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しばらく旅行記が続きます…すいません

映画・映像―寺山修司

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「父」

イメージ 1

1977年・カラー・3分

監督:寺山修司

幻の作品と言われていたらしい。残りの半分と音は消失している。だから、評価はし難い。
象等の対象物を眺める父の後姿が、スクリーンを横切る。
我々は、あるモノを眺める父親を、眺める。なんか、不思議。
これも、スクリーンというものは観客に見られるモノ、或いは見せるモノだという常識から、
スクリーン内に観客が巻き込まれているという参加型を示したものか。

「ローラ」

イメージ 1

1974年・カラー・9分

監督・脚本:寺山修司
音楽:田中未知
撮影:鈴木達夫

出演:小野正子、蘭妖子、有栖川志栖子、森崎偏陸

★★★★★+
ベルリン映画祭特別上映・ベナルマデナ映画祭特別賞。

イメージフォーラムの特集上映で、“サプライズ上映”とされて、1回キリ上映されたもの。
なぜ“サプライズ”なのだろうか?どうしていつもの部屋ではなく違う部屋に通されるのだろうか?
と数々の疑問を抱きながら観たが、観たら納得できた。

意表をつかれたの一言だった。
まず、3人の異様な姿の女が、観客に向かって話し掛ける。
“アングラ映画を観に来るのは最近8ミリを始めた連中だろ”
“裸目当てだ”
“なに偉そうに批評を書いてるんだ”
観客を挑発しているのだ。

すると!
私の隣に座っていた、上映前から“何となく怪しいな”と感じていた
赤のベルベット地のスーツに身を包んだ男が、
スクリーンに向ってピーナツを投げ始めるではないか!!
“なんだ!これは困った人だ!”と見ていたら、
隣の男性は、“来れるもんならこっちに来てみろよー!”という女達の挑発にのって
そのままスクリーンへ入っていってしまった!!!
スクリーンに、スクリーンに入ったんです!

ここにきて漸くカラクリが分かる私…。
まー、その男性はスタッフだったのですね!

スクリーンはゴム製になっていて、入り込めるようになっていたのだ。
そして男がその中に入っていくと、さもその男がスクリーン内に入り込んできたかのように
画面にも赤いベルベット地のスーツに身を包んだ男が映る。
そして、女達に服を脱がされ、裸にされて画面から飛び出してくる。
―ここで、恐らくスクリーンの裏で服を脱いでスタンバイしていた男が、
さもスクリーンから抜け出てきたかのように飛び出してくる。
この男性、大活躍ですね(笑)

スクリーンの中と観客という壁を越えてしまおうという面白い試みだ。
映画館でしか味わえないわ!

「記憶のカタログ」

イメージ 1

1977年・モノクロ調色・3分

監督:田中未知

出演:寺山修司、ハービー山口

★★★++
寺山修司の監督作品ではないが、イメージフォーラムの特集上映では特別に上映されたもの。
DVDには特典映像としてついている。
寺山修司が出演しているのが楽しい。

鉛筆の王国に鉛筆の王様がいて、それを書いている鉛筆が「その鉛筆」になるまでの作品。
文章化するとややこしいが、つまり不特定多数のモノが唯一のモノになる過程だ。

イメージ 1

1974年・モノクロ調色・3分・3面マルチ上映

監督・脚本・選曲:寺山修司
音楽:J・A・シーザー
撮影:萩原朔美

出演:森崎偏陸、斉藤正治、佐々田季司、A・V・サキノフ

★★★★★
これは面白い!3分だけど、充分楽しめた。
1974年のイメージフォーラム主催「第1回100フィートフィルムフェスティバル」の為に作られた作品。

画面を3つに分けて異なる映像を流す。
スクリーンの右上には寺山の少年から青年時代までの思い出の品々や青森の市街地図等が映し出され、
左上にはサド・マゾ的映像が映し出され、中央には男だけのエロチックなパーティーが映し出される。
“理屈っぽい実験映画が多かったので、楽しくてショッキングなものを作ってやろうと思った”そうだ。
うん、確かにこの作品は理屈は抜きで楽しかったし、ショッキングだったー!

男性器(森崎偏陸のものと思われる)が真正面から映り、
ラストではなんとおしっこをカメラに向けてするのだ!
なんともショッキングで奇抜で面白い映像!!
森崎氏は“「ラストの映像は、流れるオシッコで見えなくなるようにするから頼むよ、ヘンリック」と
寺山さんが言うので、たくさん水を飲んで撮影に臨んだ”そうだ。

“この作品は、イギリスのエジンバラ映画祭、スペインのベナルマデナ映画祭、
ドイツのベルリン映画祭での寺山修司全映画上映会でのオープニングを飾ったが、
1980年度の香港国際映画祭のプログラムからは不道徳すぎるということではずされた”そうだ。

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「疱瘡譚」

イメージ 1

1975年・カラー・31分

監督・脚本:寺山修司
音楽:田中未知
撮影:鈴木達夫

出演:新高恵子、若松武、蘭妖子、中沢清、徳野雅仁、小竹信節

★★★
ベルリン映画祭特別上映・ベナルマデナ映画祭特別賞。

非常に気味の悪い映像である。
包帯で顔をぐるぐる巻きにされた男に釘をさしたり、最後には疱瘡だらけになっていたり。
これは皮膚の映画らしい。なんだかよく分からないが“イメージ”というものを
“皮膚の一面としてとらえようとした実験映画”なのだそうだ。
“イメージ”という眼に見えないものを、“皮膚”で表現した、ということなのだろうか。
画面上をカタツムリが這ったり、鋏で切ってみたりというのは、
スクリーンを皮膚そのものと見ているのだろう。
何にせよ、容易には解釈できない、凡人の頭では追いつけないものがある(笑)

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