|
ダミーヘッドを用いたバイノーラル録音を売りにした作品。
正直、最初に公式サイトで舞台設定や演出手法についての説明で嫉妬しました。
そう言う手法があったのかー!と。
それについては後述・・・
ダミーヘッドの難しさはその特殊な録音方法が故に、リアルすぎる。
リアルすぎるから、普通の映像だと馴染まない。
それ故に映像でのバイノーラル録音は用いられることはまず無く、サウンドコンテンツや体感型アトラクションなどで利用されるのみだったりします。
そしてこれは音素材にも言えて、ただのパンニングだけだと馴染まなくなる。
そもそも効果音に限らず、『耳に入る音を全部拾うことによってリアルな音を再現する』と言うのがバイノーラル録音なので、出来れば収録現場そのものを再現したほうが良い。
と言うか、一番良いのはロケ!
おそらく見た限りは、ボイスは間違えなくバイノーラルなのですが、効果音が普通のステレオっぽく感じました。
街の音もドアの音も・・・
音楽がステレオなのは問題ないんですけどね!
あと、ベッドで寝ているであろうシーンで音が広すぎる。
つまり、枕やベッドの再現がされていないのでは??
基本スタンスとしては舞台や映画のキャストのようにダミーヘッドを扱わないと音場の再現が甘くなる。
せっかく人間の頭部をまるっと再現すると言うシンプルかつダイナミックな方法だのに、そこがどうなってるのか気になるところ。
…と書いたのですが、岩浪監督本人より意見を頂きまして、上記の意見を僕の意見と範囲を狭めさせて頂きます。
と言うのも意図の違いと言うか、僕は基本的に音は馴染ませる事に普段から重きを置き、一体化させてこそのライブ感(生きていると言う意味で)を得ようとしがちで、いわばデジカメの写真見たいな物を目指しています。
今回この作品では、上記のようなことを意図的に外し、声を際立たせることに重きを置き、声を被写体とするのであれば効果音を背景として扱う意図があったそうです。
そこの意図に気付けずに、ギャップに違和感を覚えてしまい、結果集中出来なかったようです。
そのような強調をする場合には、自然の規則性や常識に逆らうわけで、音楽で言えばテンションコードみたいなものです。
これは僕自身がバイノーラル録音に関して自分の意見があり、それが強すぎて視野が狭くなっていました。
ただ僕の意見が録音に関して間違えてるわけではないと思いますし、僕のスタンスでもあるのであえて残した状態で、意図に気付けず岩浪監督には、次にスタジオであったら改めて謝罪させて頂きます。
ちなみに、配布されたイヤホンの問題点。
なんとも距離感がなくなるくらいダイナミクスが無くなる!
音域の狭さゆえに音が痩せてしまう。
ですので、これは公式サイトでも言っていますが『自分のイヤホン・ヘッドホンを持参して下さい』!
と言うこと音に関しての問題点はこんな感じです。
けど、それを除けばバイノーラル録音を前提とした設定・演出は考えられており、面白いです。
ステレオ(スピーカー出力)では『正面』が固定されているのですが、バイノーラルの場合はイヤホンやヘッドフォンが前提なので『正面』が固定されないんですよ。
それをスクリーンに主人公のト書きとセリフを出すことによって視点を固定出来、『正面』が完成する。
その状態こそバイノーラルとして一番効果を発揮する姿勢なのでCDコンテンツでは出来ない手法なんですよね。
あと突然失明したと言う状況もバイノーラルとして発揮出来るシチュエーション。
先天的に目が見えない場合は普通の人としてはその感覚を理解出来ない。
けど、突発であればその不安を含め視聴者が感情移入しやすく、かつ、音のみの世界に引きずりこめる。
ま、そんな細かいことを抜きにするなら、森川智之さんがエロい!!
これはきっと誰もが賛同してくれるし、聴きどころ!!!
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2011年11月18日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]


