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秘蔵っ子ギャラリー ☆ その4 ☆

陽刻龍宝珠文大皿


りんりんの妹さんのところで、とても良い古伊万里の龍文皿を見せていただきました。

私自身が辰年ということもあって、龍の図柄はそこそこ良いものを集めてきたつもりなのですが、
染付となるとあれ程の絵付けの物は持っていませんので、ここは切り口を変えて青磁で勝負です!
(↑勝負なのかよ!笑)

イメージ 1

イメージ 2
<写真>陽刻龍宝珠文大皿(古九谷青磁・寛文様式)
製作年代:寛文期/口径32.0センチ、高台径17.2センチ、高さ7.0センチ

有田では1630年代から青磁が多く作られるようになりますが、1650年頃からその高台
の作りがガラッと変わります。
本品にように高台内側の釉薬を蛇の目状に剥いで、そこに「チャツ」という小鉢状の窯道具を
あてて窯詰めするという手法がとられます。
高台部分を浮かせて焼成するため、高台畳み付き部分にも施釉されているのが特徴です。
これは中国・明の青磁、有名な竜泉窯の作品に見られる手法で、その影響を受けたものである
ことは間違いありません。

この頃、17世紀中葉の世界史上の大事件といえば、栄華を誇った大明帝国が李自成の乱に
よって滅亡しています。
つまり1650年代から突然現れるこの竜泉窯方式の技法は、おそらく中国大陸からの明朝亡命
陶工によって伝えられたものと考えられるのです。
肥前磁器の歴史は、土着の唐津焼の技術を地盤として、そこに李朝陶工の磁器の技術が加わり、
さらに明朝陶工による技術革新によって完成を見たのだと私は思います。

面白いことにこの大皿の高台は、竜泉窯の蛇の目部分がその土に含まれる鉄分で赤く発色して
いるのに対して、わざわざ「鉄銹(てっしゅう=鉄錆び)」を塗って赤く発色させています。
当時の一級品たる竜泉窯青磁を忠実に写そうとしたんですね。

ところが・・・この手法はあまり長続きせず、18世紀には見られなくなります。
その理由はよくわかりませんが、それらの事実から、こうした特徴を持つ作品の製作年代を
1650〜90年代と絞り込むことが出来るのです。

イメージ 3

蓮弁状の輪花の成形と、龍の陽刻文が美しいです。
同じ形状、同じ陽刻文の大皿が「柴田コレクション」にありますので、おそらく同じ押し型で
作られた大皿が、他にも複数伝世しているものと思います。

もしお持ちの方がおられたら是非ともご連絡いただき、写真同士でも兄弟皿350年ぶりの
対面を果たしたいものですね。

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閉じる コメント(40)

りんりんの妹さん>あれ?怒らはりました?(笑)。何をおっしゃる、染付は拙者の完敗ですな。次回の勝負が楽しみじゃて。(←だから勝負じゃないって!笑)

2006/6/29(木) 午後 5:21 越前屋平太 返信する

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お二人の会話から楽しみながら学ばせてもらってます。どんどん対決してくださいませ。

2006/6/29(木) 午後 6:29 ann**in_*ei 返信する

おりんさ〜ん!ANNEさんからリクエストだよー!(笑)

2006/6/29(木) 午後 6:36 越前屋平太 返信する

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ええなぁ〜〜、この部屋は活気があって^^。おいらは、今夜も胡麻豆腐w

2006/6/29(木) 午後 11:09 66 返信する

おードラゴンですね。ぞーっとするくらい綺麗です。

2006/6/29(木) 午後 11:21 ☆マミりん☆ 返信する

絶句

2006/6/29(木) 午後 11:34 美釉 返信する

あ、すみません。言葉を失いました。再会を願います。すみません。言葉が何も出ません。。

2006/6/29(木) 午後 11:36 美釉 返信する

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ほんとに美しいですね〜〜〜。。。

2006/6/30(金) 午前 0:28 chie〜☆ 返信する

66さん>ほんとに胡麻豆腐の記事かと思って見てきましたよ(笑)。ま、うちも焼き物は伊万里ばっかですから。懲りずにまたいらしてくださいませm(_ _)m

2006/6/30(金) 午後 1:02 越前屋平太 返信する

マミりんさん>現代の作家さんもそうですが、こういうものを作り出される人間の能力に驚きますね。不器用な私にはワンダーランドです(苦笑)

2006/6/30(金) 午後 1:05 越前屋平太 返信する

美釉さん>あははは。是非またお越しいただき、率直なるご感想をお願い致します。

2006/6/30(金) 午後 1:07 越前屋平太 返信する

USOさん>これが350年前のものというのが驚きなんですよね〜。大切に使ってこられた先人に感謝したいです。

2006/6/30(金) 午後 1:11 越前屋平太 返信する

ANNEさんも66さんも、戦争映画、仁侠映画の類がお好みとお見受けしました(笑)。

2006/6/30(金) 午後 4:15 りんりんの妹 返信する

私は怪獣映画が大好きです!(爆)

2006/6/30(金) 午後 4:20 越前屋平太 返信する

すみません。我に返りました。青磁は大好きですが持っていません。高いしそれに全く知識もないし。このお皿、ただただ美しくて本当に感動しました。

2006/6/30(金) 午後 8:03 美釉 返信する

美釉さん>実際のところ青磁は使い方も難しいですね。何にでも合う色合いではありませんものね。このお皿はヤフオクで落としたので、高いといっても相場よりは相当に安く買えたと思ってます。私自身これ以上のものを入手できる機会は、もうおそらくないでしょうねぇ。宝くじでもドカン!と当たれば話は別ですが(笑)

2006/6/30(金) 午後 9:47 越前屋平太 返信する

映画は時代劇に限ります。「新、影の軍団」よろぴく。・・・って、え〜あたちの出番ないみたいでちゅ(T_T)。

2006/7/2(日) 午前 1:19 おりん 返信する

おりんさん同様に、ミッキー(成田三樹夫)のいない影の軍団なんて(ρ_;)・・・・グスン

2006/7/2(日) 午前 8:34 越前屋平太 返信する

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越前屋平太さん、はじめまして。 くらいけさんの情報によりやってきました〜 この記事を見て感謝感激しています。宜しくお願い致します。 私の皿は兄弟皿? http://www.utuwa-ya.jp/blog/2007/03/post_137.html

2007/3/4(日) 午後 1:14 [ utw_y ] 返信する

うつわやさん>ようこそいらっしゃいました。先ほど貴ブログまでご所蔵品を拝見に伺いました。とてもよい青磁ですね〜、私も欲しいです^^

2007/3/4(日) 午後 3:00 越前屋平太 返信する

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