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koh*u53*2のブログ
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東日本大震災とそれに伴う津波は「異常に巨大な天災地震」に該当するため、東電を免責すべきという意見があります。ですが、こんなものはとんでもないことです。感情的に言っているわけではありません。

東日本大震災級の津波は東北太平洋側において過去幾度となく発生していたのです。1968年の明治三陸津波、1933年の昭和三陸津波そして869年の貞観地震、1611年の慶長津波です。

特に貞観津波は千年に一度と言われる大震災で東日本大震災と同程度のエネルギーだったことが明らかになっています。

この過去からの警告を生かして、東日本大震災時にもビクともしなかった原発があります。宮城県女川町にある東北電力女川原発です。

当時、女川原発には14m級の高さの巨大堤防があり、福島第一原発を襲ったのと同じ高さの13mの津波にも耐え抜きました。原発を守り抜いた堅固な城壁が備わっていたのです。しかも、当時の女川原発には数多くの周辺住民が避難しており、津波被害から人命を救ったのです。

歴史の教訓に学んだ東北電力、全くと言っていいほど生かさなかった東電、両者の安全に対する認識には、歴然とした差があったのです。

東電は電力会社としての責任を果たしていなかったのです。どうして東電が無過失になるのでしょうか。なるわけがありません。

東電の責任はとてつもなく重いのです。東電はもはや完全な死に体であり、ゾンビ企業と化しています。法的に破綻処理して責任をとらせるべきです。

政府が開示している公的な福島原発事故の賠償費用は4兆5402億円です。そこに除染や廃炉費用を加えると10兆円を超えると言われています。

ですが、この賠償費用は当初2年間のコストしか含まれておらず、3年目以降の分はカウントされていないのです。

しかも、保管も含めた除染費用は少なく見積もっても5〜6兆円に膨らむと見られています。政府が予算計上している1.5兆円では足りないのです。

原発事故による賠償・除染・廃炉費用は20兆円を超えても不思議ではないのです。当然、東電単独では負担できるような金額ではなく、誰が見ても東電は債務超過に陥っています。

東京電力は福島第1原発事故の賠償資金に充てるため、原子力損害賠償・廃炉等支援機構から今年4月に820億円の追加交付を受けました。交付は39回目で累計額は約4兆8000億円となります。

東電が発行した優先株を引き受けるかたちで、既に1兆円の出資を行っていますので、東電への資金交付総額は6兆円近くに達します。

東電が再生しなければ、原賠機構の出資金や融資は踏み倒されることになり、結局は税金での尻拭いという国民負担となります。現状では東電が再生する見込みはゼロに近く、既に投入した6兆円はまず返ってきません。

このまま東電を延命させれば、今後、税金の逐次投入と電気料金の値上げが繰り返されることになり、国民負担が際限なく増えるリスクがあるのです。税金が踏み倒される上に電気料金が上昇するダブルパンチとなるのです。

このように国民の金が東電に吸い尽くされる悪循環を断ち切るためには、東電を法的に破綻処理するしかありません。

東電は法的に破綻していないので、債務カットができず、国から東電への出資や融資の大部分が、銀行への借金返済に流れており、更に国民負担が増える構図となっています。

そもそも、東電という民間企業の株主に責任をとらせないで、税金を際限なく投入することは国民に対する重大な裏切り行為であり、違法行為です。東電株式を100%減資して紙切れ同然として株主責任を問うべきです。

こんな違法行為がまかり通っていたら、日本国のモラルが崩壊してしまいます。株主責任、債権者責任が問われぬまま、国民の血税がなし崩しで投入するなど法治国家の所業ではありません。

東電を破綻処理すると金融市場が大混乱に陥り、経済に深刻な影響を及ぼすという理由で反対する意見が根強いのが実情です。

ですが、日本航空(JAL)の法的処理のように、LNG等のエネルギーの支払代金や福島原発事故処理にかかる中小企業の商業債権等、必要な債権で保全したうえで破綻処理すればいいのです。

JALを破綻処理しても飛行機が飛び続けたのと同じ様に、東電を経営破綻させても電力供給は止まりませんし、原発事故賠償も滞ることはありません。

東電を経営破綻させることは、資本主義の原則から見てもっとも公平で、かつ、国民の負担を最小にすることができる方法なのです。

政府は今こそ、東電の破綻処理を政治決断すべきです。        
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    この事故について、東電の元会長以下社長も、それに経産省の担当役員も誰一人として、責任をとっていません。責任どころか。適当なところへ横滑りしたり、多額の退職手当をもらったりで、こんな国民をバカにした行為は許されません。
    東北大学の研究者は貞観地震の教訓を、警告として伝えていたそうで、これを無視した経営陣の責任は重いものと考えます。
    私も破綻処理に賛成します。そして、当時の責任者にも応分の責任をとって欲しいと思います。

    [ ゲンゴロウ ]

    2015/5/28(木) 午後 5:31

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    毎月、電気代、あげる東京電力。
    許せないです。福島の施設はほったらかし。
    どれだけ、被爆しているか、心配です。

    [ テンちゃん ]

    2015/5/28(木) 午後 9:04

    返信する
  • こんばんは。

    「人災」を「自然災害」にすり替えるのは一番卑怯なやり方。
    見え見えですが、何故に此処まで電力会社を擁護するのか?
    日本も送電線が開放され「発送電分離」を行い、
    消費者が電力会社を選べる事を実現すべきでは?

    メリオ

    2015/5/28(木) 午後 11:18

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    ゲンゴロウさん
    本当にそのとおりです。過去の経営者の責任をしっかり追及し、退職金を返納させるべき。企業年金にもメスを。

    [ koh*u53*2 ]

    2015/5/29(金) 午後 9:39

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    テンちゃん さん
    そのとおり。

    [ koh*u53*2 ]

    2015/5/29(金) 午後 9:39

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    メリオさん
    電力会社を擁護する必要はありません。今こそ電力改革を断行するときです。今国会で審議されている発送電分離法案が重要です。

    [ koh*u53*2 ]

    2015/5/29(金) 午後 9:41

    返信する

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