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苦悩の時期、私を救った本
最初40ページほど、第一章か、「なんか説教くせーな〜文章もうまくないし面倒になってきたな〜もう読まなくていいか〜」「“健常者”とかいう単語気軽に使う人きら〜い」などと頭の片隅で考えつつぱらぱら見てたんだけど、第二章で急に「昨日と同じ今日がやってこなかった日」とかヘビーなタイトルになってよう。
個人的なことを書いて申し訳ありませんが、私は大学三年の二十歳のとき、突然、難病になりました。
人生はこれからだと思っていました。いろんな選択肢のどれを選んだらいいのか、悩みはそれくらいでした。
それが突然、入院で、医師から「一生、治らない病気です」と言われました。
そして、その時点では、「もう大学院に進むのも、就職するのも無理です。一生、親御さんに面倒をみてもらうしかありません」と言われました。
世の中には色んな絶望があると思うが、これも確実に絶望認定。
こんなのにくらべたら私なんか絶望なんかできるはずもないと思うが、本人はすっかり「絶望」してるつもりなんだよな〜。バカだな。
「何でもできるはずなのに、どう考えても何もやりたいことがない絶望」とかゆーかんじで。
この人は絶望期には物語系がいいと言っていたが、私は違ったかな〜。
「こんな夜更けにバナナかよ」
「困ってるひと(大野更紗/ポプラ社)」
あたりが、なんだか心底「ぜつぼうとか言ってる場合じゃないな」って思ったかな。
あとはうちう系ね。
不思議すぎて頭全部のっとられるよね。自分のことなんてまじどうでもよくなって。最近は割と良い意味で。
逆に中学生で「人間失格」とか「車輪の下」とか読んだときには「ああやっぱそうなんだ〜このまま大人になってもそうやって何の幸せも感じることなく死んでいくだけなんだよね〜」と絶望感を強固にした覚えがあんだけど。人それぞれだなあと。
たくさん共感できることはあったけどね。
「この本だけが、今の自分の気持ちを理解してくれている」と思える本との出会いが、絶望しているときには、とても救いになります。
私も「モラル・ハラスメントの心理構造(加藤諦三/大和書房/2013) 」みたいな本と出会ってなければ、今こんなに穏やかな気持ちを手に入れることはできなかっただろうな。
結局誰にも自分の子ども時代の暗い思い出を具に聞いてもらうことはできなかったけど、あの本読んだだけでどれほど救われたか!
どの本を読めば…てのは人それぞれなんじゃないのかなあ。私は自分が「絶望してる」と気づいてからはフィクションは一切読めなくなってしまった。気づくまでは現実逃避的な意味でよく読んでたけど。読んでいる間だけは自分のことを忘れているんだよね。それだけ。もう戻りたくない。
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