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口和の里に、まんさくの花が咲きほころび
春を告げるころ。一枚の旗が
子供たちの歓声と共に、たなびいた。
それは、平成十年の春、口和中学校より
依頼を受け、一時間のデザイン授業を
受け持ったのが姶まりだった。
三学年四十名が、思いをつのらせ
自分たちだけで、『生徒会旗を作ろう…』
テーマは、『友を知り、友を信じ』団結。
口和の花マンサクとヤマドリを形にしたい。
たくさんのアイデアが私に寄せられた。
どれも素晴らしいものだった。
図書室で何時間もかけて、マンサクと
ヤマドリの生態を知らべてくれた。
何回も何回も形になやみ、どんな色に
しようか、最後の最後までなやみ続け
みんなで結論を出した。
立派なものを後輩に残したい。
二十年いや三十年後にも残るものを…
自分たちの子供にも見せてやりたい…
ふる里をけっして、わすれない…
九ヵ月間、みんなは、よく困難な
課題を乗り越え、無から有を作り上げた。
卒業式に旗がまにあった。よかった…
君たちと、わかちあった感動は私も一生わすれまい
●口和中学校は、広島県北部、
ほぼ島根県との県境に位置する、人口2,843人の町。
(人口は、平成10年12月現在。前年より34人減)
清流が流れ、ヤマドリがさえずり、春にはマンサクの花。
和牛の発祥の地でもある、
中学校の生徒数は、92名。
その内本年(平成11年)3月に40名が卒業。
4月には、23名が入学し、生徒数75名となる。
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