吉本ピン芸人ダイスの世界

ほんの、少しでも、楽しんで、頂けたら、幸いです。

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【湖】


青年「うわ、オノを湖に落としてしまった」 

妖精「(ポワワワワーン)」 

青年「なんだ?」 

妖精「私はこの湖の妖精です」 

青年「はい」 

妖精「あなた今オノを落とされましたよね?」 

青年「はい」 

妖精「あなたが落としたのはこの金のオノですか?」 

青年「いや・・」 

妖精「それともこの銀のオノですか?」 

青年「分かりません」 

妖精「・・・・え?」 

青年「分かりません」 

妖精「分かりませんっていうのは?」 

青年「どんなオノ落としたのか分からないんです」 

妖精「どうしてですか?」 

青年「友達に借りてきたオノなんです」 

妖精「だとしてもどんなオノかは覚えてますよね?」 

青年「本当に覚えてないんです、昨日の夜に借りて、それからちゃんとオノを見たりしなかったし、すいません」 

妖精「あー・・そうなんですか」 

青年「でも湖に落ちたオノはその2つなんですよね?じゃそのどちらかだと思います」 

妖精「いえ違うんです」 

青年「違う?」 

妖精「鉄のオノもあるんです」 

青年「鉄のオノ?」 

妖精「はい」 

青年「普通オノって鉄じゃないんですか?」 

妖精「まぁ、はい」 

青年「じゃ金のオノと銀のオノは鉄じゃないんですか?」 

妖精「まぁそこは今良いじゃないですか」 

青年「気になりますよ」 

妖精「金のオノも銀のオノも鉄で出来てます」 

青年「じゃ3つ目のオノだけ鉄のオノっていうのはおかしくないですか?」 

妖精「おかしいですね」 

青年「言い直してくださいよ」 

妖精「あなたが落としたのは、この鉄で出来た金のオノですか?」 

青年「分かりません」 

妖精「それとも、この鉄で出来た銀のオノですか?」 

青年「分かりません」 

妖精「それとも、この鉄で出来たノーマルオノですか?」 

青年「ノーマルオノってなんですか?」 

妖精「そこは今良いじゃないですか」 

青年「いえ気になりますよ」 

妖精「でもあなた、自分の落としたオノがどんなオノか分からないんですよね?」 

青年「はい」 

妖精「じゃこの3つがどんなオノだろうが関係ないでしょ」 

青年「じゃこの時間なんなんですか?」 

妖精「鉄のオノなんですよ!」 

青年「え?」 

妖精「あなたが落としたのは鉄のオノなんですよ」 

青年「そうなんですか?」 

妖精「そうですよ」 

青年「なんで隠してたんですか?」 

妖精「あなたが正直者かどうか試したんです」 

青年「すごく気分悪いですよ」 

妖精「ごめんなさい」 

青年「だったら最初から鉄のオノだけ出して、落としましたよって言ってくれたら良かったじゃないですか」 

妖精「そしたら試せないでしょ」 

青年「なんで試すんだよ!」 

妖精「そもそもオノ落としてんじゃねーよ!」 

青年「はぁ!?」 

妖精「せっかくゆっくりしてたのによ」 

青年「僕が落としたのは金のオノです!」 

妖精「今頃何言ってんだテメェは」 

青年「友達からメールが来たんです」 

妖精「え?」 

青年「お前のオノってどんなオノだっけ?って聞いたら金のオノって返信が来たんです」 

妖精「マジかよこいつ」 

青年「マジですよ」 

妖精「あなたは正直者ではありません」 

青年「僕じゃないですよ、僕の友達ですよ」 

妖精「あなたの友達は正直者ではありません」 

青年「本人に言ってくださいよ」 

妖精「連れてこいよ!」 

青年「無理ですよ遠いんだから」 

妖精「もういいわ!」 

青年「どういう事ですか・・」 

妖精「じゃ金のオノやるよ!これお前のなんだろ?」 

青年「そうみたいです」 

妖精「ほらやるよ!じゃあな(ポワワワワーン)」 

青年「ちょろいな」

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