若田光一 宇宙ブログ

国際宇宙ステーションに長期滞在している若田光一が日常を語る

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2009年2月21日

スペースシャトルの水素ガス加圧ライン流量調節弁の徹底した安全性確認が継続されているため、STS-119の打上げが再度延期されました。

19日の夜から、搭乗する仲間の宇宙飛行士たちと一緒にヒューストンのジョンソン宇宙センターにある隔離施設に入りましたが、その翌日、再度打上げ延期が決定されたため、隔離施設から一旦出て帰宅しました。

隔離施設には打上げ一週間前から入ります。

また、その時期と前後して、打上げ時刻に応じた時差調整のための、スリープシフトも開始します。

スリープシフトとは、打上げの時に頭も体も冴えた状態で臨むために、時差調整するものです。

打上げが深夜や夜明け前の早朝の場合、隔離施設の中で、ほぼ昼と夜が逆転するような生活時間に約一週間掛けて体を慣らしていきます。

技術的な問題による度重なる打上げ延期は、過去2回のスペースシャトル飛行の時には経験した事がありませんでした。

打上げ直前の準備を繰り返しながら緊張感と体調を維持して行く事は、自己管理において、自分にとっての新たな挑戦課題だと感じます。



2009年2月20日

2月10日に、米イリジウム社の通信衛星とロシアの使用済み衛星がシベリア上空800キロ・メートルで衝突し、かなりの数の衛星の破片の宇宙ゴミが発生した事が報道されていますね。

地球軌道を周回する宇宙ゴミの大きなものは地上から監視されていて、国際宇宙ステーション(ISS)やスペースシャトルも、そうした宇宙ゴミとの衝突を避けるための軌道修正を行うこともあります。

私が初めて宇宙飛行をした時に搭乗したスペースシャトル・エンデバー号によるSTS-72ミッション(1996年1月)時にも、米国の既に使用されなくなっていた人工衛星との衝突を避けるため、軌道修正噴射を行いました。

ISSの長期滞在飛行に向けた訓練では、宇宙ゴミや隕石等の衝突により、万が一ISSの与圧区画に急激な空気の減圧が生じた場合を想定した、緊急対応訓練も行ってきています。

宇宙のゴミ対策は、ISSだけでなく、地球軌道を周回する多くの人工衛星の安全な運用にとっても、重要な取り組みとなっています。

イメージ 1
地球周辺の宇宙のゴミ(スペースデブリ)

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