Koji Murataの映画メモ

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邦画 2008年

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9月28日

 今日は久しぶりに京都文化博物館に。丸山誠治監督『太平洋奇跡の作戦 キスカ』(東宝、1965年)。特撮監督は円谷英二、快調な音楽は団伊玖磨。
 昭和18年、アリューシャン列島のキスカ島には、秋谷司令官(藤田進)以下、日本軍守備隊5千人が孤立し、米軍の攻撃にさらされている。海軍軍令部では激論が戦われるが、第五艦隊司令長官の川島中将(山村聡)と同先任参謀の国友大佐(中丸忠雄)の建策に、軍令部長(志村喬)が同意して、キスカ救出作戦が決行される。
 作戦の任に当たるのは大村少将(三船敏郎)。制海権と制空権を奪われた中で、霧に身を隠しながら一切の通信を絶って、艦隊はキスカに接近する。この間、決死の国友大佐が潜水艦でキスカに先行上陸、秋谷司令官らと詳細を打ち合わせて、救援を待つ。だが、一回目の救援作業は失敗。守備隊は絶望し、第五艦隊の志気も緩むが、大村の冷静で忍耐強い指揮により、ついに二度目で7月に全員救出に成功する。
 その後、米軍は犬二匹を残すのみの無尽の島を攻撃することになる。
 今からすれば玩具のような特撮だが、白黒映像の中でなかなかの迫力を示す。
 キスカが米領だったことから、日本はこの地の占領に固執した由。
 三船と山村、貫禄です。無口な腹芸の指導者というのが、かつての日本的上司の理想でしょうか。
 救出に成功し、三船と藤田が対面するシーンは、地味だが感動的。二人とも黒澤映画で売り出した俳優だ。
 他に、田崎潤、平田昭彦や児島清。児島が実に若い。円谷特撮監督らしく、ウルトラマンの出演者も脇役で顔を出している。
 戦争映画とはいえ、殺戮を目的としない救出作戦で、爽やかな後味を残す。米軍も爆撃以外ではまったく登場しない。そして、女性も一切登場しないのが、この映画の最大の特徴か。
 だが、キスカで救出された将兵の多くも、その後太平洋の別の作戦で散っていったのではないだろうか。


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