浮遊船

しばらく旅行記が続きます…すいません

邦画 1961年〜70年

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7月24日、neoneo坐にて開催された
「飯村隆彦と映像の夕辺・前衛パフォーマンスの映像」に行きました。

飯村隆彦という名前は初めて聞きましたが、土方巽の暗黒舞踏を撮った作品があるということで
興味を持ち行くことにしました。
今回は、土方巽というワードに惹かれて行きましたが
それがきっかけとなり飯村隆彦氏の映像に出会うことができたので良かったです。
また新たな発見ができて、貴重な体験になりました。

飯村隆彦について

日本の実験映画の草分けの一人である飯村隆彦は、1960年代にハプニングのオノ・ヨーコ、
画家の赤瀬川原平、作曲家の小杉武久、暗黒舞踏の土方巽らの前衛芸術家の協力もあって、
8ミリや16ミリの前衛映画を個人で制作し、ギャラリーやホールでゲリラ的に
自主上映活動を行なった。大林宣彦、高林陽一、ドナルド・リチー、石崎浩一郎らと
実験映画集団「フィルム・アンデパンダン」を1964年に結成し、東京の紀伊国屋ホールで
日本の個人映画史上最初の実験映画祭を行なった。1965年、オノ・ヨーコの音楽による
実験映画「LOVE」がニューヨークの実験映画のリーダー、ジョナス・メカスによって
「ビレッジ・ボイス」紙上で高く評価され、ニューヨークにデビュウした。1966年には
ハーバード大学国際セミナー(ディレクター:キッシンジャー博士)に招待されて渡米、
さらにニューヨークのジャパンソサエティの客員芸術家として制作と上映活動を行なった。
1973年、ドイツアカデミーの招きで、1年間ベルリンに滞在、キネマテークや
ベルリン芸術アカデミーで個展上映、74年にはパリのシネマテークやポンピドウ・センター
などでも個展上映を行なった。ニューヨークでは1974年に近代美術館、
79年にはホイットニー美術館で個展とパフォーマンスを行なって、個人映画作家として、
国際的に評価された。1989年には、ニューヨークのメトロポリタン美術館の委嘱により
日本の芸術に特有な「間」を竜安寺の石庭に再発見する『Ma:Space/Time In The Garden
Of Ryoan-Ji』を建築家の磯崎新(テキスト)、作曲家の小杉武久(音楽)の協力を得て制作、
モントリオール映画祭、ユネスコ美術映画祭(「建築賞」を受賞)などで上映された。
また、『あいうえおん六面相』では、システムG(リアルタイム・三次元テクスチャー・
マッピング)を使用して、音とイメージの差延をコミカルにビデオ作品化。ニューヨーク、
ジュネーブ、オスナブリュック(ドイツ)、サンパウロなどの国際映画・ビデオフェスティバルで
上映され、8つの賞を受賞した。1995年に東京都写真美術館で、1999年にパリの
国立ギャラリー・ジュ・ドウ・ポムで総合的な個展を開催した。2001年、
1974年以来、27年ぶりにニューヨーク近代美術館で個展を開いた。(後略)
                                   (チラシ解説より)

飯村隆彦のメディア・アートHP
neoneo坐の会場には飯村隆彦氏もいらしており、作品の簡単な解説もしてくださった。
飯村隆彦氏は、俳優の西田健さんのような感じで、声も渋くてカッコいい♪

まず初めに観たのは、「あんま」と「バラ色ダンス」だ。

シネ・ダンス[映像舞踏]:土方巽暗黒舞踏
      ―あんま+バラ色ダンス

■あんま:1963ー2001、モノクロ、音楽:足立智美(2007)、20分
舞踏出演:土方巽、大野一雄、大野慶人、笠井叡 他

■バラ色ダンス:1965−2001、モノクロ、音楽:足立智美(2007)、13分
舞踏出演:土方巽、大野一雄、大野慶人、石井満隆、笠井叡 他

(1963、65−2001というのは、最初のバージョンに未使用のフィルムを
大幅に追加して、完成版(2001)としたからである)

最初は1960年代初め、東京で、土方巽が創始した舞踏作品の「あんま」(1963)と
「バラ色ダンス」(1965)の2本の映画。当時発売されたばかりの8ミリカメラで、
映画作家自ら舞台に上がって、ダンサーと一緒になって撮影した、シネ・ダンスとよぶ
映像舞踏。単なるダンスの記録に留まらないカメラによるコレオグラフィで、アメリカの
ダンス映画の創始者、マヤ・デーレンの作品にも比較されるもの。また、これらの
映画には土方と並んで、まだ若い大野一雄も出演しており、特に「バラ色ダンス」では
三島由紀夫の「禁色」に触発された土方と大野のゲイ・シーンが当時、早すぎて話題を
呼んだ。今回(7/24上映会)は、ニューヨーク、アンソロジー・フィルム・
アーカイブスでライブ演奏(2007年)して、会場を沸かせた足立智美の音楽が入った
ニュー・バージョンのプレミア上映。また、パリのシネマテークは「土方のブトーは
普通、結びつけられるドイツ表現派よりも、その挑発的で、シニカルで、不条理なフォームで
ネオ・ダダに近い」と喝破している。

ブトーの創始者、土方巽の60年代初期の代表作で、歴史的な作品:「あんま」と
さらに、土方巽の60年代初期の話題作「バラ色ダンス」は舞踏を語るには欠かせない問題作。
作品の「見せ場」のひとつが土方と大野のデュエットで、その「ゲイ」ダンスは「親密」にして
「野蛮」でもあって、この作品のクライマックス。
映画は単にダンス記録である以上に、飯村の造語であるシネ・ダンス―フィルムによる
コレオグラフィーとして制作された。土方舞踏に参加して、舞台に上がってカメラをもった
「パフォーマンス」。
映画はこの公演の唯一の「記録」で、土方舞踏と舞踏の基礎についての理解には
必見の映画。(チラシ解説より)

「あんま」「バラ色ダンス」―これぞ、私の観たかった土方巽暗黒舞踏だ!
そうなんです、特にこの、三島由紀夫の「禁色」に触発されて…という
「バラ色ダンス」は観たかったんです。

「あんま」の方は飯村氏自身が舞台に上がって動き回りながら撮影しています。
「バラ色〜」の方は、少し引いた状態で、遠くから撮っている感じです。
8ミリなので、プツプツと画面がとびます。

「あんま」―舞踏家たちの全身に白いペンキのようなものが塗られるところから始まる。
痙攣のような動き。ニワトリが出てくる。股間にヨーヨー風船のようなものを
ぶら下げた男たち。奇妙な動き。顔中包帯グルグル巻きの男たち。
これはめくらのあんまを表現しているらしい。

「バラ色ダンス」―奇妙な動きの男たち。口からホースのようなものが出ている。
ひたすら絡み付くような動き。
飯村さんの解説では、女性器を表わしたものがあるというのだが、私は確認できず!
全体的に映像が白っぽくて、少し分かりづらかったのかな。
でも、この映像の白っぽさは魅力的だ。

大体、土方巽の舞踏は、あれこれ考えるものじゃないと私は思っています。
皮膚感覚のあるダンスでした。
ああ、この2つ、目の前で観ることができたら、どんなに幸せだったか…

満足でした♪

イメージ 1

1962年
監督:青柳信雄
脚本:長瀬喜伴
音楽:松井八郎
原作:井伏鱒二

出演:小林桂樹、司葉子、池内淳子、志村喬、三木のり平、万代峯子、北川町子、美杉てい子
   高島忠夫、森川信

★★★★
原作は井伏鱒二『掛け持ち』。甲府の旅館では叱られてばかりだった番頭の喜十さん。ところが、伊豆の旅館では人柄を見込まれ支配人格にまで出世する――。温泉旅館を渡り歩く飄々とした番頭さんの物語。
                         (ラピュタ阿佐ヶ谷チラシ解説より)

小林桂樹演じる番頭の語りから物語は始まる。
「私はここ篠笹屋の番頭です。番頭と言ってもピンからキリまであるわけで、私はそのキリの方です。…」この旅館での駄目駄目な番頭ぶりと、次の旅館に移った時のシャキッとした番頭ぶりの違いが面白い。
場所も変われば人も変わる…。呼び名も喜十さんから内田さんへ。
小林桂樹の演技が良いです。やり手の番頭と駄目な番頭を見事に演じています。

喜十さんが駄目駄目番頭だった篠笹屋の女中おしげ役の司葉子、これがホントに美しかった!
この司葉子は美しいな〜。旅館客も言っているように
「白足袋が綺麗。白足袋なら履いてる人は沢山いるが、あんなに白足袋を美しく履く人はいないぞ!」
というのが、まさに!である。この司葉子が美しいのでもっともっと見たいな〜と思うものの、
なにしろ女中役だからじっとしていない。
その内喜十さんは旅館を変わってしまい、おしげちゃんの姿も見られなくなり…。

次の旅館に移って、ヒロインも池内淳子に変わり物語は一変したのかな、と思いきや、
詐欺男吉野(三木のり平)が再び現れたり、
その吉野の連れで自身も騙されてしまった多美子(北川町子)がバーのマダムになって現れたり、
また偶然やってきた井能先生(志村喬)と釣りを楽しんだり、
以前の篠笹屋での話がきちんと絡んできてる。
そして、ヒロインが変わったと思わせておいて、
再び喜十が篠笹屋に戻りおしげちゃんと一緒に働くという展開で、
見ている私としては司葉子の再登場に胸躍らされたわけなのです(笑)

人間観察がうまい作品だと思います。
篠笹屋に戻ってきた喜十さんは、やはりまた以前の駄目駄目番頭に戻ってしまうわけだが、
あまり強調されては描かれないものの、そもそも戻ってきたのは
おしげちゃんのことをフッと思い出したから。そして、以前と同じ駄目駄目番頭ではあっても、
今回はおしげちゃんのために怒りを露にして旅館をやめるという
駄目駄目喜十には珍しい感情的な面も見せるわけで…そういったところから、
この喜十さんののらりくらりとした面、おしげちゃんを慕っている面、
しっかり者の面など様々な姿を見せているわけですね。

そして手ごたえのない男(喜十:小林桂樹)と
その男を相手にする女達(司葉子、池内淳子、北川町子、美杉てい子)とのやり取りが、
それぞれに面白いのです。そしてラストは幸せな気分になるものでした♪

やっぱりこういう男性には押しでいかなきゃ駄目ですね!

それにしても、司葉子はまだ出番も多かったので良いが、
折角池内淳子が出てあれだけの役なんて勿体無いな…。なにしろ相手が全く手ごたえなしですからねぇ。大したアピールもしない内に喜十さんは元の旅館に戻っちゃうし。

詐欺男役の三木のり平と、ある女中の為に心意気のある行動をする好青年を演じた高島忠夫が印象深い。釣りの風景も素敵で、まさに風流温泉でしたね。
こういう作品は落ち着きます。

本日は、大和屋竺「毛の生えた拳銃」上映&トークショー。
荒戸源次郎さんの司会で、ゲストはなな、なんと、麿赤兒さんと大森立嗣さん。

荒戸さんに、「親分です!」と紹介されて登場した麿さんは、
ウエスタンスタイルで兎に角カッコいい!!!!
おお!(一番前の席だったため)目の前に麿さんが!!感激〜♪

トークショーも楽しかったです。覚えている限り書きます。

麿さん:大和屋さんとは、映画論っていうのかな〜…今はそんなのしないんだろうけど、
    ロシアの映画の話をよくしてくれて、エイゼンシュテインとかポチョムキンとか
    コラージュの話なんかをしてたよ。
荒戸さん:モンタージュね
麿さん:あ〜、モンタージュか〜。そのモンタージュだとかの話を教えてくれたりしたんだよ。
荒戸さん:大和屋さんはあんまりそういう真面目な話はしなかったと思うけどね。その数年の間に
     話すことも変わっていたのかもしれないね
     (麿さんの方が先に大和屋さんと出会っていたらしいので)

大森さん:僕は、事務所に飾ってあった大和屋さんの写真を見て、新しい場所に移った時も
     その写真はあって、見守られているな〜という感じでした。

荒戸さん:麿さんは覚えていないだろうけど、当時さ、大和屋さんのことは知っていても
     直接会ってる人っていうのは麿さんしかいなかったからさ、麿さんに
     大和屋さんってどんな人?って聞いたんだよ。何て答えたか覚えてないけど、
     「大和屋さんが初対面でいきなりあごひげを触ってきた」と言っていたことだけは
     覚えてるよ。言ったの覚えてる?
麿さん:う…ん
荒戸さん:いや、大和屋さんはさ、そういうことする人じゃなかったからさ…
麿さん:そんなことしたの?
荒戸さん:あなたから聞いたのよ。
(この噛み合わないトークが楽しいんです!!)

荒戸さん:月並みな質問だけど、大和屋さんの第一印象は?
麿さん:いやあ、カッコいいよ。彼はさ、男前だよ。しかもスターと違って頭も良いしさ…
    いや、スターが頭悪いって言ってるんじゃないよ。でも彼はインテリで渋かったよ。
    監督より俳優をやればいいって思ったんだよ。まあ、それもやってたけどさ。
荒戸さん:大和屋さんは歌も上手かったね。
麿さん:いや、それは知らない。
荒戸さん:鈴木清順監督の「殺しの烙印」の主題歌は彼が歌ってるんだよ。

麿さん:あ!思い出した。あのね、中平康監督の「闇の中の魑魅魍魎」っていう映画に
    出るって時に、大和屋さんが「なんであんなのに出るの?」って聞くんだよ。
    「なんでって言われても分からない」って言うんだけど、「なんでなんで?」って
    一晩中ず〜〜〜っと説教されたの。やっぱり、同じ監督という仕事をしているとさ、
    表現方法の違いとか、なにか納得できないこととかがあって、
    大和屋さんなりに深く考えていたのかな〜って思うよ。
荒戸さん:深く考えてないと思うよ。いや、あのね、大和屋さんは日活時代に、
     中平康監督の「泥だらけの純情」っていう作品でね、カチンコをやったんだよ。
     藤原審爾さんの原作で、吉永小百合と浜田光夫が出演した作品なんだけど。
     大和屋さんは、その作品が初めてか2,3本目かについた作品だったのかな。
     そこで、カチンコを失敗してね、指を挟んじゃったの。そうしたら中平さんが
     「もうこの作品は失敗する」って言ったんだよ。それがあって、多分(笑)
     大和屋さん、その後もず〜っと何度も何度もこの話してたもんね。
     カチンコで失敗した時に言われた〜って(笑)
麿さん:ああ、そう。大和屋さんでもカチンコ失敗するの?
荒戸さん:いや、大和屋さんは失敗するよ。そういうの器用じゃないもん
麿さん:うん。あのカチンコっていうのは技術が必要みたいね。それにしても、
    そんな理由だけ(笑)??それだけで、あんなに説教されたのかな〜…
    もっとマシな理由があってもいい気がするけどね(笑)
荒戸さん:うん、まあ、あるかもしれないね。中平さんはいい作品と駄目な作品が
     はっきりと出ちゃう監督だったからね。
麿さん:でも、あの時、な〜んであんなに「なんでこんな作品出るの」って言われたのか
    気になっていたんだけど、今日なんとなく解決しましたよ。
    大和屋さんは、中平監督より鈴木清順さんが好きだったね。
    彼は本当に鈴木清順さんが好きだったよ。

麿さん:今日は女性が多いね。俺らが昔観た時は、男ばっかりの印象があったけど。
荒戸さん:そう?私は新宿のアートシアターで観たんだけど、オネエに連れられて
     行ったからね、それなりに女性もいたよ。
麿さん:うう…、そうか…俺なんかは男ばっかりっていう印象あったけどなー。
荒戸さん:そうですか。
麿さん:これなんかは、所謂ピンクでしょ?成人映画館で上映されるような、さ。
    あの当時はまだ成人映画館でしか観られなかったから、
    そういうところに女性が行くっていうのは勇気がいったし、
    かなり変わってる人だと思うんだよなー
荒戸さん:いや、そんなことは…
麿さん:これなんか、ピンクに求められるような描写が少ないからさ、
    かなりプロデューサーと揉めたんじゃない?
荒戸さん:それはないよ。だって若松さんだから。
麿さん:ああ、そうか。当時は規定があってさ、十数分に1回入れれば良いとかあったんだよね。
荒戸さん:でも、一つ言えることは、この作品観て興奮する人は誰もいないってこと(笑)
     逆にこれ観て興奮する人がいたら、ちょっとおかしいよね(笑)
麿さん:そうだな。だから、ピンクではあるけれど、大和屋さんなりの
    主張みたいなものがあったんだろう。
荒戸さん:そんな大した主張はないと思うよ、この作品に(笑)

麿さん:ああ、思い出した!大和屋さんは、ルパンに似てるでしょ?
    ルパンは大和屋さんがモデルになってるんだよ!!
荒戸さん:本を書いてたんだよね(笑)鈴木清順とか浦沢義雄とかとね。

荒戸さん:本日上映した作品はどうでしたか?
麿さん:これではね〜、葡萄をかじらされたな〜。
荒戸さん:それは吉澤健さんでしょ?
麿さん:ああ、そうか…
(場内爆笑)
荒戸さん:他人のやってたことを自分がやってたと思ってるよ。
     すいません、みなさん、日常的にボケてるんで許してやってください(笑)
麿さん:いや、葡萄がね、印象的だったんだよ。これは透きとおった葡萄でね。
    人を殺す時のピストルの音がさ、パンパンって軽いの。
    人を殺す時ってさ、バ〜ンバ〜ンって大げさにやったりするけど、
    大和屋さんのは、命が軽いっていうか…簡単にさパンパンって死んじゃうの。
    それが特徴的だったな〜。
荒戸さん:ああ〜、そうだな〜。私は今日改めて観て、こんなに笑える面白い映画だった
     かな〜って、思いましたね。もっとハードボイルドかな、と思っていたけど。
麿さん:あれ、たけしより前にやってるんだな!パンパンって軽く人を殺すの。
    たけしも「その男、凶暴につき」とかでやってるだろ。パンパンってさ。
    大和屋さんがちゃんと受け継がれていってるんだな。
荒戸さん:はは。そう言えば、たけしさんと言えば、麿さん出てるよね?
     「菊次郎〜」にさ。
麿さん:その話は一切しないでくれ。(恥ずかしそうな麿さん)
(荒戸さん、笑いがこみ上げて止まらない様子)
麿さん:あんただけ笑ってても意味わかんないだろ、お客さんは。
荒戸さん:分かりますよ。観た人なら、おかしいの分かりますよ。
     大森さんは今日観てどう思った?
大森さん:僕は、閉じ込めたドアの前に立つ殺し屋2人が兎に角カッコいいと
     思いましたね。
荒戸さん:うん。この作品はね、1番大和屋竺っぽいよ。「愛欲の罠」なんかよりずっとね。

とっても面白いトークショーでした♪
麿赤兒さんは声もカッコ良いし、ウエスタンスタイルがバッチリ決まっているのは
勿論素敵なのだが、豪快で率直な話しぶりが魅力的で、
私は益々好きになってしまいました!
荒戸さんと麿さんの、時々噛み合わないトークも笑えました〜。

ああ、帰りに荒戸さんにサインをもらっている人がいて、
近くでは麿さんが外国の方とお話をしていたりして、
私もサインか写真欲しいな〜〜と思いましたが、
憧れの人には安易に声を掛けてはならないという意識が再び芽生えてしまい
雨の中帰ったのであります。
こんなに麿さんに接近することは今後ないと思ったので、
しっかり瞼に焼きつけておきました。

それにしても、この劇場は周囲の環境が良いわ♪
うちから歩いて20分くらいだし。
最近ここらへん歩いていなかったので、懐かしかった。
中学時代は毎日通っていたが…
大雨でも楽しい日でした♪

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「毛の生えた拳銃」

1968年
監督・脚本:大和屋竺
製作:若松孝二
音楽監修:相倉久人

出演:吉澤健、麿赤兒、大久保鷹、松田政男、佐藤重臣、足立正生

あらすじ
江原司郎(吉澤健)はヤクザの組長と若い衆を刺し、奪ったピストルで更に若い衆数人を撃つ。
ピストルを手にした司郎は嬉しそう。組長は一命を取りとめた。司郎を殺す為に、
殺し屋・高(麿赤兒)と商(大久保鷹)を差し向ける。高と商は司郎を見つけ出すが、
30万払うなら命を助けてやると交換条件を出す。結局、司郎には逃げられる。
司郎を追って東京まできた高と商。次第に2人は司郎に恋心に似た感情を抱き始める…。


現在、上野の東京国立博物館内にある“一角座”にて、
「大和屋竺監督から始まった」という大和屋竺監督特集(上映作品4本)がやっている。

大和屋竺監督は、今回初めて知った監督でした。
でも調べてみたら藤田敏八監督の「エロスは甘き香り」などの脚本を手掛けているんですね。
大和屋 竺(やまとや あつし)
映画監督・脚本家
1937年6月19日生まれ。日活助監督部を経て、若松プロへ。
66年「裏切りの季節」を初監督。同年、鈴木清順を中心とする脚本家グループ
「具流八郎」を結成。67年「荒野のダッチワイフ」、68年「毛の生えた拳銃」、
73年「朝日のようにさわやかに」(「愛欲の罠」)を監督。
鈴木清順監督映画(「悲愁物語」「カポネ大いに泣く」)やアニメシリーズ「ルパン三世」、
の脚本を手掛けたことでも知られる。93年1月16日逝去。
今なお、多くの映像作家に刺激を与え続ける存在である。

本日観た「毛の生えた拳銃」、不思議な作品でした。
これは…ハードボイルドでしょうか。
カッコ良かったです。私の好きな雰囲気でした。

吉澤健(会いたかった〜♪久々にお会いできましたね〜〜!!)は
相変わらず地に足のついていないふわふわした青年だ。
拳銃がとても好きみたい。
30万のお金と見せかけて爆弾をしかける、
そして2人の殺し屋が慌てている間に車を盗んで逃亡。
その時の、ざまあみろ〜〜という変な顔、
そして、殺し屋が司郎のことを回想する場面での
透きとおった葡萄を頬張る司郎の無垢な顔、
うん、この顔を見ていると、殺し屋が何故この司郎を愛するようになったのか
分かる気がする。

殺し屋と司郎の間には、特に心の交流などない。
だが、なぜか殺し屋は司郎のことを愛おしく思い始めるのだ。

食事をしながら司郎のことを話す2人が好きだった。
高(麿赤兒):司郎はおかまっぽいところがあるぜ
商(大久保鷹):それは、お前が司郎を抱きたいと思っているから、そう感じるんだよ
高:言うな。おめぇ、冗談でも言うんじゃねぇぞ、そんなこと
商:うん
高:お前、司郎を抱きたいと思ったんだろう?
商:思ったよ
高:うんうん(笑顔)

こんな感じで、2人は司郎を愛おしく思っているのだ(笑)

終盤、組長を小さな倉庫に閉じ込めて、ドアの前に立つ高と商の姿が、すご〜〜くカッコいい。
あの構図は、いいですねー。ちょっと間抜けな2人なんだけど、最後にはバシッと決めてくれました。

麿赤兒さんは、特に強烈な演技をしているわけではありませんでしたが、
私はスクリーンで麿さんを見るのが初めてだったので嬉しかったし、カッコよかったです。
コンビを組んでいた大久保鷹さんも良かったです。

フィルムの状態がとても悪かったですが、そんなことさえ作品の魅力となっていました。
展開は少々唐突な部分もあり、ストーリーを楽しむという感じではないかな。
これはもう、作品世界に酔ってしまえれば、それでOKなのではないでしょうか。
おかしな殺し屋2人と、その殺し屋に愛される青年…
こんな不思議な作品が、私は結構気に入りましたね。

「破れ傘 長庵」

1963年
監督:森一生
脚本:犬塚稔、辻久一
音楽:鏑木創

出演:勝新太郎、藤村志保、中村鴈治郎、天知茂、万里昌代、福田公子、角梨枝子、伊達三郎

★★★+
町医者良伯(中村鴈治郎)のもとで見習い中の長蔵(勝新太郎)は、非常にずる賢く汚い男だった。
良伯には養女のお加代(万里昌代)がいたが、良伯はお加代を妾奉公に出して金儲けしようと企んでいた。
お加代に好意を寄せていた長蔵は、他人の妾になるなら…とお加代を犯した上に、
口止め料として良伯から金を強請って姿を消すのだった。
数年後、長蔵はすっかり風貌を変えて、村井長庵と名乗り町医者になっていた。
貧乏人に親切な医者として慕われていたが、裏では汚いことをして金儲けばかりしているのだった。
ある日、馴染みの深川芸者小鶴(福田公子)を囲ったという唐木屋を殺そうと企む長庵は、
ある浪人夫婦に近づいた。浪人藤掛道十郎(天知茂)に罪をなすりつけた上に、
道十郎の美しい妻りよ(藤村志保)まで自分のものにしようと計画したのだ。
道十郎は罠にかかって処刑され、長庵の親切を疑わずに一緒に住むことになったりよ。
全ては長庵の思い通りに運んだように思われたが…。

アンチヒーローものですね。
何やっても豪快ですね、勝新は。
お加代を犯す場面なんて、堂々としたもんです。
極悪非道っていうのは、こういう男でしょうな。
1番不気味だったのは、最初の猫の場面です。
猫を毒薬で殺し、それを「猪の肉だ」と言って鍋にして夕飯に出す。
何も知らない良伯は「うまいうまい」と言ってそれを食す。
その、猫を殺す場面が不気味です。
焼き魚の上に毒をこんもりと振りかける。
その魚を外に置き、玄関の障子を閉める。
障子の取っ手穴から覗いている長蔵の目がクローズアップされる…。
この場面が1番怖かったかな。

万里昌代も良かったけど、綺麗だなーと思ったのは藤村志保。
私が藤村志保さんを初めて見たのは、「破戒」。
その時、あまり美しいと思えなかったのだが、
こうやって色々と藤村志保さんを目にする機会が増えてくると、
志保さんの美しさというものが段々と感じられてくるのです。
志保さんを美しいと思ったのは「眠狂四郎勝負」を観た時です。
本作でも、“あ、綺麗だな”と思いました。

万里昌代のラストの働きはお見事でした。
何食わぬ顔で…
勿論ラストのラスト、藤村志保さんの働きも天晴れでしたが、
ササっと復讐を果たした万里さんの方がカッコよかった。

ずる賢くて悪そうな男と言えば、
中村鴈治郎も負けてはいませんよね。
勝新vs鴈治郎のやり取りも見応えありました。

まーまー、こんなのもたまにはいいかな。

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