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お好み焼き「小はる」は、今はもうない。(みんな、知らないよね) 思い出ばかりが残るのみだ。 河原町通りの「ROUND1」の大きなビルがあるが、その裏道、通称「裏寺通り」の北寄りに「小はる」はあった。 ここの店は、おばあちゃんがやっていて、学生たちにとっては、その安さで有名な店だった。粉が有名で、カリカリした生地がおいしかった。 何度も行ったけれど、ちょうど今世紀に入った頃だったか(多分)、このあたり一帯が火事になったので、「小はる」も焼けてしまった。 焼け跡に残った入り口に貼られた白い紙には、たくさんの人たちが再開して欲しいと励ましの言葉を書いていた。 「おばちゃん、もう一度やってください。待ってるからね」と言う内容の励ましの言葉ばかりだった。あれを読んだ時は、結構、感動しました。おばちゃんもあれを読んだだろうね。 何かの雑誌に書いてありましたが、「もう一度、1からやり直せる気力はない」と言うことで、廃業されたようです。 この店は、30年以上、ずっとおばちゃんがやってきて、確か無休でいつ行っても開いてた。火事になって、気力がなくなったんだろうね。自分もそんな気持ちになったことがあるので、すごく気持ちが分かった。 いつも夜遅くまで開いていた。 頼んだら、混ぜるところから自分でやって焼くのも自分で焼く店だったし、普通の豚玉ぐらいなら=350円=、ミックスが=400円=。 まごまごしてたら、おばちゃんが焼き方を教えてくれる。 店の奥に、昔のコーラの冷蔵庫みたいなのがあって、ドリンクをいつも頼んで、焼いていた。確か、小さなテレビがあったような気がする。 ソースもおいしかったし、なぜか丼物もあった。 結構ボリュームもあった。 そうそう、ここのは、京都では有名な、オジカソースhttp://www.ozika.com/だったよ。 たいていの店は、オタフクソースがベースになってきたけど、「小はる」の味は、オジカソースの味と相まって、よく覚えてるなあ。 ちょっと南側には、火災を免れた方の、もう一軒のお好み焼き屋が今も残っています。 こんなに愛されたお好み焼き屋だったのには、わけがあると思います。 美味しさだけじゃなかったですよね。ずっと価格据置き。味も美味しくてボリュームたっぷり。人情あふれる店でした。おばちゃんの生きがいだったに違いありません。なんで再開されなかったんだと思っている人が多かったと思います。 少しでも安く食べてもらおうと、値段を上げずに頑張ってきた、あのおばちゃん。 僕は、本当に、元気でいて欲しいと思っています。 願わくば、もう一度だけでも、あのお好み焼きが食べてみたかった、と僕は真剣に思っています。
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京都のお好み焼き!
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