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今夜は自宅でルイス・ブニュエル監督『昼顔』(フランス、1966年)。フランス映画祭で見逃した作品です。
外科医のピエール(ジャン・ソレル)と妻のセヴリーヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)は、若く美しいブルジョア夫妻。だが、妻は不感症で夫婦の性的交渉はない。
セブリーヌはマゾヒスティックな好奇心を満たすため、アイナス(ジュヌヴィエーヴ・バージュ)の経営する売春宿で働き始める。源氏名は「昼顔」。午後2−5時だけの勤務である。やがて、「昼顔」は女の喜びを知るようになる。
そんな彼女にほれ込んだ客のマルセル(ピエール・クレマンティ)は、凶暴なチンピラだった。「昼顔」が出勤しなくなると、マルセルは彼女の自宅にまで押しかけ、ついには夫のピエールを狙撃、自身は逃走中に警官に射殺される。
全身麻痺になったピエールを、セブリーヌは優しく介護するのだった。
ドヌーブの美しいこと!
しかし、このエロティックな映画に、セックスのシーンは直接登場しない。ドヌーブの衣装や、作中の主人公のマゾヒスティックな夢想が、実にセクシーなのである。美しいドヌーブが泥をかけられるシーンなどは、秀逸である。
売春宿の客に、怪しい東洋人が登場するが、彼は「芸者クラブ・カード」というのをもっている。日本人という設定だろう。明らかに、そうは見えなかったが。
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昼顔、わたしも高校時代に見ました。
今、老いても尚貫禄のカトリーヌ・ドヌーヴは、このとき華奢でとっても美しかった!
昔から、はっとするほど美しいのに、彼女には浮ついたところが感じられないところがこの役柄にぴたりとはまった理由でしょうか。
2008/10/6(月) 午後 8:53 [ the dreamers ]
黒のブラだとか、「ほら、手がまだ震えてるわ」とかのセリフでエロティックをかもし出していましたね。たしかに美しい女優さんです。プライドも高く持たれていたようで、かつて来日時公開トークショーで故小森のおばちゃまが「かつてのあなたは美しかった」と言ったとたん、その場を立ち去ったそうです。
2008/10/7(火) 午後 5:53 [ mar*nba* ]
文藝春秋SPECIALの中で「エロスを堪能する映画ベスト10」に挙がっていたのが、この作品です。セヴリーヌだけでなく、男性達も肉体的に精神的に闇を抱えているようだ。夫のピエール、倒錯趣味の名医、死体を愛する公爵、ストーカーとなる青年。夫が凶弾に倒れ、やっとセヴリーヌの魂が解放されたのだ。人が泥にまみれる写真や映像は、あまり好きになれないが。オープニングと最後に、馬車の鈴音が響く。これは幻想なのか、現実なのか。
2009/6/23(火) 午前 10:34 [ KIYO ]
見返りを求めない愛。いろんなこと自分があきらめたらいいんだ。
と思いました。悟ることとあきらめることは、真理に合わない欲を捨てるという意味で、似通っているように感じた。
2009/6/23(火) 午後 8:34 [ マリア ]
ロクサーヌさん、随分前にご質問頂いてたのに遅くなって申し訳ありません。先日やっと再鑑賞致しました。ラストのシーンは自分の秘密を全て話されてしまった後、全身麻痺になった夫が涙する姿を見て、主人公が罪悪感に苛まれ、またいつもの夢想の世界へ入って現実逃避してしまうことで、魂の開放を試みたということではないでしょうか。解釈おかしいですか?おかしかったらまた教えてください。自分が覚えていたはずのシーンも『あれ?こうやったっけ?』と思うことがよくあり、改めて人は忘却の生き物だと感じましたね・・・。歳の所為もあるんでしょうね・・・。悲しい限りです。でもまた鑑賞する機会を頂いて良かったです。昔感じ取れなかった主人公の表情なんかも細かく吸収出来た気がします。有難うございました。
2010/9/23(木) 午前 10:45 [ 三日月 遊 ]
三日月 遊さん、お返事くださっていたのですね。
すぐに気付かなくてスミマセンでした。最近忙しくて忙しくて…
……で、なんでしたっけ?
あっ、昼顔でしたね!
どんな話かほとんど忘れてしまったのだけど、ただ話の一番最後の解釈がわからなくてひっかかっていたのと、昼顔の夫役の俳優さんがなかなかの男前でした。
とにかくフランス映画はよくわかりません。急に場面が変わっていたり、過去なのか未来なのかわからなかったり。
半分居眠りしながら観ると悩まなくてすむからちょうど良いのかも…。
2010/10/28(木) 午後 11:53 [ ロクサーヌ ]