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産科医問題

m3掲示板からの引用です。
昨年から、絶滅危惧種である、日本の産科医を動物園の見せ物パンダに例えた物語が、注目を集めているそうです。奈良の産科医になぞらえた最新版ができたようなのでご紹介です。


かわいそうなパンダ、奈良版
とある国ではパンダは希少動物、各地の動物園ではパンダの芸は大人気。朝から晩までパンダショーは人だらけ。
定時のショーが終わっても、今すぐにどうしてもショーを見たいというお客さんの希望に応じるため、休む暇も無くパンダはショーを続けていました。

不思議なことに、その国では。希少動物であるはずのパンダは寝る時間も無い程働かされているのに、餌は少ししか貰えないし、他の動物と同じ、粗末な小屋に寝かされていました。
かつては、パンダが綱渡りから落ちたり、お手玉を落としたりしても、お客さんはパンダを責めることは無く、拍手してくれていました。

時代は変わり、芸が決まっても拍手は無く、失敗すると野次や怒声が飛ぶようになり、とうとう、芸を失敗したパンダに罰が加えられるようになりました。
疲れ果てたパンダは次々と病死し、動物園から逃げ、パンダであることを隠すために黒い毛を白く染めて白熊として生きるものが続出しました。
そうしてパンダの居ない動物園が増え、特に田舎の動物園ではパンダショーは見れなくなりました。でも、不思議なことに、パンダの虐待は日に日にひどくなるばかり。
総理大臣までもが、パンダを確保せよというばかりで、虐待をしてはいけない、とは決して言いません。挙句の果てには、白熊を上手に染めてパンダにしてしまえと言い出す始末で、どうにもなりません。

そんな美しくない国で起こった可愛そうなパンダのお話です。

その日もパンダは定時のショーの終了後、夜中に芸が見たいお客さんのために2匹で動物園に残って必死で芸をしていました。そこに動物園の受付のおじいさんがやってきて、パンダに耳打ちします。

「実は今すぐに芸を見たいという電話が入ってますよ」
「どんなお客さんですか?どんな芸をみたいの?」
「それがね、良く分からないのですよ。とにかく今すぐショーをしてくれないと困るとおっしゃっているんだけど・・」
「申し訳ないけど、今芸の真っ最中なんだ。見たら分かるでしょ。最近、綱から落ちたら鞭が飛ぶから僕たちも必死だよ。寝不足でフラフラだけど、最高の結果を求められているんだ。僕たちも余裕がないんですよ。後にしてもらえますか?」

可愛そうなパンダの現状を知るおじいさんはこう返事します。

「今、芸の真っ最中です。芸に時間がかかるかもしれません」

するとお客さんは

「それなら他の動物園に聞いてみます」

と電話を切りました。

その後も次々とお客さんがやってきて、2匹のパンダは翌日まで芸を続け、一睡もしないまま翌日の朝から通常通りのショーを行いました。難しい芸も無事決まり、パンダは疲労困憊ながら、今日もお客さんに喜んでもらえたと満足していました。

ところが、数日後新聞を見てびっくり。

「最寄の動物園のパンダ、ショーを拒否」
「客席は空いていた、パンダに余力あり」

という大きな見出しが目に入ります。

どうやらお客さんは遠くの動物園まで行くことになり、ショーの内容にも満足しなかったようです。
パンダにしてみれば、ほとんどの動物園で、パンダは疲労困憊。余裕のあるところなんてありません。
それは仕方ないことなのです。

「そ、そ、そりゃないよ。徹夜でショーをしていたのに、どうしてこんな風に言われなきゃいけないの?」

当事者のパンダは悲しくて悲しくておいおいと泣きました。

その動物園には抗議が殺到します。
「税金で餌を食っているパンダがショーを拒否するなどとんでもない」
「怠け者のパンダに鞭を打とう。もっと鞭を打てば、ショーを断ることなどないはずだ」

見かねた園長さんが
「実はパンダはこんなに必死に芸をしていたのです。もうパンダは数が減ってしまって、これ以上の芸は無理です。分かってやってください」
と記者会見を行いました。

それでも一般市民はパンダを責めるばかり。
「パンダに生まれた以上、どんな芸も完璧に、いつでも行う義務がある。パンダとして出生した時の心を忘れたか」
と新聞の社説にも書かれる有様です。

そのショックで、一匹だけ産まれる予定だったパンダの赤ちゃんも死んでしまいました。悲しみに暮れるお母さんパンダも
「どうせこの国でパンダとして生まれたら死ぬまでこき使われるわ。赤ちゃんが亡くなってしまったのは残念だけど。これも運命よね」
と納得するしかありません。

ショーを断ったとしてバッシングの嵐を受けたパンダとその仲間はついに決心しました。
「パンダでいることに誇りを持ち、必要とされるやりがいだけで必死にやってきた。でも、もう限界だ。
みんなで逃げよう」

パンダたちはお世話になった園長先生に手紙を書きました。
「えんちょうせんせい。ぼくたちをかばおうとしてくれたことにかんしゃします。でも、もうげんかいです。こころがおれてしまいました。これいじょうショーをつづけるきりょくもたいりょくもありません。
にげるしかないのです。ゆるしてください」

皆でおいおいと泣きながら手紙を書き上げ。最後の力を振り絞って鎖をほどき、動物園から脱出しました。

パンダの脱出は大きなニュースになりました。でも、この美しくない国の人たちは逃げたパンダを責めるばかり。自分たちがいじめ抜いてパンダが居なくなったことに気がつかないのか、気がついているのに無視しているのか、パンダをこれ以上いじめないようにしよう、大事にして増えてくれるように努めようとは決して思わないのでした。


現在、奈良県の客(人口)は、143万人。パンダ(産科医)の数は72人だそうです(参考)。奈良からパンダ(産科医)が一匹(一人)もいなくなる日もそう、遠くないのかもしれません、パンダ(産科医)に鞭を打つばかりでは。それでも、人のせいにするんでしょうね。パンダ(産科医)を責める人達は。


この記事を見つけたとき、うまく表現しているなぁと思いました。絶滅危惧種として一番身近なパンダを医者に例えるとは。医療現場の状態がまったくわからない状態で読むと、かわいそうなパンダの話にしか見えないのかもしれませんが・・・。
産科医だけではなく各地で起こっている医者不足。それなのに病院統合などでごまかしている政府。そして、一人一人のモラルの問題。マスコミの情報操作(?)など、いざというとき対処できるのは自分自身だけになってしまう時代が来るのかもしれません。

近い意見を載せている方がいましたのでご紹介

この記事に

閉じる コメント(14)

奈良県の産科医が逃げてしまったのですか??

パンダのおはなしとしてよむと、パンダかわいそうって思っちゃう。

2007/9/16(日) 午前 11:49 ソラ 返信する

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相手が人だとやぱっぱりやめようかななんて思うのに、動物であればそう思わない。記者も責める人たちもそして自分のように無口で何もいわない人も、人ではなく動物に対する“イジメ”だとは認識しない。
自分を含む美的感覚と道徳心の変化が感じられますね。

2007/9/16(日) 午後 5:30 [ shi**secon* ] 返信する

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ん〜〜〜産科医の話をパンダにしてしまう。。。
どうも、説得力がない気が。。。^^;
産科医としての現状をそのままの方が、もっと分かり易い気がするな・・・
これじゃー、ホントのパンダのお話で終りそうじゃない?

2007/9/17(月) 午後 0:17 [ ゆるり ] 返信する

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緊急医療の問題は前から言われてるけど、医師不足の問題は深刻ですね。昔は医者と言えば憧れだったのに。

それにして、近年のマスコミの報道はなんとも理解しがたい。
今回のも完全に国民を煽ってるとしか思えない。
事実を隠蔽し受ける内容を一方的に出しているとしか思えない・・。
医者不足なんてマスコミだったら情報抑えているはずなのに。

最近は特に政権関係の報道が酷い。日本がどうなるか不安で一杯です・・・。 削除

2007/9/18(火) 午前 10:10 [ あもん ] 返信する

うわー!読み始めは「産科医をパンダに????」って思ってたけど、すごく考えさせられる話でした。たしかにそうですね。
私の友人は小児科医なのですが、やはり人手不足で休む暇なく働いているそうです。医療を商売として考えると、割りにあわない科から医師はどんどん減っているみたいです。

2007/9/18(火) 午後 1:53 [ らも ] 返信する

ソラさん>「パンダが逃げる=医者が廃業してしまう」という意味ですね〜。一番最初のニュースでは医者が悪いかのように放送されましが、公になっていない真実があるのですよね。そのことを知っていないと、自分が病気になったとき、どうなるかという問題に?壓がるように思ってUPしました。

2007/9/21(金) 午後 7:36 こはく 返信する

shin secondさん>初めまして、コメントありがとうございます。そうですね、人間で考えれば、いじめでありひどい暴力でも動物に対してはそう強く感じないというのはあるかもしれませんね。

2007/9/21(金) 午後 7:46 こはく 返信する

akiさん>確かに説得力は弱いかもしれません。でも、現場にいる人は声を上げる時間もない状態で、その現状を知っている人がわかりやすい例えにしたのだと思いますよ〜。そのまま素で書いてあるものは興味がないと読まないものだと思いますしねぇ。

2007/9/21(金) 午後 7:57 こはく 返信する

あもんさん>政府がいろいろと行動している以上、不利になる報道は抑制されているかもしれないですね。どの科も現場にいる人たちはすごい悲鳴ですよ。同じ人間なのだからご飯食べたりトイレに行く時間も必要だし寝ることだって必要なのに・・・。今回の件は医者不足の他に、患者にも問題があったようですが、それを報道しているところなんてあったかしら?

2007/9/21(金) 午後 8:00 こはく 返信する

らもさん>うんうん、小児科と産科は特にひどいですね。割に合う合わないだけではなく、自分自身が生きていけるかどうかも関係しているようです。過労で死亡なんていうことがあっても現場を知らない人は、気にしないのでしょうね。もしかしたらニュースにもならないかもしれない。病気になって病院にかかってから現実を知るじゃ、間に合わないと思うのですけどねぇ。

2007/9/21(金) 午後 8:04 こはく 返信する

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情報が氾濫してるからこそ、真実を見極めなくては見誤ってしまいますね。
身近なことも、社会的なことも大きく広くとらえなくては、行く先を誤ってしまう。
報道って、ある意味の強烈な権力を持った偏見だもんね。

2007/9/22(土) 午前 10:48 魔女ロハス 返信する

医療に限らずいろいろなことに当てはまりますよね。見極める目を持たなくてはならないですし、他人事と思うようなことがあってもいけないのですよね・・・。

2007/9/24(月) 午後 5:11 こはく 返信する

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こはくさん、奈良のたらい回しは産婦人科だけじゃないですよ。
子だぬき其の2が1歳の頃の祭日、いきなり40度の発熱、顔面蒼白、ふるえ、嘔吐の繰り返しを起こしたとき、電話で問い合わせた病院に片っ端から断られました。
消防署に「今日の小児科担当は▲病院」と聞いてそこに電話したら
「患者カードを持ってないなら、重症じゃないのに忙しいのに来ないで下さい!」と、怒鳴られました。
結局車で30分離れた私立病院にようやく受け入れてもらえて、事無きを得ましたが・・・・
数年前、関市で幼児が同じくたらい回しの末亡くなった折、新聞に体験談として投稿したら記事になりました。しかし其の文面を読んで唖然!!
件の▲病院は「そんなこと言っていない。混んでいるから来ても待ってもらうことになる、といったんだ」と。。。。。
この大嘘つき〜〜〜!!! と叫びましたよ。誰が忘れるモンですか、あのめんどくさそうな口調と台詞!!

2007/9/26(水) 午後 11:16 [ ota**ki78 ] 返信する

やっぱり、おたぬきさんも大変な思いを経験していたのですね(>_<)
コロコロ言うことを変えられてしまう、そんな経験をしてからは、いざというときは録音取るようにしてますよ。証拠を残さないと自分自身が悪者になってしまうということ、増えている気がします。それぞれに言い分はあるのでしょうけどもね・・・。

2007/10/3(水) 午後 4:54 こはく 返信する

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