若田光一 宇宙ブログ

国際宇宙ステーションに長期滞在している若田光一が日常を語る

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2009年6月21日

ISSは現在約350kmの軌道高度を飛行中で、地球を約1時間半で一周するので、1日に地球を16周します。

ISSの軌道面は地球の赤道面に対し51.6度傾いているため、ISSが通過するのは北緯51.6度から南緯51.6度までの範囲です。

「きぼう」の窓から見える、暗黒の宇宙に浮かぶオアシスのような青い水惑星、地球。

その地球の昼と夜の光景から受ける印象は対照的です。

約45分おきにやってくる夜明けと日暮れ。

太陽の当たっている昼間側の地球には、コバルト色から深い藍色に至るまで鮮やかな色をした青い海、強い風が吹いていることを連想させる砂漠の筋や立ち昇る白い積乱雲、噴煙を巻き上げる火山など、大自然の力強い息吹がはっきりと感じられます。

一方、夜の側の地球の光景は、明るい豆電球をちりばめたような眩いばかりの都市の明かり、人間の科学技術力を象徴しているような光がとても印象的で、人間の地球環境に与える影響力の凄まじさを物語っているかのようです。

宇宙を飛行していると、思いがけない地球の光景に出会うことがあります。

イメージ 1

この火山噴火の写真は、6月12日に千島列島上空で撮影した写真で、噴煙の頂上部に大量の水蒸気が立ち上っている様子が分かります。

イメージ 2

こちら写真はエジプトのカイロで、写真中央にピラミッドが3つほど小さく見えます。

イメージ 4

この写真からは、軌道上で大気層を通さずに直射する太陽が、ぎらぎらと輝く灼熱の白球のように見えることがお分かりいただけると思います。

イメージ 3

こちらは南米の東側を通過した時に撮影したオーロラの様子です。
ISSからは見えるオーロラは薄い緑色のものがほとんどです。

地球はいつまで眺めていても決して飽きることのない様々な豊かな表情を見せてくれます。

「故郷(ふるさと)の水惑星を包み込み青き大気の光輝く」 若田光一

(イタリア上空にて)

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