Koji Murataの映画メモ

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邦画 2008年

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9月27日

 帰宅してDVDで三谷幸喜脚本と監督『ラヂオの時間』(東宝、1997年)。
 あるラジオ局の生放送現場。鈴木(鈴木京香)という主婦のシナリオが採用されて、ラジオ・ドラマに。なかなかのメロドラマのはずだった。ところが、主役の千本のっ子(戸田恵子)という落ち目のスターがわがままを言い出し、設定を熱海からシカゴに、主人公の名前を律子からメアリー・ジェーンに、彼女の職業をパートの主婦から弁護士に変えさせてしまう。ここから無理に無理を重ねて、物語は壮大な方向に。
 プロデューサーの牛島(西村雅彦)と編成部長(布施明)は、千本に迎合し続ける。効果音が準備できずに、元効果音係だった警備員の老人(藤村俊二)まで動員される。
 だが、ご都合主義で結末まで変更しようとする牛島たちに、原作者の鈴木がついに激怒、ディレクターの工藤(唐沢寿明)が義憤にかられて、何とか出演者たちの協力をとりつけ、原作どおりのハッピーエンドに再修正する。
 結局、わがままな千本も満足、編成部長や牛島にとっても、とりあえずのハッピーエンドとなる。
 他の声優役に細川俊之や井上順ら。カメオ出演で、渡辺謙、市川染五郎や桃井かおり、宮本信子ら。
 優しいだけの夫を捨てて昔の恋人と結ばれるというオリジナルのシナリオは、どうも原作者の個人体験と個人願望らしい。
 また、シナリオを勝手に修正された経験を、三谷自身がもっているらしい。著作権の侵害でしょうにね。
 テンポがよく、文句なしに笑える作品。出演者の多くも、いつもの三谷組です。
 一番気に入ったのは、軽薄な業界人の雰囲気をうまく出した布施明。
 「人間に想像力があるかぎり、ラジオには無限の可能性がある」なんて、西村演じるプロデューサーは、ちょっとカッコいいことも口にします。

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三谷が修正されたシナリオは『振り返れば奴がいる』という織田雄二主演のドラマですね。
この「勝手に変更されてできたドラマ」は結構傑作で、三谷作品の中ではかなり異色の作品です。

2008/10/1(水) 午後 11:29 [ 古山雅之 ]

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TVの三谷幸喜特集で、再見しました。ドラマの脚本が書き直され、その辻褄合わせに皆がつき合う破目になる。ハインリッヒを演ずる井上順さんは、とにかく何でもこなしてしまう。この中に自分がいたら、どんな行動をとるだろうかと考えてしまう。昔ながらの方法で創り出す効果音はすばらしい。千本のっ子は我儘だが、水面下のゴタゴタをリスナーに感じさせない。著作権については、過去に私も少し困ったことがありました。自分の作品をどのように修正されようと、原作者は自信を持っていい。そう思う。『みんなのいえ』も良かったです。

2010/11/24(水) 午後 6:39 [ KIYO ]


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