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残念ながら行くことが出来なくなってしまいましたが、各紙茨城版だけでなく社会面でも取り上げられてましたので、これからもどこかで上映がされるでしょうし、DVD化は無理でも深夜のNHK教育TVあたりで放送することも有るやも知れません。

さて、この映画を見た人は恐らく(見てもいないのに推測でものを書くのも大変失礼ですが)、明治政府の「悪政」に憤慨し、谷中村民に同情し、そして田中正造を賞賛することでしょう。しかし、私は別の視点でもこの映画を見たいと思っていました。それは「『公共』とはなにか」という視点です。

渡良瀬遊水地建設とそれに伴う谷中村廃村は成田空港の紛争と相通じるものがあります。それは、現地の住民には多くの犠牲を強いて取り返しのつかないくらいの禍根を残しましたが、その代わりその何千倍、何万倍もの市民、国民がその恩恵を受けているということです。

もし渡良瀬遊水地がなければ、渡良瀬川と利根川流域は、キャスリーン台風以降も洪水の被害にあっていたかも知れません。キャスリーン台風の時は東京まで被害が出たのですから、同じことが起これば何十万人、いや百万人以上の人が被害を被ります。明治政府にとって洪水防止は第一の目的でなく、足尾銅山経営継続が第一目的だったわけですが、結果的には、約2700人の立ち退きによって百万人以上の人が助かっています。

成田空港も同じです。成田空港紛争に関わった一部の人を除けば、年間3千万人以上が利用する空港の価値に文句を言う人は、今や殆どいないでしょう。一坪地主運動に関わった社会党(現・社民党)の国会議員が堂々と成田空港から外遊に出かけるのが何よりの証拠です。

この2つの紛争は「公共」とは何かということ考えさせてくれます。「一握りの市民」には迷惑をかけるが、その代わりその他大勢の人にとっては有益なことなら、市民、国民は、そして為政者はどう対応すべきかです。
田中正造の苦労は地域を代表する政治家にはなれても、地域全体、国家全体を見据える為政者にはなることが出来なかったことに有るのかもしれません。

もし、決定前に十分説明、調整し、全ての人に了解は得られず強制立ち退きということがあっても、十二分以上に補償を行っていれば、これらの紛争も事情が変わっていたかもしれません。成田空港建設決定後紛争が激しくなり始めた時に、「百姓は国の言うことを聞け!」と運輸政務次官が発言してますが、こういう態度を為政者側、行政側がしていては、まとまるものもまとまらないでしょう。

南古河駅についてその予定地周辺の土地所有者の方々の意向はどうなのでしょうか。先祖代々の土地を持ち、それを子孫に伝えていこうと考えていらっしゃる方なら反対されても当然です。
それを「古河の発展のためなんだから土地を売れ!」と、市も市民も言い始めたりすると、わずか数十人程度の話かも知れませんが、谷中村の轍を踏むことになってしまいます。

市長選挙で南古河駅を約束するのは結構。しかし当選すれば為政者なのですから、場合によっては市民の土地を取り上げるという決断をしなくてはならないかもしれません。そのことを分かった上での公約であることを希望します。

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各回上映とも二小校庭は満車。大勢集まった模様です。新たに情報文化施設ができても維持できそうか? 削除

2006/9/9(土) 午後 5:42 [ こがじろう ] 返信する

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いまや公会堂も二小の校庭を駐車場に使わないと採算が合うイベントは無理なようですね。市長公約では「文化センター」を西=旧古河市に作るとしていますが、駐車場確保を考えると、古河総和接点地区や南古河駅予定地の大堤辺り、即ち旧総和町の古河地区寄りが西限では?

2006/9/10(日) 午後 0:25 [ kog**si ] 返信する

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