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7月24日、neoneo坐にて開催された 「飯村隆彦と映像の夕辺・前衛パフォーマンスの映像」に行きました。 飯村隆彦という名前は初めて聞きましたが、土方巽の暗黒舞踏を撮った作品があるということで 興味を持ち行くことにしました。 今回は、土方巽というワードに惹かれて行きましたが それがきっかけとなり飯村隆彦氏の映像に出会うことができたので良かったです。 また新たな発見ができて、貴重な体験になりました。 飯村隆彦について
日本の実験映画の草分けの一人である飯村隆彦は、1960年代にハプニングのオノ・ヨーコ、 画家の赤瀬川原平、作曲家の小杉武久、暗黒舞踏の土方巽らの前衛芸術家の協力もあって、 8ミリや16ミリの前衛映画を個人で制作し、ギャラリーやホールでゲリラ的に 自主上映活動を行なった。大林宣彦、高林陽一、ドナルド・リチー、石崎浩一郎らと 実験映画集団「フィルム・アンデパンダン」を1964年に結成し、東京の紀伊国屋ホールで 日本の個人映画史上最初の実験映画祭を行なった。1965年、オノ・ヨーコの音楽による 実験映画「LOVE」がニューヨークの実験映画のリーダー、ジョナス・メカスによって 「ビレッジ・ボイス」紙上で高く評価され、ニューヨークにデビュウした。1966年には ハーバード大学国際セミナー(ディレクター:キッシンジャー博士)に招待されて渡米、 さらにニューヨークのジャパンソサエティの客員芸術家として制作と上映活動を行なった。 1973年、ドイツアカデミーの招きで、1年間ベルリンに滞在、キネマテークや ベルリン芸術アカデミーで個展上映、74年にはパリのシネマテークやポンピドウ・センター などでも個展上映を行なった。ニューヨークでは1974年に近代美術館、 79年にはホイットニー美術館で個展とパフォーマンスを行なって、個人映画作家として、 国際的に評価された。1989年には、ニューヨークのメトロポリタン美術館の委嘱により 日本の芸術に特有な「間」を竜安寺の石庭に再発見する『Ma:Space/Time In The Garden Of Ryoan-Ji』を建築家の磯崎新(テキスト)、作曲家の小杉武久(音楽)の協力を得て制作、 モントリオール映画祭、ユネスコ美術映画祭(「建築賞」を受賞)などで上映された。 また、『あいうえおん六面相』では、システムG(リアルタイム・三次元テクスチャー・ マッピング)を使用して、音とイメージの差延をコミカルにビデオ作品化。ニューヨーク、 ジュネーブ、オスナブリュック(ドイツ)、サンパウロなどの国際映画・ビデオフェスティバルで 上映され、8つの賞を受賞した。1995年に東京都写真美術館で、1999年にパリの 国立ギャラリー・ジュ・ドウ・ポムで総合的な個展を開催した。2001年、 1974年以来、27年ぶりにニューヨーク近代美術館で個展を開いた。(後略) (チラシ解説より) まず初めに観たのは、「あんま」と「バラ色ダンス」だ。 シネ・ダンス[映像舞踏]:土方巽暗黒舞踏
―あんま+バラ色ダンス ■あんま:1963ー2001、モノクロ、音楽:足立智美(2007)、20分 舞踏出演:土方巽、大野一雄、大野慶人、笠井叡 他 ■バラ色ダンス:1965−2001、モノクロ、音楽:足立智美(2007)、13分 舞踏出演:土方巽、大野一雄、大野慶人、石井満隆、笠井叡 他 (1963、65−2001というのは、最初のバージョンに未使用のフィルムを 大幅に追加して、完成版(2001)としたからである) 最初は1960年代初め、東京で、土方巽が創始した舞踏作品の「あんま」(1963)と 「バラ色ダンス」(1965)の2本の映画。当時発売されたばかりの8ミリカメラで、 映画作家自ら舞台に上がって、ダンサーと一緒になって撮影した、シネ・ダンスとよぶ 映像舞踏。単なるダンスの記録に留まらないカメラによるコレオグラフィで、アメリカの ダンス映画の創始者、マヤ・デーレンの作品にも比較されるもの。また、これらの 映画には土方と並んで、まだ若い大野一雄も出演しており、特に「バラ色ダンス」では 三島由紀夫の「禁色」に触発された土方と大野のゲイ・シーンが当時、早すぎて話題を 呼んだ。今回(7/24上映会)は、ニューヨーク、アンソロジー・フィルム・ アーカイブスでライブ演奏(2007年)して、会場を沸かせた足立智美の音楽が入った ニュー・バージョンのプレミア上映。また、パリのシネマテークは「土方のブトーは 普通、結びつけられるドイツ表現派よりも、その挑発的で、シニカルで、不条理なフォームで ネオ・ダダに近い」と喝破している。 ブトーの創始者、土方巽の60年代初期の代表作で、歴史的な作品:「あんま」と さらに、土方巽の60年代初期の話題作「バラ色ダンス」は舞踏を語るには欠かせない問題作。 作品の「見せ場」のひとつが土方と大野のデュエットで、その「ゲイ」ダンスは「親密」にして 「野蛮」でもあって、この作品のクライマックス。 映画は単にダンス記録である以上に、飯村の造語であるシネ・ダンス―フィルムによる コレオグラフィーとして制作された。土方舞踏に参加して、舞台に上がってカメラをもった 「パフォーマンス」。 映画はこの公演の唯一の「記録」で、土方舞踏と舞踏の基礎についての理解には 必見の映画。(チラシ解説より) 「あんま」「バラ色ダンス」―これぞ、私の観たかった土方巽暗黒舞踏だ! そうなんです、特にこの、三島由紀夫の「禁色」に触発されて…という 「バラ色ダンス」は観たかったんです。 「あんま」の方は飯村氏自身が舞台に上がって動き回りながら撮影しています。 「バラ色〜」の方は、少し引いた状態で、遠くから撮っている感じです。 8ミリなので、プツプツと画面がとびます。 「あんま」―舞踏家たちの全身に白いペンキのようなものが塗られるところから始まる。 痙攣のような動き。ニワトリが出てくる。股間にヨーヨー風船のようなものを ぶら下げた男たち。奇妙な動き。顔中包帯グルグル巻きの男たち。 これはめくらのあんまを表現しているらしい。 「バラ色ダンス」―奇妙な動きの男たち。口からホースのようなものが出ている。 ひたすら絡み付くような動き。 飯村さんの解説では、女性器を表わしたものがあるというのだが、私は確認できず! 全体的に映像が白っぽくて、少し分かりづらかったのかな。 でも、この映像の白っぽさは魅力的だ。 大体、土方巽の舞踏は、あれこれ考えるものじゃないと私は思っています。 皮膚感覚のあるダンスでした。 ああ、この2つ、目の前で観ることができたら、どんなに幸せだったか… 満足でした♪
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