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1998年 監督:中田秀夫 脚色:高橋洋 音楽:川井憲次 原作:鈴木光司 出演:松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀、沼田曜一、雅子、竹内結子、佐藤仁美、松重豊 ★★ テレビでやっていたので、観てみました。 今後DVDを借りることもないだろうし、いい機会だな〜と思ったので。 話題になった作品ですので、ストーリーは省きます。 私は高校時代に鈴木光司の原作「リング」を読んで、大変面白かった記憶があります。 その後、「らせん」「ループ」「バースデイ」と読みましたが、「リング」が1番面白かったです。 「リング」が1番怖くてストーリーも面白く、「らせん」はDNAやウイルスなどが出てきて 「リング」より科学的・医学的な話になっており、これも私は楽しめた。 「ループ」「バースデイ」は、面白かったかどうか思い出そうとしても、 正直あまり記憶に残っていない(笑) ホラーとして読んだ訳ではありません。 確かにとても怖かったですが、ミステリー小説…推理小説のような感じで読みました。 怨念だの呪いだの、非科学的なことを扱ってはいるのですが、理屈が通っていてスッキリするんです。 だから、「兎に角怖い!」という触れ込みが、私としてはどうもしっくりこないんです。 で、映画の話ですが、う〜ん…あまり良くなかった。 怖くもなかったのですが、まあ、それは人それぞれなので良いとして、 ストーリーが手抜き?薄っぺらい?疑問点が残る?―こんな感じです。 初めに原作に触れているので、どうしても比べてしまっていると思います。 勿論原作に全て忠実に、なんてことは望んでいませんが、 それにしても薄っぺらくなっちゃったもんだな〜という印象です。 映画なので、一生懸命映像で怖さを表現しようとしていると思います。 ホラー映画ですから、観ている人を怖がらせることができるかどうかは重要ですものね。 曇り空、突然映るテレビ、井戸、骸骨…そして恐らく見せ場であろう、貞子のテレビからの出現シーン。 こういった怖い(怖さを演出する)映像をテンポ良く見せていくことは、 ホラーとしては“アリ”なのだと思うが、「リング」はもっと謎解きの面白さを味わう作品に して欲しかったな〜というのが個人的な感想。 これじゃあ、ただ単に殺された人間の呪い、そしてたまたまその殺された人物が 強烈な超能力の持ち主だった…というだけの作品ですよね。 私は原作にはもっと深いものが隠されていたと思います。 そこをきちんと描かないと、薄っぺらくなるんですよね。 私が原作を読んでいなかったとしても、疑問の残るところはあると思います。 まず、何故伊能博士は貞子を殺したのか? ―映画では、「実の父親が何故…?」「もしかしたら伊能博士は父親ではなかったのかもしれないな。 果たして貞子の父親は人間だったのか…」などという言葉だけで済ませてしまっていますが。 (原作でもこんな台詞があったかは覚えていません)この“何故貞子を殺したか?”という謎が 解けないとスッキリしませんね。 それから、呪いを解く行動が何故“ダビング”なのか? ―映画では、竜司(真田広之)の亡霊みたいなものが出てきて、浅川(松嶋菜々子)の鞄に入っている ダビングテープを指差すことで気付かせるという方法をとっていますが、 それでは謎は何も解決していませんね。この“ダビング”という方法にはかなり重要な意味が 含まれています。ここにこそ、この作品のテーマがあるように思うんです(原作を読んでの感想ですが)。 だから、それをスッポリ抜かしてしまうと、唐突に“ダビング”という呪いを解く方法が出てきて、 観ているこちらは??ですよ。 結果、貞子という人物に全く迫れていないのです。 貞子の悲しみが全く描かれておらず、唯一“殺されてしまった可哀想な少女”といった感じで 松嶋菜々子が骸骨を抱きしめるシーンで哀れんでいるだけで、ここも薄っぺらいですね。 原作を読んでいなかったら、疑問だけが残る形になったと思うし、 原作を読んでいる私は、ただただ物足りなかったです。 作品が終わった時、実は終わったことに気が付かなくて、いきなり次の番組が始まったので 驚きました!だって、これから謎解きだと思っていたから。 この作品って、続篇があるのですよね? もしかして続篇でこれらの謎を含めて丁寧に描いていたりするんですかねー? 原作も読んで続編も観たよ〜というお方、是非教えて下さい(笑) 確か、まだ私が高校生の時に、「リング」ってテレビでやったんですよね。 その時は、きちんと観たわけではなかったけれど、面白かった記憶があります。 少なくともこの映画よりは…。 というわけで、それ程期待をしていたわけではないが、やはり満足できない作品でした。
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