若田光一 宇宙ブログ

国際宇宙ステーションに長期滞在している若田光一が日常を語る

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宇宙からの記者会見1


3月25日(日本時間)日本のメディアの方と交信しました(日本語で話しました)
提供:NASA-TV
2009年3月24日

私と交代するISS搭乗員である、NASAサンディ・マグナス宇宙飛行士からの引継ぎ作業を連日行っています。

また今日は軌道上記者会見が実施され、日本のメディアの皆さんからもいろいろと質問を戴きました。

米国ホワイトハウスとISSをつないで、オバマ大統領や米国議会関係者、子供たちとの交信が実施され、

大統領と直接お話する機会もあり、

オバマ大統領の有人宇宙開発と教育に関する強い熱意を感じました。

イメージ 1

(写真提供:NASA)

人気のある宇宙日本食

2009年3月23日

今日も時間が矢のように過ぎていくような一日でした。

宇宙の無重力下で骨量が低下することを防ぐ研究のための薬である、

ビスフォスフォネート剤を起床と同時に服用しました。

この薬の宇宙での投与実験は今回が初めてです。

その後はSTS-119ミッションの3回目の船外活動をする仲間のためのエアロックでの準備を行い、

船外活動が始まってからは、宇宙飛行士をISSのロボットアーム(カナダアーム2)に先端にのせて、船外作業を支援、

カナダのデクスター・ロボットアームの操作も行いました。

ヨーロッパのコロンバス実験棟での3次元空間識の実験(3D Space)、

ロシアの居住棟にあるトレッドミル(TVIS)で30分間のランニングをこなした後は、

スペースシャトルとISSのクルー10人が集まっての楽しい夕食会になりました。

私もJAXAの宇宙日本食とお箸をいくつか持って参加しました。

米ロの宇宙飛行士たちに特に人気があったのは、さばの味噌煮で、お箸をうまく使って食べている仲間もいました。

ISSでも日本がWBCで優勝したニュースで盛り上がりました。

原監督をはじめ日本チームの皆さんおめでとうございます!

イメージ 1

(写真提供: NASA)

3月24日(日本時間)オバマ大統領と交信して話をしました
提供:NASA-TV

要約
(声:オバマ大統領)
船長、聞こえますか?

(ISS第18次長期滞在クルー船長:マイケル・フィンク)
大統領閣下、国際宇宙ステーション(ISS)へようこそ。
今日はスペースシャトル・ディスカバリーのクルーも一緒です。
みんなお話しできることを喜んでいます。
とてもよく聞こえています。

(オバマ大統領))
時間を取ってもらってありがとう。
こちらにはすばらしい子供たちのクルーがいます。
みんな宇宙に興味津々です。
そして議員の方々もいますが、宇宙飛行士のみなさんと話せるとあって、
まるで大きな子供みたいにはしゃいでいますよ。
時速17,000マイル(時速約27,000キロメートル)で飛行中と聞いていますから、
両手が使えるハンズ・フリーホンを使っているみたいなので安心しました!(笑)

(ISS第18次長期滞在クルー船長:マイケル・フィンク)
大統領、私たちは90分で地球を一周していますから、スリル満点です。
すごいスピードなので、一日に日の出と日没をそれぞれ16回ずつ見ることができるんです。

(オバマ大統領)
信じられないスピードですね。
まず、私たちはみなさんのことをとても誇りに思っていることをお伝えしたいと思います。
また、私と同じイリノイ州の出身者もいると聞いています。

(ISS第18次長期滞在クルー:サンドラ・マグナス宇宙飛行士)
大統領、とても素晴らしい故郷だと思っています。
(マグナス宇宙飛行士は、イリノイ州出身)

(オバマ大統領)
そうですね。 
さて私たちはみなさんのプロジェクトにとてもわくわくしています。
今回みなさんは、宇宙ステーションにソーラーパネル(太陽電池パネル)を増設すると聞いていますが
それによって宇宙ステーションに滞在できる人数も増えるということですね?

(STS-119ミッション・スペシャリスト:ジョン・フィリップス宇宙飛行士)
はい、そのとおりです。
今回、ソーラーパネルを増設することによって、ISSで使える電力を約2倍に増やすことができました。
これによってもっと多くのクルーが滞在できたり、さらに実験ができるようになります。
今年中に長期滞在クルーを6名にして、さらに積極的に宇宙での実験を推進していくつもりです。

(オバマ大統領)
わくわくしますね。
というのも、米国は地上でも太陽エネルギーを初めとするさまざまな再生可能なエネルギー源の開発を
積極的に推進しているところです。
宇宙ステーションでも同じようなことを実行しているというのは特に感動を覚えます。
実際、どうやってそのソーラーパネルを設置するのですか? どなたか簡単に教えてください。

(STS-119ミッション・スペシャリスト:スティーブン・スワンソン宇宙飛行士)
はい。まずソーラーパネルは、長さ5フィート(約1.5メートル)ほどに畳まれた状態で
スペーシャトルに載せて運んできました。
それをロボットアームで宇宙ステーションの骨組み部分に持って行き、
宇宙飛行士は船外活動をしてボルトを固定します。
固定が終わったらコンピュータでコマンドを入力するとソーラーパネルが開きます。

(オバマ大統領)
どのくらいの作業時間がかかるのですか?

(STS-119ミッション・スペシャリスト:スティーブン・スワンソン宇宙飛行士)
船外活動によってボルトを固定するのに約6時間かかりますが、
ソーラーパネルを広げる作業はそんなに長くかかかりません。

(オバマ大統領)
わが米国の宇宙飛行士たちのたぐいまれな活躍を大いに誇りに思います。
私たち(米国国民)が誇りとする冒険心と探求心への貢献をみなさんは代表しているわけですから。
しかし、国際宇宙ステーションがすばらしいのはそれだけでなく、
日本やロシアの仲間も参加されていることですね。
お二人とも、こんにちは。
みなさんのような協力の精神がこの地上でも広く発揮されることを私は願っています。

(ISS第18次長期滞在クルー:若田光一宇宙飛行士)
大統領、お話しできて光栄です。
こちらには米国のクルー、ロシア人クルー、そして日本出身の私がいますが、
このすばらしいISSのプロジェクトには全部で15か国が参加しています。
今回地上ではスペインのスタッフも参加しています。
まさに世界の科学の進歩を象徴するようなプロジェクトです。
その一員として参加できてとても嬉しく思っています。

(オバマ大統領)
すばらしいことですね。

(ISS第18次長期滞在クルー:ユーリ・ロンチャコフ宇宙飛行士)
大統領、私たちの任務はどれもとても重要なことばかりですから、
みんなで力を合わせて取り組んでいます。

(オバマ大統領)
みなさんはずっとふわふわ飛び跳ねているように見えるのですが、
どこかに行かないようにベルトか何かで体を押さえているのですか?

(ISS第18次長期滞在クルー船長:マイケル・フィンク)
大統領、私たちは足元にある手すりに足の先を引っ掛けているんです。
ですから放せばこうして簡単に浮くこともできますよ。
宇宙飛行はこれがあるから楽しいんです。
それに、飛行中にいろいろな子供たちと話をする機会があって、
そのたびにこうやってふわふわ浮いているところや、
ほかにも宇宙でわくわくするような様子をお見せできるのが嬉しいですね。
でも楽しいばかりではありません。
体が弱ってしまわないように筋力トレーニングが欠かせません。
それにしても次の世代を担う世界中の子供たちと交信して、夢を与えることができて幸せです。

(オバマ大統領)
そうですね。
私の母校、ハワイのプナホウ小学校の生徒たちとも交信するそうですね?

(ISS第18次長期滞在クルー船長:マイケル・フィンク)
はい、楽しみにしています。

(オバマ大統領)
その時はぜひ「アロハ」とあいさつしてくださいね。
さて、ここには子供たちがたくさん集まっています。
誰か質問はないかな? こちらの女の子が、質問があるそうですよ。

(女の子)
宇宙飛行士のみなさんは、何を食べているのですか?

(オバマ大統領)
聞こえましたか? みなさんが何を食べているか知りたいそうですよ。

(STS-119ミッション・スペシャリスト:リチャード・アーノルド宇宙飛行士) 
私たちは、もりもり食べてますよ! 
食事の多くはハイキングに持って行くようなインスタント食品で、
フリーズドライの食品を温めたりします。
ほかにも軍隊で食べるような(レトルト食品)もあります。
去年ヒューストンがハリケーンの被害を受けたときに配られた非常食のようなものです。

(オバマ大統領)
ソフトドリンクの「タング」は飲んでますか? 
(クルー:カメラにうなずく)
こちらに元宇宙飛行士のビル・ネルソン議員がいらっしゃるのですが、
彼が宇宙に行った当時はメニューからはずされてしまったそうですよ。
(クルー:カメラに「いいえ」と手を振る)
それはともかく、私たちがみなさんのことをとても誇りに思っているという気持ちは
感じてもらえたかと思います。
忙しいところ、交信の時間を作ってもらえてとても感謝しています。
こちらの子供たちも宇宙にいるみなさんと直接交信できてすごく興奮していますよ。 
(子供たちに)さあ、みんな、さようならを言いましょう。

(子供たち)
さようなら。

(オバマ大統領)
みんな喜んでいます。宇宙飛行士のみなさん、ありがとうございました。
帰還したら地上で会えるのを楽しみにしています。
では、みなさんに神のお恵みがありますように。

(STS-119船長:リー・アーシャムボウ)
大統領、ありがとうございました。
紺色のシャツを着ている私たちスSTS-119のクルーを代表して、
今日お話しをする機会をできてとても光栄に思っていることをお伝えしたいと思います。
実に貴重な体験でした、お礼を申し上げます。
同じシカゴ出身者としても、大統領殿、あなたの幸せをお祈りします。
最後にISS長期滞在クルーのマイケル・フィンク船長にマイクをお渡しします。

(ISS第18次長期滞在クルー船長:マイケル・フィンク)
大統領、残念ながら私はシカゴ出身ではありませんが、クルーも私も大統領とお話しできて、
そして大勢のみなさんとこの冒険のひとときを共有できて、とても嬉しく思います。
人間が互いに協力して、破壊的ではなく、建設的に力を合わせるとすごいことが実現できるもので、
驚くばかりです。
そしてこのISSもまさにそういうことを成し遂げるのを任務としています。
時速17,500マイル(時速約28,000キロメートル)で飛行中の私たちのために
お時間をいただきありがとうございました。
大統領と議員の方々、そして多くの子供たちと、とても楽しい時間を過ごすことができました。
みなさんに改めてお礼を申し上げます。

以上。
2009年3月20日

皆さんISSからこんにちは。

国際宇宙ステーション(ISS)での仕事は順調に進んでいます。

ISSでの生活は快適です。

飛行6日目を終えたところですが、毎日慌しいスケジュールをこなしています。

これまで印象に残った作業は、

飛行2日目の、シャトルのロボットアームを操作して、自ら開発にも参加したシャトルの熱防護システム検査用ブーム(OBSS)の運用。

飛行4日目の、ロシアのロンチャコフ飛行士と共に実施した、ソユーズ宇宙船用のソコル宇宙服の気密性のチェックや、JAXAのDOME-GENE実験。

イメージ 1


飛行5日目の、S6トラスの取り付けのためのカナダアーム2の操作。

そして今日6日目の、S6トラス太陽電池パネルの展開です。

これからISSでの仕事や暮らしの様子をお伝えしていきます。

お楽しみに!

イメージ 2

(写真提供:NASA)

STS-119(15A) ミッションホームページステータスレポートで、ミッションの詳しい内容が分かります。

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