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今日は自宅でDVD、増村保造監督『最高殊勲夫人』(大映、1959年)。
三原商事の社長(船越英二)は元秘書だった夫人(丹阿美谷津子)に頭が上がらない。その社長の弟と夫人の妹も結婚することに。そこで、社長夫人は社長の末弟(川口浩)と自分の末妹(若尾文子)をも結婚させようとする。若い二人はこの陰謀に反発して、お互いに恋人がいるふりをする。姉妹の父親(宮口精二)は定年前のさえないサラリーマンだが、末娘には「玉の輿」ではない庶民的な結婚をしてほしいと願っている。
三原商事に秘書として就職した末娘は男たちの注目の的、OLたちの羨望と反発の的となる。だが結局、彼女は社長の末弟を愛しており、彼も彼女を愛していた。二人はめでたくゴールイン。さて、三姉妹のうちで「最高殊勲夫人」になるのは誰か、という恋愛コメディ。
末弟の給料は2万に少し足りない程度、秘書になった末妹のそれは8000円である。あるOLは月々2000円づつ貯金している。50円のランチとか100円のカツカレーの話も出てくる。これに対して、社長が浮気相手の芸者に強請られる月々のお手当は「たったの10万円」である。
増村らしくテンポのいいコメディ。社長夫人を演じた丹阿美と父親役の宮口が印象に残る。
若尾文子演じる主人公に求婚するテレビのプロデューサー役に柳沢慎一。最近、三谷監督『マジックアワー』で往年のスター役で懐かしい姿を観た。作中、50年前のテレビ局も馬鹿げた番組を製作している。
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丹阿弥谷津子さんの奥様ぶりが見事。今でいう「セレブ夫人」の雰囲気です。丸の内のビジネスガールはおしゃれですが、姉妹の父の勤める会社では、昼休みに煮干しを焼いています。どうなのでしょうか。庶民はいつの世も苦労続きですが、ある意味で気楽で良いのかもしれません。
2008/12/16(火) 午前 9:58 [ KIYO ]