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(監修:竹田津実)
分類・・・食肉目イヌ科キツネ属
学名・・・Vulpes vulpes schrencki
分布・・・日本の北海道、千島列島南部、サハリン
体長・・・60〜80cm。しっぽの長さは30〜50cmくらい。体が細く・しっぽは太い。
体重・・・体重は平均5〜10kg。
体毛・・・赤褐色で、腹から胸、ふさふさで長いしっぽの先は白。
家族・・・2月上旬から3月中旬に交尾期を迎え、約52日の妊娠期間を経て、3月下旬から4月の中旬にかけて巣穴で平均3〜5匹の子を産む。子育てはとても献身的で、初秋に子別れの時期を迎えるまで仲良く一緒に暮らす。とりわけ特徴的なのは、父親が育児に参加するということ。他の哺乳類の家庭は皆、母子家庭であり、日本に生息する哺乳類で家庭の中に父親がいるのは“キツネ”“タヌキ”そして“ヒト”の3種類のみである。
エキノコックス症・・・エキノコックスという小さなサナダムシの一種が人に寄生して人体に害を及ぼすという寄生虫病です。北海道ではキタキツネがこの病気を引き起こす媒介者として知られていますから、北海道民はそうやすやすとはキタキツネに触ろうとはしないはずです。
野生のキタキツネと野ネズミの間には、食べる、食べられるという食物連鎖の関係があります。エキノコックスに感染したネズミをキタキツネが食べると、体内の腸の中で寄生し成虫となり、その卵が糞とともに排泄され、それが何かの機会で人間の口に入ると、肝臓に幼虫として寄生してエキノコックス症を引き起こすのです。
ただし潜伏期間は10数年と長いので、感染経路をたどるのはかなり難しいです。感染は卵が口から入った時だけで、仮に幼虫が口から入っても感染はしません。豚も感染しますが、豚から人間、人間から人間、野ネズミから人間の間で感染することはありません。
予防としては、
1)飼い犬を放し飼いにしないこと。
(放たれた飼い犬がキタキツネの巣穴に遊びに来て、体にエキノコックスの虫卵をつけてしまうため)
2)沢水や小川などの生水は飲まない。
3)野生の果実、山菜などはよく洗うか熱を加えてから食べること。
4)野外の外出後は手をよく洗い、野生の動物やキツネに餌付けはしたり近づいたりしないこと。
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