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何が正しいのか

 最近、少し前に話題になった?「偽善エコロジー」という本を読みました。正直、日本語がおかしいなとか分かりにくいなと思う部分が多く、読みづらい本ではありました。ただ、内容は非常に衝撃的で、考えさせられるものがありました。
 まず、今までエコだと思っていたものが根本的に間違っているというのは衝撃的でした。例えば、レジ袋の追放運動。そもそもレジ袋というのは、石油のいらない部分から作られているものであり、あのレジ袋自体が石油を余すことなく使うのを可能にした画期的な製品みたいです。大体、よく考えれば分かることですが、レジ袋はタダでもらえますから、コストのかからない要らない部分から出来ているというのは想像できそうなものです。しかし、僕自身、大手スーパーやメディアなどの宣伝により、一方的にレジ袋を敵対視していました。また、今、注目を集めているエコバック等に使われる石油の量の方が遥かに多いみたいです。それなのに、大手スーパーはレジ袋を有料化し、より環境に悪いエコバックを買わせようとするのですから、これは考えものです。
 それから、リサイクルというのも、あまり意味がないみたいです。というのも、結局は燃やされているからです。自治体等が色々とリサイクル運動をしていると思いますが、その自治体はゴミを集めてもただ業者に渡しているだけで、実態は何にも把握していないみたいです。結果、実際にリサイクルされている製品は食品トレイだと10個に1個、ペットボトルだと5本に1本ぐらいだそうです。それから、リサイクル自体が技術的に難しい部分もあるみたいです。
 そして、もっと大きな視点で環境問題を捉えてみると、有名なものに京都議定書があります。日本には6%の削減が義務付けられています。しかし、世界の温室効果ガス排出量全体に占める、日本の排出割合は5%です。その5%のうちの6%を削減しても、地球規模で言えば何の影響ももたらしません。最大の
排出国である中国、アメリカはそもそも削減努力をする気配がありません(ちなみに、最近指摘されるようになりましたが、アメリカが進めてきたバイオ燃料は、二酸化炭素を減らすどころか増やすものであり、世界的な食料高騰の一因にもなっています。農業団体だけが得をしただけです)。残念ですが、日本がいかにひとりで頑張っても、世界規模でやっていかなくては何の意味もないということです。
 
 以上、僕が印象に残ったところを取り上げました。ただ、残念だったのが、「では、どうすればいいのか?」という、納得のいく提案が筆者からなかったことです。何かこういう本が非常に多い気がします。現状批判は十分なのですが、その先に踏み込む本が少ない気がします。
 最後に、僕がこの本を読んで特に思ったのが、環境問題ももちろんそうなのですが、1番思ったのが、情報の危うさです。メディアが報じたから、役所が言ってるから、大企業が宣伝してるから、いづれもその情報が正しいという保証にはなりません。英国放送協会BBCの放送コードに、「1つの事柄に対して必ず相反する意見を入れる」というのがあります。情報が溢れる現代では、これが1番重要なことに思います。結局は、多角的に物事を捉え、自分で考えることしかありません。でないと、情報化社会に見事に踊らされることになります。

閉じる コメント(8)

素晴らしい!感心するよ、knntatajpjpさん(←偉そうでスマン(苦笑))でも俺も一応「役所系」の仕事をしてるから分かるんだけど、knntatajpjpさんが言う通り「役所が言っているから、その情報が正しい」と言うのは大きな間違いだね!そして「必ず相反する意見を入れる」と言う事も大事。「誰々に言われたから…誰々が言っていたから…誰々がやっていたから…」って言うのが1番駄目。いや、駄目じゃないけど自分の考え、意見が全く無い。それはとても悲しく危険な世の流れだと思うよ。しかし悲しいかな人々は楽な方〜楽な方〜と流れていってしまう。どこかで断ち切らなければ日本は本当に駄目な国になってしまうよ(涙)

2008/9/9(火) 午後 4:42 [ ]

それと日本だけが一人頑張っている世界の実情…情けないよね。アメリカや中国に対して何も言えないのだろうか?見方を変えれば「周りはどうあれ私達(日本)は実行する!それが私達の使命であり戦いだから!」になるけど、本音は「いや〜アメリカさん、まずは私め(日本)が頑張ってみますので、もし良ければ〜そうですね〜、中国さん辺りにも勧めて見ますから」に感じられる。情けない。明らかに大国に馬鹿にされている(怒)

リサイクルにしても国民の努力を無駄にしている部分は多いし、本当、やりきれない事が多すぎるね。総理大臣は急に辞任するし迷走する日本、今後どうなるのか不安だよ…

2008/9/9(火) 午後 4:43 [ ]

こんばんは。環境問題のブログを書いています。僕もレジ袋についての記事を書きましたので、トラックバックをさせていただきました。

2008/9/12(金) 午後 7:55 まったけ館長

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初めまして。自然環境を研究している大学院生です。
環境問題を真面目に扱っているブログをやっています。

この本は、環境問題に詳しい人を装った、環境問題の素人先生によるものです。森や温暖化など幅広く書いていますが、間違いがかなり多くあります。

>役所が言ってるから、大企業が宣伝してるから、いづれもその情報が正しいという保証にはなりません。

これはまさにそうなのですが、だからそれが「武田氏の主張はあっている」訳でも無いことに注意してください。

>ただ、残念だったのが、「では、どうすればいいのか?」という、納得のいく提案が筆者からなかったことです。

マトモに環境問題に取り組んでおられる先生ではないので……当然と言えば当然です。

こんな感じで地道に検証していますので、ご覧ください
http://blogs.yahoo.co.jp/eng_cam_fld_tgs/folder/1028127.html

2008/9/14(日) 午前 3:16 [ 綾波シンジ ]

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ブログへのご訪問、ありがとうございます。

専門家というのは、そもそも、専門分野以外の知識は素人です。また、自分の専門の専門性が分かれば分かるほど、他の分野も同じように、高度な専門性があることを実感します。そうなると、他分野の事を論理的に間違えなく論評することが、非常に困難であることを思い知ります。(なので、私は、武田氏のリサイクル関係にはまず突っ込みません。専門外だから。)
…武田氏は、氏の専門外の分野(農学・理学)の話まで、科学者を名乗って、「科学とは…」と、本当の専門分野の人から見れば間違いだらけの説を述べておられるので、問題意識を感じています。
http://blogs.yahoo.co.jp/eng_cam_fld_tgs/35831964.html
にも書きましたが、理学(気候)・農学の研究界で、氏は全くの無名です。

2008/9/19(金) 午後 10:12 [ 綾波シンジ ]

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(追記)
トンデモ研究の見分け方、というサイト(私のサイトではありません)に、以下のような記述があります。ちまたに売られている本を読まれるときのご参考に。
http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/chubun/ohno/qanda.htm##1

2008/9/20(土) 午前 3:10 [ 綾波シンジ ]

>RIGUさん
自分の考え、意見がないっていうのは、欧米の人たちにしたら考えられないことだと思います。それは掘り下げれば、出る杭は打たれるという日本の文化、また自分の意見を言う機会もなければ、言ったとしても何も変わらないという無力感が根幹にあると考えてます。特に、昨今、日本全体を覆っている無力感というのは非常に深刻な問題だと思います。高度成長期には明日はもっと良くなると、明るい未来をみんなが信じていました。しかし、バブル崩壊後、自信を失った日本人は未だにその後遺症がなくなっていないように思います。政治も今回の総裁選のように自分達の関係のないところで勝手に進んでいき、多くの人が無力感を感じていると思います。この日本全体を覆う暗い雰囲気は1番大きな問題だと思います。

2008/9/25(木) 午前 2:22 [ knn*at*jpj* ]

>綾波さん
ブログ興味深く拝見させていたただきました。
あれだけ根拠のない話を本にしてしまう、出来てしまう、売れてしまうというのは非常に怖いことだと思いました。
悲しいことですが、とりあえず疑ってかかるというのは、これから生きていくうえで必要なスキルの1つかと思います。

2008/9/25(木) 午前 2:27 [ knn*at*jpj* ]

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