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冷蔵庫
ただいまー。
さて、冷蔵庫、あけて、と。
ねえ、たっちゃん。
こうして、食卓を一緒にできるって、いいね。
ビールで、乾杯しよっか。かんぱーい!
あ、ワインも買ってあるんだよ。あとで、のも! 今日はお肉だから、赤でいいよね? ねぇえ、マミのところに戻ってきてくれて、うれしいよ。たっちゃんがエリカのところに行っちゃったとき、ワタシ、ほんと悲しくて悲しくて・・・
たっちゃんが出て行ったあの日、エリカのうちに、押しかけちゃった。たっちゃんの浮気もの!だめだよ、彼女の友達と・・・そういう関係になるなんて、サイテーだよ!
はじめは、逆ギレしてたよね。マミがしつこいとか、異常だとかなんとか・・・エリカまで、マミの悪口言って・・・
マミ、普段はこんなにおしとやかなんだけど、あのときばかりは、鬼の目に涙?
・・・ あーん、もう、笑わないで! マミは、全然キレやすくないってば! ・・・ そうかなあ、そんなにキレるかなぁ。 確かに、あの時はマミ、マジで二人におこったよね。マミが真剣だったから、ふたりとも反省したんだよね!
ふたりして、涙流して、・・・ふふ、鼻水とか、いろんなの出ちゃってたよ。 ・・・ごめんね、もう終わった話だよね。
ねえ、昨日のたっちゃん、すごかったな。
・・・え、やだあ。くちびるよ、く・ち・び・る。とってもやわらかくて・・・
舌も、マミの口の中でとろけそうで・・・
え、マミ、えっちじゃないよ。
もう! たっちゃんこそ、えっちじゃない? たっちゃんの『たっちゃん』、たのしみだな。あ、マミ、やっぱり、えっちかなあ? ・・・さあ、焼けてきた。
あ、目って、焼けると割れちゃうのね。んー、なんかおいしそうな汁が出てる。この目のうしろにある糸みたいの、切りにくいな・・・・
たっちゃん、近視だったよね。だからちょっと、目のたま、細長いのかな。んー、いいにおい。
たっちゃん、おいしいよ。やだ、そんなに見つめないでよ。たっちゃんてば、そんなにマミのことが好き?
ほら、お魚って、目の周りがおいしいって言うじゃない?たっちゃんも、いっしょだね。この骨のところについてるお肉、おいしい。コラーゲンたっぷり?
安心して、たっちゃんの次は、エリカだよ。うん、たっちゃんのうしろにある、袋。大型冷蔵庫にして、よかった。
マミ、しあわせだなあ。だって、恋人と友達と、一緒になれるんだもん。
(*以前に本家でアップした記事のリメークです。)
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ショート・ストーリー
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ラノベに挑戦したいと思います。ラノベは、ライト・ノベルの略です。
ま、もともと軽い調子なんですけど。ロックちゃんもラノベっぽいんですけど。
JC、JKが登場す恋愛ありのやつ。SFっぽくしてもいいし。
涼宮ハルヒは読了しました。蟲のやつも読了しました。
もうすぐ、『パパきき』も読了します。そのあと、息子から『バカテス』を取り上げようと考えています。『禁書』は途中であきらめました。何言ってるか、わかんないでしょーーーひひひ
パパききのように、女の子が男子に想いをはせ、男が気付かない的なやつがいいかなあ。それとも、ゴンのようにまわりをぶんまわしつつ、なんとなくホみたいな、ハルヒちっくのがいいかなあ。
じゃ、ちょっと構想ねってくるからマタね。あ、最近復活した鬼灯様っぽいかな。
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私は、『指導者』ラムセスだった。 センター星域にクーデターが発生し、素人の集まりのような政権が発足した。
行政も滞り、混乱を極め、銀河系辺境開発などという、センター星域住民に対し即効性のない政策は無視された。
あの衝撃の最後の通信から、さらに1年が経過した。
この未開の地も、農耕が根付きだした。農耕に必要な、水の制御も、ヒトが自ら考え出すようになってきた。民を統一するために必要な、『宗教』も芽生えだしてきた。
いくら待ってもこない救援を待つのも、愚かしい。しかし、この未開の地で『クサレワンコ』扱いをされるのは、辛すぎる。
食糧を分けてもらう、あのいまいましいヒトのツガイとも、だいぶ親しくなった。やつらは、私を、「コタロウ」とかいうヘンテコな名前で呼んでいる。
私の脳に埋め込まれている遺伝子変換装置自体も、実は遺伝可能なものだ。ここで、この装置を遺伝可能とする、最終手段を使う決断をした。
遺伝子変換装置の遺伝をするには、負荷を下げるため、知能を落とさざるを得ないのだ。知能を再びレベルアップするには、外部からの操作が必要だ。遺伝後の子孫はそもそも遺伝子変換装置を遺伝しているとは気付かないので、自分ではどうしようもない。
指導者ラムセスは、ここで終わりにしよう。この第3惑星で『犬』と称される生物と同レベルの知能に落とし、遺伝子変換装置を我が子孫に遺伝させよう。いつか、我が同胞が探し出し、『指導者』レベルに引き戻してくれることを夢見て。何万年かかろうとも・・・
ふと気付くと、隣にあの雌ワンコがいた。
『あなた、素敵ですね。私と子供を作りませんか。』
ワオーン、ワンワン
脳に直接言葉が流れ込む。犬とは、こうして意思疎通ができるのか。
『ふふ。それもよかろう。』
ワンワンオ
『うれしいです。』
ワンワンオ
知能レベル低下開始。
脳の中心が溶けるような感覚がした。
・・・
ワンワンワン!
(おしまい)
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私は指導者ラムセス。銀河系辺境の太陽系、第3惑星の文明化を担当している。宇宙船にて遠出をした際に、原住民の矢にやられて、敢え無く墜落。この地にとどまっている。
墜落より既に、180日(この惑星の自転を1日とする。)過ぎている。宇宙船のコンピューターでは、90日程で母星、センター星から連絡が入るはずであったのだが・・・ 何が起こったのか、なんの音沙汰もない。
私の脳内の音声変換装置に故障がなければ、この未開の地においても私は指導者足り得たのだが・・・
未開のヒトは、謙虚さが全くない。思い込みが激しい。私をクサレワンコと称し、まったく敬愛の念は感じられない。
めげそうであるが、この惑星にいる近似種の猿と比べれば、なんぼかマシだ。いや、いっそのこと、猿を教育した方が早いのではないか・・?
私が文明化を試みている未開人の集落の近くを散歩している。集団で狩りをするスタイルはすっかり根付いた。農耕も、ヒトのメスのおかげで、定着しそうである。
ふと、ナニモノかの視線を感じだ。
・・・
・・・ おい、待てよ。確かに、我が種族は、この第3惑星に固有の種族、『犬』に酷似している。しかし、種族も異なるし、なにより、知的レベルが違いすぎる。お前達は、まさにアニマルだ。
そう、この惑星のメス犬が、私、指導者ラムセスを熱い視線でみているのだ。
・・・ い、いや、可愛いのは認める。かなりそそられるのは確かだが、思い出してほしい。似てはいるが、種族は異なるのだ。種族どころか、生まれた星さえ異なるのだよ。
どうか、悪く思わないでおくれ、ハニー。しっしっ。
そのときだ。
ピーピーピー
我が宇宙船に、センター星から連絡が入った。
宇宙船がメッセージを読み上げる。
「センター星域統一歴102345695年53月124日。センター星域を含む、中央統一星域連合内において政治的反乱が発生せり。中央統一星域を主幹するセンター連合軍により、クーデターが発生、センター星大統領が拘束されり。
銀河系辺境に派遣されるセンター星域指導員諸君に次ぐ。速やかに民主連合抗争会議に参加を要請する。センター連合軍はすでに情報省を把握せり。
センター星域から、辺境への支援、援助、救助は一切ないと思われたし。民主連合抗争会議がクーデターを覆す日が一刻も早く訪れんことを祈り・・・
お前は誰だ! みんな、早く逃げろ! バシュー ジュウゥ・・・
ピピッピピ
あ、こいつ、すでにメッセージ送信済みだ。どうしますか?
はい、わかりました。
バシュー!!」
・・・
これは、どういうことだっ+?
確かに、成熟しつくしたセンター星域の政治状況は、腐っていた。退屈しきった大衆から、改革派と称する一派が人気を集めており、保守派の政府は危ういとは言われていたのだが。
まてよ、改革派といっても、保守派が推進してきた未開地の開拓方針には反対してきたはずだ。
政府が機能していないとなると・・・
この辺境にまで、救援船がやってくることはまずないということか。
(次回最終回。ラムセスは一大決心をします。)
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くされワンコ・・・くされワンコ・・・
なんという屈辱。指導者ラムセスに向かって、くされワンコとは・・・
この未開人を指導して、文明を移植するぞ。あらためて決意を固くした。
クチに加えた穀物は、ひえか、粟か。この未開人どもに、農耕を教えなくては。
ぽかんと私を眺めているヒトのメス。
私は、地面を耕すことにした。
がしがしがしがし
「あんれ、かあちゃん、ワンコ、ここほれワンワンしてるよ。そーれ、ここほれ、ワンワン♪」
がしがしがしがし
「とおちゃん、このワンコ、なんのつもりだべ?」
耕した地面に、種もみを植える。前足で茎を押さえて、籾を口でしごいて取り出す。
前足でほじくり返し、柔らかくなった地面に、口でしごいて取り出した籾を少しずつ吐き出し、置いていく。さらに前足で、土をかぶせていく。
「とおちゃん、見たかい? このワンコ、細かーくして、くいもん隠してんだね。ばっかだねー。」
ば、馬鹿だと? この未開人めが、指導者がやってみせていることの意味がわからないのか! あのナイル河流域の民は、やってみせなくても、言葉で十分理解したぞ。ほんとに馬鹿な民族だ。
「ほ〜れ、とおちゃん、やっぱり、このクサレわんこ、食べ物を細かくして隠したよ。でもこれで食えないねえ。ばっかだねえ。あはははは」
「あははは。ばかなワンコだ。まぁ、いいや。なんか残飯でも喰わせとけ。さぁ、かあちゃん、うちにも早く、子供作らなきゃなるめえよ。さ、きばっぺ。」
「んもぅ、馬鹿はおとうちゃんだよ。・・・ たんと可愛がっておくれよ❤」
・・・ はぁ〜、なんたる無恥。交尾をするなら、静かにしてほしい。まったく、この地域の未開人は、性に対してオープンだ。私の指導した地域では、厳粛な行為として位置づけられ(例外はもちろんある。)、この集落の民のようにいい加減なものではなかったのだが。
それから先も、指導者たる私は、『畑』に水をやるよう気を配り、雑草が生えたら取り除き、畑に入ろうとするヒトがいれば、かみついたりして畑を守った。
だいぶ育ってきて、青々とした植物が畑を覆ってきた。
「ねぇ、とおちゃん、これ、あのクサレわんこが、稗を育てることを教えてくれたってことねえけ?」
「あ? まさかそんなことねえべよ。偶然だべ。・・・ そっか、土を混ぜ返して、籾を埋めてやっと、こうやって増えるんだなあ。これで、狩りで獲物がとれねえ時でも、なんとか喰いもんができっかもなあ。」
「そうだよ、このワンコ、馬鹿だけど、こうして面白いこと、偶然に教えてくれるんだ。ま、それを読みとるのがヒトのえらいところだけどよ。あははははは!」
「んだな、かあちゃん! あははははは! ワンコに、なんか喰いもんやっとけや。」
ヒトのメスの腹がふくらんでいる。あの時にできた子供だ。・・・ 装置が修理できたら、その暁には、このクサレヒトのツガイをまず、血祭りにあげてやる。神への生贄にしてやるぞ。
(続く)
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