Koji Murataの映画メモ

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邦画 2008年

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9月17日

 今朝、無事に帰国しました。
 午後に早速、祇園会館で松岡錠司監督『歓喜の歌』(シネカノン、2008年)を観る。原作は落語家の立川志の輔で、本人や師匠の談志、そしてリリー・フランキーまで登場する(松岡監督は『東京タワー』を映画化している)。
 東京郊外の小都市の年末。市立みたま文化会館の主任(小林薫)は無気力な公務員の典型。ロシア人キャバクラ嬢に逆上せて、左遷された男だ。今でもその時の借金を抱えており、妻(浅田美代子)には別居されている。
 さて、この会館で大事件が発生する。大晦日にみたまレディース・コーラスとみたま町コーラス・ガールズのコンサートをダブル・ブッキングしてしまったのだ。レディースは創立20周年でハイソな有閑夫人が中心。他方、ガールズは初のコンサートで、パートの主婦らが中心の集まり。前者の代表(由利さおり)は当初一歩も譲歩しないが、後者の代表(安田成美)の熱心な提案で、ついに合同コンサートを開くことになる。これに主任ら会館の職員も全面協力、大晦日の「歓喜の歌」が様々な家庭のトラブルや人間関係を癒していく。大事なのは、まさに“御霊”(みたま)なのである。
 他に、藤田弓子、笹野高史や筒井道隆らも登場する。
 作中、市長の飼っているらんちゅう(金魚の一種、蘭鋳と書く由)が、重要な役割を果たす。
 図式的で予定調和的な話だが(もとが落語ですから)、充分に楽しめる。
 小林は少し臭いが、情けない中年の公務員を好演、元アイドルの浅田の変貌には驚き。
 登場人物の暮らし向きや住まいの様子など、たいへんリアリティーがあると思う。
 ただし、一介の主任が文化会館を大晦日に改造するという筋書きは、リアリティなさすぎである(でも、落語だから―念のため一言すると、私は落語ファンです)。

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まず、立川志の輔さんの落語を聴いてから、観た方がよかったのかもしれません。面白いのだと思うー思うけれども、笑いのツボがよくわからない。強いはずの市長やヤクザがランチュウの話になると、なんとも締まりがない。そのあたりは落語の世界のようで痛快です。
街を歩くと、面白いことに出くわします。昨日、電車の中で女子高生2人が話をしていました。「天は、ニモノを与えずやねえ。」何の意味かと考えてみたら、「天は二物を与えず」のことらしい。煮物は食べ物ですよ。覚えてね〜。

2008/11/11(火) 午前 9:53 [ KIYO ]


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