胡蝶の夢 〜ペルー篇〜

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100人の村

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地球温暖化の影響で、世界的に氷河の雪が減少している事はご存知だと思う。
南極、北極はもちろん、エベレストもキリマンジャロも、そしてアンデスも、この30年くらいの間に、氷河が半分近くも減っているのである。

この雪解けを少しでも食い止めるために、アンデスの氷河保護を目的とするペルーのNGOが、ひとつの方法を提案した。
このアイディアに関しては少し前からニュースになっていたので、初めてその記事を読んだ時には、荒唐無稽な思いつきに呆れたものだ。そして昨日のニュースによれば、これが世界銀行の主催する「地球を救う100のアイディア」というコンクールで入賞し、実施のために20万ドルの賞金を得たというので、またまたびっくり仰天してしまった。

その方法というのがなんと、雪を失い黒っぽい岩がむき出しとなっている山肌を白く塗って、太陽熱の吸収を抑える、という案なのである。白く塗られる事になったのは、アヤクチョ県にあるRazuhuillca 山(標高5200メートル)で、塗料の製造には、1ヘクタール分で5000ドルかかる。その処方は企業秘密だが、すべて自然の原料を用いた塗料は、環境を破壊する事も、雪解け水を汚染する事もないという。

ちなみに山を白塗りにするのは、人間の手作業になるそうである。ペンキ塗りは、山の事情に精通し、高地にも慣れている地元の人々や、事前に健康診断を受けた大学生ボランティアによって行なわれる予定で、滞在型のツーリストのボランティア参加も、可能だという話である。

・・・・・本当にそんなことをやるのかと、胡蝶はいまだに半信半疑なのだが。


画像は、ワラスにあるブランカ山系の峰のひとつ。

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今週の新聞に掲載されたこの写真は、マドレ・デ・ディオスおよびプーノ県の上空から撮影された、ジャングルの様子。

マドレ・デ・ディオス県における金の不法採掘と、そのための環境破壊は、何年も前から問題になっている。それは森林の消失や、川の流れへの影響だけにとどまらず、金の精製に使用される水銀による汚染という、深刻な問題を含んでいるのだ。

1グラムの金を精製するためには、その2〜3倍の水銀が必要なのだそうだ。ペルーの水銀輸入量は、この数年間でほぼ倍になっているが、マドレ・デ・ディオス県だけでも、年間50トン以上の水銀が使われ、処理されないまま地面に垂れ流されているという。そして水銀による汚染の脅威の中に暮らしている近辺の住民には、金の採掘による恩恵はまったく無い。又そうして得られた金が、ペルー国内の人たちの暮らしを豊かに飾っているとも、到底考えられない。

ペルーではその昔、黄金に目が眩んだスペイン人によって、インカ帝国が征服された。
そして現代では、黄金と引き換えに心を売った人間たちが、ペルーのジャングルとそこに住む動植物を殺していく。
マドレ・デ・ディオス県のジャングルには、7月に旅行したのだが、あの密林がじわじわと蝕まれている・・・その様子を想像すれば、人々の心を狂わす黄金の輝きは、悪魔の誘惑であるとしか思えなくなってくるのである。

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国連のミレニアム開発目標をご存知だろうか。
これは世界の貧困や病気、教育などの問題に関して、国際開発目標をまとめたものだが、その中に、2015年までに世界の貧困層を半減させる、という項目がある。ここで言う貧困層というのは、1日1ドル以下で生活している人々をさす。

1995年から2008年の間に、ペルーでは貧困層がほぼ半減して、この項目については、ミレニアム目標達成に限りなく近づいている、というニュースを先日読んだ。 ほぼ半減したという現在の統計によると、ペルー総人口の12.8%は極貧層(月収約45ドル以下)で、36.2%が貧困層(月収入約85ドル以下)である。特に山間部では、現金収入の低さに加えて、飲料水や医療等のインフラ不足もあり、肺炎が手遅れになって命を落とす老人や幼児の数は、毎年ニュースになっている。

アレキパでは、大都市の例に洩れず、富裕と貧困が混在している。
毎週末市場へ買い物に行く途中の道には、立ったり座ったり、中には寝たきりの姿勢で、じっとコップを差し出している物乞いが何人もいる。

女性省の役割

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街を歩いていて、こんな看板に気がついた。

MIMDESというのは、Ministerio de la Mujer y Desarollo Socialの略で、訳せば「女性と社会開発省」という、お役所である。そしてここは、女性エマージェンシー・センター。つまりは駆け込み寺の一種だろうか。
調べてみるとこのセンターでは、家庭内暴力の犠牲者である女性に対して、法的保護や手続きの相談、心理的ケア等を無料で行っている。

国全体で見ると、ペルー女性の半数以上が (身体的或いは心理的な) 家庭内暴力を受けた事があるという統計がある。ペルーは伝統的にマチズムの世界。教育程度が高く文化的な都市アレキパでも、人々はびっくりするほど保守的で、男女の役割分担や、男らしさ、女らしさへのこだわりが根強い。これが田舎に行ったら、信じられないような状況があるのは確実だろう。

女性の地位向上なくして、社会の発展はあり得ない。
女性省などというものがある国は、それだけジェンダーの問題が大きい、ということである。

黒い煙・・・

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こんなに真っ黒い煙を見るというのも、いまどき珍しい気がするのだが・・・。

アレキパ市は人口だけでなく、農業・工業等の産業においても、ペルー第二の都市である。市内の工業地帯には各種の大きな工場が並んでいるが、こんな黒い煙を吐いている煙突は、珍しくはない。たとえ環境ISOの認証をとっている企業でも、現場における実際の環境管理は信じられないほどお粗末なのである。

ペルーは現在鉱山景気に沸いているが、鉱物資源の精製による公害も、国の重大問題となっている。

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