|
今夜は自宅で行定勲監督『GO』(東映、2001年)。原作は金城一紀、脚本は宮藤官九郎。
「在日コリアン」の若者の成長物語。
杉原(窪塚洋介)は民族学校を辞めて、日本人の普通科高校に通う。自分の視野を広げるためだ。杉原はむやみに喧嘩が強い。それもそのはず、父(山崎務)はボクシングのセミ・プロで、この父に子供の頃からボクシングを仕込まれてきたのである。だが、父も母(大竹しのぶ)には頭が上がらず、奔放な母は家出を繰り返す。
杉原は桜井(柴咲コウ)という美人の女子高生と出会い、交際が始まる。彼女は国会前をデートの待ち合わせ場所にするような、変わった女の子である。「一つしかないから、まちがいようがないでしょう」と、彼女は言う。杉原は民族学校時代の親友を不幸な事件でなくす。その夜、杉原は桜井と結ばれかかるが、自分が「在日」であることを告白すると、良家の子女である桜井は身を引いてしまう。破局。
だが、クリスマス・イブの夜、桜井から電話があり、二人は交際を再会するのだった。「行こう」と桜井が呼びかけ、二人が駆け出すラストから、タイトルは『GO』。
「権力って怖いよな。全力で走ってないと捕まってしまう」と、逃げ足の速い不良の先輩が言う。
「名前って何?バラと呼ばれる花を別の名で呼んだところで、すばらしい香りはそのまま」という、シェークスピア『ロミオとジュリエット』の科白がモチーフである。「在日」というレッテルとは別に、人間の本質がある。
監督や脚本家の才気が溢れている。こういう無軌道でファンキーな役柄をやらせると、窪塚は適役。
山崎演じる父親が渋かった。
2001年の公開作品だが、時代設定はもう少し前で、試問押捺や外国人登録証の常時携帯の問題があり、若者たちは携帯をもっていない。
|
この映画は良かったですね。特に主人公が橋のところで巡査の萩原聖人と話すシーンは忘れられません。
2008/8/23(土) 午前 8:36