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甲斐国司年表4
○寛平6年2月(894)【『古今和歌集目録』】
◆甲斐少目…凡河内躬恆。甲斐権少目。(おおしこうちのみつね)
【『古今和歌集』】
…かひのくににまかりける時道にてよめる
……夜を寒みおくはつ霜をはらひつゝ草の枕にあまたたびねぬ
【『甲斐国志』】
…拾芥歌人三十六人を載す。云、躬恆古伝云、不見甲斐権少目、淡路守、或本云、大井川
行幸和歌書に書する所、散位。
【『『甲斐国志』】
…壬生忠岑…古今集序右衛門府生とあり、本州の役に補せられ在国せし由諸書に見える。
【『夫木和歌集』】
…かひの国へくたりまかりけるに
……君かため命けひにそ我はゆく鶴のこほりに千世はうるなり……
【『古今和歌集』】
…甲斐の国にあひ知りて侍ける人とぶらはむとて、まかりける道なかにて、にはかに病ひ
して、いまいまとなりにければ、よみて京にもてまかりて母に見せよといひてつけ侍りけ
る歌…在原滋春…
……仮初にゆきかひぢとぞ思ひこし今は限りの門出なりけり……
○年不詳【『甲斐国志』】
◆甲斐守…藤原元眞…拾芥抄載歌人三十六人。元眞甲斐守清邦の男丹波介五位とあり。
…大系図に武智丸五世有貞雄清邦也。元眞亦甲斐守也。
○寛平9年1月25日(897)【『類聚符宣抄』】
…甲斐采女…甲斐国の采女の定員が一名と定められる。
○昌泰1年閏10月(898)
…壬生忠岑(ただみね)
【『忠岑集』】
… 生忠岑が陽成上皇の使者として甲斐国下向。
…かひにくににまかる、まかりまうしに
……きみがためいのちかへぞわれはゆくつるてこほりとよをうるなり
【『貫之集』】
…忠岑がもとに
……かひがねの松にとしふるきみゆえにわれはなけきとなりぬへらなり……
●国司、不明…仁和3年(887)〜延喜7年(907)
○延喜8年(908)【『政事要略』】
◆前甲斐守…藤原滋根、国務について勘解由使勘判が下される。
○延喜9年1月11日(909)【『西宮記』】
◆甲斐守…(姓欠)正基 前上総守、為甲斐守。
○延喜14年5月7日(914)【『類聚符宣抄』】
◆甲斐守…藤原貞淵。従五位下。前上総介。
○延喜21年9月7日(921)【『類聚符宣抄』】
◆秦繁覧(しげみ)…検甲斐国交替使主典退任。
○延喜21年9月7日(921)【『類聚符宣抄』】
◆奈癸良貞(なきのよしさだ)…甲斐国交替使主典(さかん) に任じられる。
○延長2年(924)【『貫之集』】
…紀貫之…
…延長二年ひだりのおとどの北のかたの御屏風のうた十二首
……甲斐がねの山里みればあしたづの命をもたる人ぞすみける……
●国司不明…延喜15年(915)〜延長5年(927)
○延長6年1月29日(928)【『古今和歌集目録』】
◆甲斐守…高向利春(たかむこの)。従五位下。
■承平2年10月13日(932)【『富士史』】
…富士山噴火。
■承平7年11月某日(937)【『日本記略』】
…富士山噴火。
……十一月某日、甲斐国言、駿河富士山神火埋水海。
●国司不明…延長7年(929)〜承平7年(937)
○天慶1年(938)【『勘解由使勘判状』】
◆前甲斐守…藤原望江(もちえ)在任中の国務について、勘解由使勘判が下される。
○天慶4年6月2日(941)【『本朝世紀』】
◆櫟井直幹(いちいのなおもと)右馬少属櫟井直幹が甲斐・武蔵国の択馬使として派遣さ
れる。
○天慶中(938)〜(946)【『前太平記』】
◆前甲斐守…(姓欠)保盛。前太平記天慶中、貞盛の次将に甲斐前司保盛を載す。
○天暦2年2月5日(948)【『貞信公記』】
◆前甲斐守…小野維幹(これもと)これより以前、前甲斐守小野維幹の子が、平将門の乱
の際、常陸国府・国分寺に異変があったと話す。
○天暦6年2月(952)【『富士史』】
■富士山噴火。富士山峰より北東に噴火。
○天禄3年2月19日(972)【『公卿補任』】
◆甲斐守…藤原時光。従五位下。為甲斐守。補任。
○天延1年2月29日(973)【『公卿補任』】
◆甲斐守…藤原時光。従五位下。為甲斐守。在任。
○天延2年8月10日(974)【『本朝文粋』】
◆前甲斐掾…刑部良秀。前甲斐掾刑部良秀、云々
【『甲斐国志』】
…慶保胤の文中に前の国司司馬刑部良秀とあり。按に司馬は国介を斥すなるへし。
○天元2年1月28日(979)【『大間成文抄』】
◆甲斐介…源宗利。正六位上。補任。
○永観1年1月27日(983)【『大間成文抄』】
◆甲斐権掾…安部信義。正六位上。甲斐権介。補任。
○永観1年1月27日(983)【『大間成文抄』】
◆甲斐権介…菅野倫随(ともゆき)正六位上。甲斐権掾。補任。
○永観2年2月1日(984)【『大間成文抄』】
◆甲斐権介…源興堪(おきとう)正六位上。甲斐権介。
○永観2年2月1日(984)【『中古歌仙三十六人殿』】
◆甲斐権守…大江匡衡(まさひら)従五位下。甲斐権守。
○永延年間(987〜988)【『続詞花和歌集』】
◆甲斐守…源師綱(もろつな)任国甲斐から京都へ和歌を送る。
…甲斐守にて国を侍りけるころ、朝光大将のもとに侍りける人のもとへいひつかはしける
…源師綱朝臣
……さすらふる身をいづくにと人とはばはるけき山のかひにとをいへ……
○永祚1年2月26日(989)【『小右記』】
◆甲斐守…菅原忠貞。甲斐守辞任。其甲斐守忠貞が就任を辞退。
○永祚1年2月26日(989)【『小右記』】
◆甲斐守…橘道時。補任。
○正暦4年(993)
■富士山噴火。
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