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注意:この話は、羅生門を1回読んでいる必要があります。
自分自身は結構真面目に書きました。もう少し笑いの要素が欲しい場合は後日うp予定の
友達著の作品を見てください。
それではうpします。
下人の行方は誰も知らなかった…
いや、誰も知らなかったのではない、誰も知りたくないのである。
というのも、盗人になる決意をした下人は、村人から恐れられる
ほどの悪党にまでなっていたのである。いつの頃にか下人には、
2,3人の仲間が出来ていた。当然、こいつらを許す奴なんか誰も
いない。だから、捕まえようとする者も出てくるが、その人たちが
帰ってきたことはない。
そんな中、村人の中の一人が近くにある神社に向かって行った。
「私の名前は山中正。あの悪党を倒してください」
そう、願う人が出てきたのだ。その村人は下人にこのまま好き放題
にやらせてはいけないと思ったのだろう。
その時、光が正を包み込む。すると、声が聞こえてきた。
「そなたに力と、神の使いを授けよう」
そう言い終わると、光が消えて目の前に神の使いと変わった形の杖が現れた。
「ふーん、アンタが願った村人?あっ!アタシはユーファ。よろしく」
人間の大きさとはとても思えない大きさの物体こそ神の使いである。
「私は、山中正と申します。あの悪党のリーダーはかつて私の友人でした。
だからこそ倒さねばならないのです」
村人は、死を覚悟して、そう言った。
「理由は大体分かったわ。それじゃ早速退治に行きますか」
そう言って、二人は下人討伐作戦を開始した。
歩く事一時間、下人のアジトとおぼしき建物が見えてきた。正面から入る
馬鹿はいない。裏から侵入することにした。
「ねえ?アンタが倒すって言ってるその悪党はどれくらい強いの?」
「追いかけた者の中で帰って来れた者はいない」
神の使い事ユーファにいきなり聞かれたので、正はとっさにそう答えた。
そうやって話しているうちに二人は大広間についた。緊張感というものがまるでなかった。
その時、なにやら三人ばかり人影が見えた。
「おい!お前らか?村を荒らしまわってるという悪党どもは?」
ユーファが人影に向かっていきなり問いかけた。
「いかにも私たちが村を荒らしている悪党だが何か?」
この言葉を聞いた正は、これから戦いが始まるのだと思い、身を構えていた。
「お前は正!こんなところで再会するとはな。しかし、ここで会うということは、
わかっているだろうな。それじゃ、いくぞ!」
下人は、そう言いいきなり攻撃を仕掛けた。短期は損気だなと思ってる暇も無かった。
三対二というのは明らか劣勢だが、ユーファには魔法があるので、あっという間に
下人以外の仲間は全員蹴散らした。正もようやく、神から授かった杖の使い方を覚えた。
この杖は念ずると好きな形、銃や刀などに変えられる代物だった。
「お前何者だよ?人間じゃないサイズなのに、言葉しゃべるし、わけのわからない
攻撃までしてくるしよ」
下人はかなりキレていた。まさに発狂寸前。
「私は、神の使いユーファよ!それ以上でもそれ以下でもないわ」
正には、かなり有利にことが進んでると思った。
しかし、下人は悪魔に魂を売り渡したらしく、悪魔の能力、すなわち魔法が
使えたのである。そのせいで正たちは押されていた。どうしようもないので正は決意
を固め、杖で砲撃しながら前に詰め寄り、刀に変えて切りかかった。下人に止められて
しまったが、下人にはすきが出来ていたのだ。
「目から魔法光線!」
ユーファが放った光線は見事に命中し、下人は瀕死の状態にあった。
下人が死ぬ直前、二人の姿が、かつて追いはぎをした老婆の姿に見えたのだ。
「老婆、いつ帰った…?」
最後にその一言をしゃべると下人は息絶えたのだった。
その後、正は英雄と呼ばれるようになり、現在はユーファとコンビを組み
日本全国の悪党退治の旅に出ているという…
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