浮遊船

しばらく旅行記が続きます…すいません

映画感想(フランス)

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2004年
監督:クリストフ・オノレ
原作:ジョルジュ・バタイユ『聖なる神』三部作「わが母」

出演:イザベル・ユペール、ルイ・ガレル、エマ・ドゥ・コーヌ、ジョアンナ・プレイス

★★★★+
(あらすじ)
崇拝する美しいママンに会うため、ピエールはスペイン、カナリア諸島を訪れる。
自堕落な父親に対する煩わしさから解放され、
ママンと二人きり、平穏な暮らしへの訪れに胸を震わせながら。
しかし、喜びは打ち砕かれ、不安と恐怖に支配される。
青い海、煌めく太陽の下、ママンが徐々に本性を露にしはじめたのだ。
17歳の少年が知る、不道徳で魅惑的なママン。
そして、残酷で暴力的な愛の姿とは―。            (パンフレットより抜粋)

格調高い作品だと思う。
過激な性描写はあるが、いたずらに取り入れているのではない。
何しろ性と死とがテーマだから。
バタイユは難解だ。
正直読んでも良く分からない。
(私が分からなかったのは、バタイユの『宗教の理論』。正直字面を追っているだけでしたね。
『エロスの涙』は、「私が書いたもののなかで最も良い本であると同時に最も親しみやすい本」(ちくま学芸文庫『エロスの涙』裏表紙解説より)と自身で述べているだけあって、ちょっと楽しい)

映画として観ると分かるような、でも読み取れないような…。

最大のタブーである近親相姦、母親と息子。
そのタブーを犯す事が最大の快楽であり、それは死へと直結している。
その自己の快楽の為に息子を誘い込む母親。
周囲の人間もそれぞれの性の役割がある。
母親の遺体を見ながら自慰をする息子の映像が、突然消える形で幕は閉じる。
是非原作を読みたい。

上記は1年ほど前に鑑賞した時の感想であるが、今観たらどうだろうか。
もう1度観たい作品。
全体に流れる空気が好き。私はこういう作品が好きなのだ。
バタイユの映画化というだけで、胸が躍る。

主演のイザベル・ユペールは「ピアニスト」「8人の女たち」に出演。
息子・ピエール役のルイ・ガレルは「ドリーマーズ」に出演。物憂げな表情が印象的。

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