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war-戦争- 鳴り響く銃声。 打ち出される銃弾。 こぼれる苦痛の声。 戦争は巡る。 瓦礫の影で銃を構える。 敵は三人。まだこちらには気づいていない。 先頭に一人、後ろに二人。三角隊形で移動している。 すると敵が食料を見つけこちらに背を向けた。 二人は食料の前でしゃがみ、一人は立ったまま別方向を見ている。 警戒しているらしい。すぐ打てるように銃を構えている。 ――いい判断だ。 そう呟き、発砲する。 一発目。しゃがんでいる奴の後頭部に当たる。 二発目。それに気付き立ち上がろうとした奴の首に当たる。 三発目。警戒していた奴のわき腹に当たる。敵がこちらの位置に気付く。 チ、と舌打ちしてからライフルを置き、ナイフをかまえる。 敵がこちらにあと五歩のところで飛び出す。 銃弾が発砲される。左によけ、相手の懐へと入る。 ひっ、と呟く声。俺はそれを無視し、ナイフを突き出した。 相手の持っていた食料、それと罠に使った先ほどの食料を手にしアパートへと戻る。 アパート、と言ってももはや只の廃墟である。 窓ガラスは割れ、ドアには亀裂が入っている。壁の塗料は完全にはがれていた。 それでも尚、ここを離れないのはまだ未練があるからだろうか。 あの人の声、あの人の笑った顔、あの人の手の温かさに。 あの人がいなくなっても、まだ覚えている。それ故に未練があるのか。 一人で居続けてもうかなりの年月がたっている。 殺すか殺されるかの世界。なのに。 俺はあの人によって、隣に人のいる幸せを知ってしまった。 横にあの人がいた。 俺の恩人であり、尊敬できる兄のような人。いや、それより父親に近い存在。 俺は幼く、あの人に頼りきっていた。 あの人は温かい紅茶が好きだった。毎朝俺と自分に一杯の紅茶を飲み、幸せそうな顔をする。 そしてあの人は戦場へと赴き、俺はあの人の帰りを待つ。 あの人が帰ってきたらご飯を食べて、紅茶を飲んで、一緒に床につく。 そんな幸せ。 物音がした。 入り口のドア付近から駆ける音。 本能的にナイフを構え、相手を待ち伏せる。 「兄さんっ!?」 そこにいたのは幼い少年であった。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 続くのかは不明。気まぐれによって作り出された文章です。
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