ふるさとの美を訪ねて「夢結館」

何気ない日常の中にある「ふるさとの美」について綴ります

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 豊田民芸館の春まつりで土人形の塗り絵はがきを見つけ、
民芸館の職員の紹介でその土人形の制作者 禰宜田徹(ねぎたとおる)さんの工房を訪ねた。
工房は碧南市若松町の大浜神社のすぐ近くで、長閑な町の中にあった。
工房に入るとすぐに、作品を拝見した。招き猫、花魁、鞠持ち(花魁付きの少女) 天神、義経と弁慶、福助など様々な意匠の土人形が棚に並んでいた。私はその中から、お目当ての天神さんを見つけ、
一つ購入した。友人のKさんは、花魁(おいらん)を手に入れたかったようだが、この時期は在庫が無く、
代わりに傘を差した女性の土人形を購入された。同じテーマの人形でも大小様々なバリエーションがあり、
自分の好みの大きさを選べる。私の購入した天神さんは最小のもので高さが25㎝程で四千円だった。
民芸館のバザーで購入した花入れ壺と一緒にアトリエか書斎に飾りたいと思う。
 禰宜田徹さんは、祖父の代から土人形を作られているということで、工房の奥の戸棚には、
初代、二代目の作品が大切に保管されていた。制作過程は以下のとおりである。
①粘土で作った原型を石膏で型取りして凹型を作る。
②型を元に土で成形する。
③乾燥させ、素焼きする。
④胡粉を塗る。…この胡分塗りがむずかしい!
⑤絵付けする。絵の具の上にはニス仕上げする。
特に胡粉塗りは、かの平田郷陽も「胡粉に10年かかります」といっているが、
禰宜田さんが仰るには、「結果はできあがって年月を経ないと分からない」という。
花魁等の艶やかなものや大振りなものは完成後ひび割れるリスクがあるため、
2〜3月頃に胡粉と絵付け作業をするという。
 日本人の人形に寄せる思いは歴史的に見ても地理的にも本当に奥深いものがあるようだ。
人形師は人形の形をした立体のキャンバスに歴史や風土や民間信仰など諸々の思いを
閉じ込める夢のある仕事と感じた。これは俳句にも共通する部分がある。
人形を通してその場所その時代と交信するという独特の文化である。
 
 花魁(おいらん)の眉一筋に春宿る  鯉雨人

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