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今晩は自宅で久しぶりに吉村公三郎監督作品を。『婚期』(1961年、大映)である。撮影は宮川一夫。
東京のアッパーミドルの家庭。家督を継いだ長男(船越英二)の嫁(京マチ子)は、婚期を逃した、または逃しつつある小姑たち(若尾文子と野添ひとみ)に理不尽ないじめを受けている。おまけに、夫との関係は冷め切っており、夫は妾や愛人をもっている。まともなのは、離婚歴のある義理の姉(高峰美子)ぐらいのものだ。
小姑の一人(若尾)の見合いが失敗したことから、嫁と小姑は全面衝突、ついに嫁は家を飛び出す。先代から仕えていた老女中(北林谷栄)も、呆れて暇乞いをする始末。だが、夫婦とは不思議なもので、我侭勝手だった夫は、妻を捜して連れ戻しに来るのだった。
「婚期」を意識しすぎた女たちの争いといじめの物語。因みに、これはあくまでコメディです。
見合い相手の月収が1万3000円では不足だといった話が出てくる。
役者もスタッフも豪華なのだが、あまり楽しめない。市川監督作品のような洒落たオチがあるわけではないし、吉村監督にしては、心理描写が表面的で、役者たちを活かしきれてないように感じた。
一番の貫禄は、北林です、やはり。
とはいえ、この時代の大映映画を観ると、なんともほっとするのも事実です。
脚本は女性で、水木洋子。
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ホームドラマのような作品でした。小姑2人に愛人2人、奥方はてんてこ舞い。上品な京マチ子さんですが、時々スカートの下から下着が見えて、これを小姑が「腰ぶら」と呼んでいます。家庭内で問題が起こると、俯瞰のアングルになって、ギブアップ状態。撮影は宮川一夫さん。吉村監督はしっとりと思い入れがありすぎて、コメディーにはもう少しからりとした感覚が必要なのではないでしょうか。でも十分に楽しめました。
2010/8/22(日) 午後 11:16 [ KIYO ]