のご挨拶を申上げます。
ことしも、どうか、よろしく。

大晦日から元旦の三日間を、例年どおり、ヨシ笈田さんと、瀬波の温泉で過しました。
新潟県というのに、雪は積っていなく、風が吹きすさび、「日本海」の海岸というのを、あらためて実感しました。

横浜へ戻って来て、8日から始まるNHKラジオの「ミケランジェロ」の録音と、11日の横浜美術館での「下村観山」の話の準備に追われていました。

11日は、ボクは、近代日本の画家について単独に取り上げて語るのは、もう10年以上やっていないので、ちょっと、ボク自身が試される緊張感があります。生前から、たとえば、笹川臨風に「観山は技巧はあっても頭脳(あたま)が乏しい」(『中央公論』大正2年10月号)などといわれてきた下村観山です。この画家から近代日本の芸術思想を読み取ってみたいと思っています。

そして、次回のABCは、1月17日(金)19:00から。波止場会館4Bの部屋です。
1月は、これ一回きりで、次は、2月8日(土)です。

では、みなさん、外は寒く、重苦しい日が続きますが、めげずに生きましょう。

kinoshita
12月14日(土)は、木下の仕事場で、今年最後の<土曜の午後のABC>を開きました。
旧約聖書の「雅歌」を読み、解釈の難しさに手こずりつつ、この形式が、バッハの「マタイ受難曲」の冒頭の二つの合唱団とコラールに活かされていることを、レオンハルトの「マタイ」を聴きながら、考えました。クリスマスらしいプログラムになったかどうか。
そのあと、「聖母崇拝」がこの「雅歌」を典拠にしていることに寄せて、オードリー・ヘップバーンの主演映画「尼僧物語」が、ブルージュのノートルダム大聖堂を舞台にしていて、そこで、ミケランジェロの聖母子像が何度も映される(画集では見られない角度でこの「聖母子像」を見ることができる)ので、それをみて、たのしんで、あとはささやかなパーティーといたしました。

今年一年、みなさん、ありがとうございました。

明くる年は、1月17日(金)から始めます。

それ以降の日程は以下の予定です。(HPのほうの日付には間違いがありますので、訂正します。文字のところです。)

2014年
1月17日(金)19:00〜
2月  8日(土)14:00〜
2月21日(金)19:00〜
3月15日(土)14:00〜
3月28日(金)19:00〜
4月12日(土)14:00〜
4月25日(金)19:00〜
5月10日(土)14:00〜
5月23日(金)9:00〜
6月14日(土)14:00〜
6月27日(金)19:00〜
7月12日(土)14:00〜
7月25日(金)19:00〜
8月 夏休み
9月13日(土)14:00〜
9月26日(金)19:00〜

という具合です。場所はいつもの、波止場会館。現在3ヵ月先の3月15日(土)まで、4Bの部屋を確保しています。

では、よいお年を!
kinoshita

PS:「尼僧物語」に関して、報告し忘れていたことがありました。ミケランジェロの聖母子は、映画の終りのほうで、もう一度映されていたとボクは昔この映画を見たとき記憶していたのですが、そしてそれは、オードリーが修道女であることを辞める決意をする場面で、監督(フレッド・ジンネマン)のミケランジェロへの(無意識かもしれないが)思いを読みとった気がしていたのですが、今回DVDを早送りで探しても見つかりませんでした。ボクの記憶ちがいか、このDVDが編集しているのか。
それから、最後のシーンですが、尼僧衣を脱ぎ一人の市民となって修道院の裏口の扉を開けて出て行くオードリーの後姿が、ボクには妙に頭に遺っていて、じつは、以前「別れと出会い」という白犬と黒犬の漫画を作ったとき、そのラストシーンを、このオードーリーの場面をイメージしながら、描いたことを思い出します。ボクの漫画のほうは、部屋に入って行く犬の二人(二匹?)連れですが…
(この漫画は、森山聡平君が動画にして、ボクのHPに載せてくれています。)



この9月から、「ミケランジェロの素描を考える」というテーマをかかげることにしましたが、その一回目は、流れとしては、6月7月のつづき、その三回目といったほうがいい、中公新書に書けなかった(まったく分量的な意味で書けなかった)ミケランジェロをめぐる話題のひとつです。

ミケランジェロの「聖母子」の素描をご紹介し、ミケランジェロにとって、また、われわれにとって「聖母子」はどんな問題を提出してくれるか、考えたいと思います。

その前に、中公新書が出たばっかりですから、やっぱり、その本のことについて、いろいろお話したいとも思っています。

kinoshita
しばらく、ブログからも、離れてしまっていました。暑く忙しい夏を過していましたので。
その「忙しい」最大原因、中公新書の『ミケランジェロ』が、昨日で責了。ほっとして、ABCのほうへ、方向転換です。

次回の<土曜の午後のABC>は、第2土曜が波止場会館の都合で使えなく、21日になりました。その六日後翌週の金曜27日と続き、夏休み明けそうそう、ちょっと慌ただしいですが、よろしくお願いします。

そして、この9月からは、第八期に入ることにして、少し気分を新しく始めようと思います。
テーマは(第七期と変らない、というか繋がっているのですが)、

土曜は、「宗教と美術をめぐって─日本篇」
金曜は、「ミケランジェロの素描を考える」

といたします。

去年は「宗教と美術を…」で、ユダヤ教やヘブライ教など、われわれが知っているようでじつはほとんどなにも知らない「宗教と信仰」の世界をめぐってみました。まだまだ、ちょっと覗いた程度で、もっと深めて行きたい思いも強いのですが、といってわれわれが住んでいる「日本」のことも疎かにできず、これから一年は、土曜日は、この「日本の美術」に焦点を絞ろうと思います。「日本」の「美術」を、これまで当然のように受け容れて来た「美術」「美術史」という枠をとりはずしてみると(そのときに「宗教」は大きな役割を果します)、思いがけないすごぉい深ぁい世界が、みえてくるのです(ミケランジェロと取組みながら、というか、ミケランジェロと取組んでいることによって、多忙の隙間のちょっとした時間に、そんなことを考えさせてくれました)。枠はできるだけ「そぉぅっと」とりはずさねばなりません。そのあたりから、みなさんといっしょに、やっていきたいと思います。で、その第一回は、9月21日(土)14:00〜、波止場会館4階4B室、です。

ではでは、21日に。

kinoshita

追伸:おっと、忘れるところでした。中公新書『ミケランジェロ』は、9月21日に発行です。
2011年春から喋り始めた「ミケランジェロ」を集約しています。ぜひ、読んでください。


6月22日(土)午後3時から、水天宮の近くにある「ミュゼ浜口陽三」で、池内晶子さんと対談をします。いま、「ミュゼ浜口陽三」は、「秘密の湖」というタイトルで、夏の企画展が開かれています。
浜口陽三氏の作品といっしょに、池内晶子さん、福田尚代さん、三宅砂織さんの三人のお仕事を招き入れた、展覧会です。
そこで、池内さんが、ボクと対談をしようと誘ってくださって、22日午後、実現します。
どんなお話ができるか、偉そうなことはいえませんが、池内晶子さんの作品は、以前からとても好きなので(このブログでも書いたことがあるくらいですから)、どんなところが「好き」なのか、みなさんに伝えられ、みなさんも好きになってもらえるきっかけを提供出来たらと思って、引き受けました。

企画展も、なかなか、すてきです。現代人は、どうしても、「美術」をみるとき、作品の訴える「強さ」に引かれがちだし、それで、作品の良し悪しまで判定してしまいがちです。しかし、ほんとうの良さ、美術と呼ばれる世界の意味深さは、その「弱さ」のなかに表現されているものです。
「ピアニッシモ」な味わいをじっくり見せてくれる美術館は、ほとんどない昨今。そんな幽かな、淡く、弱い世界の現れを、ゆっくりとくりひろげている展覧会をみつけました。



21日(金)19:00〜は、<ミケランジェロの詩を訳す>シリーズの一齣として、<ミケランジェロと音楽>というタイトルで話してみようかなと考えております。これは、ミケランジェロとルネサンス音楽というふうなことを考えるのではありません。ミケランジェロの作品の前に佇って、どんな音楽が聴こえてくるかを考えてみようと、いうのです。おたのしみに。
では、21日に。
kinoshita



「弱さ」の話となれば、もう一言、付け加えておかねばならないな、と気がつきました。

京橋の、「かんらん舎」でいま、「田畑あきらこ」の作品を展示しています。
もうずいぶん以前、あきらこさんの細いほそい線がすぅーっと、一本引いてあるドローイングを、かんらん舎でみて、唸ったことがありました。「線」が「線」でありながら、「線」でなくなるそのあわい、それをつかまえようとするのか、てばなそうとするのか、緊張零度にして、これ以上にない緊張に震えている、そんなドローイングでした。
今回の展示には、そのドローイングは出ていませんが、ボクが知らなかった田畑あきらこの作品が出ています。田畑あきらこ亡くなって40年、忘れてはいけない「現代」の作家です。かんらん舎舎主大谷芳久氏は、世の「芸術」なんぞと呼ばれている世界のなかで、その「ピアニッシモ」の貴重さを見極めようとされている数少ないお一人で、現在『一寸』という同人誌に「わが小菩薩峠」というタイトルの下、日本近代史水脈発掘作業を連載中。かんらん舎を訪ねられて、大谷さんと、「眼」があったら、展示されていない「田畑あきらこ」の「線」の仕事の資料もみせてもらえるかも。




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