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今夜は自宅でDVD。今村昌平監督『「エロ事師たち」より 人類学入門』(日活、1966年)。原作は野坂昭如。
スブやんこと緒方(小沢昭一)は、幼少期に住職だった父(菅井一郎)が後妻(園佳也子)をもらい、継母に当たるその後妻から性的な悪戯を受けた原体験をもっている。今では、スブやんはエロ映画、エロ写真、エロ盗聴と、エロ・ビジネスをきわめるエロ事師である。しかも、彼はそれを人助けだとも信じている。
スブやんは散髪屋の年上の後家・春(坂本スミ子)と同棲しており、春の長男の予備校生(近藤正臣)と長女で中学生の恵子(佐川啓子)の面倒を見ている。だが、長男はグウタラな上マザコンで身勝手である。恵子は不良仲間と付き合っている。
やがて、春が入院、この間、スブやんは警察にパクられたりヤクザに脅されたり。ついには、恵子と関係をもってしまう。春はそれを知って、発狂、病死する。スブやんも「カラカラ」(インポ)になってしまう。おまけに、彼はエロ事師の仲間(田中春男)にも裏切られてしまう。
数年後、恵子は母の残した散髪屋を美容院にして成功しており、長男は大学生に。スブやんは独り、浮き舟生活を送り、ダッチワイフの開発に勤しんでいる。男と女を性から解放するためである。ダッチワイフに植毛しながら「男と女と針仕事」と口ずさむスブやん。かれを乗せた浮き船はいつしか、大阪湾に漂流してしまうのだった。
他に、中村鴈治郎やミヤコ蝶々も。ミヤコは処女斡旋の売春宿の女将。彼女が言う。「処女が高いのやおまへんで。高いから処女ですのや」。なるほど。
ラストシーンは井原西鶴の「好色一代男」のパロディだとか。
また、映画評論家の佐藤忠男によると、スブやんの生き方は「色即是空空即是色」なのだとか。
小沢も坂本もともに力演。近藤正臣は初々しい(この時24歳)。脇役の田中春男も、例によってとぼけた味を出している。
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なんだかとても複雑な人間臭い人生を描いた映画ですね。般若心経が関係するとは驚きです。
2008/9/21(日) 午前 10:43 [ おはつ ]
× 数年後、春は母の残した散髪屋を美容院にして成功しており、
○ 数年後、恵子は母の残した散髪屋を美容院にして成功しており、
殿山泰司と知障者の実の娘との関係云々のシーンが強烈に印象に残ってます。
小沢昭一は、昨今、九条の会とか時代遅れの説教臭い活動ばかりですが、この作品の頃はいかがわしさ満点で面白い俳優でしたね。
2008/9/22(月) 午後 3:18 [ tun*a*i99* ]
エロ事師というような人物を演じるについて、監督は小沢昭一さんに、「校長先生みたいにやろうよ。」と語ったそうです。さて、彼は校長先生みたいに映っていますか。参考までに、『好色一代男』を観賞。雷蔵さんが爽やかな色男に扮しています。「女は可愛らしい化け物や!」化け物?まあ、そういうことにしておきましょうか。
2008/9/30(火) 午前 9:28 [ KIYO ]
はじめまして。
最近観ました。
あんまり好きな映画ではありませんが、強烈でパワフルな映画でした。
TBさせてください。
2009/4/2(木) 午後 10:49