Koji Murataの映画メモ

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外国映画 2008年

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12月19日

 今夜は東京のホテルでジュリアン・シュナーベル監督『潜水服は蝶の夢を見る』(2007年、フランス・アメリカ)。カンヌ映画祭監督賞など数々の賞に輝いた作品で、以前テレビでご一緒したピーコさんから勧められたが、見逃していた作品です。
 フランスの人気女性ファッション雑誌ELLEの編集長ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)はある日突然、脳梗塞で倒れ、左目以外は全身が麻痺してしまう。「ロックトイン・シンドローム」(閉じ込められ症候群)である。体は潜水服を着ているような状態だ。だが、左目以外にも自由なものが二つだけある。想像力と記憶である。この二つは蝶のように飛び跳ねる。
 やがて、言語療養士や出版社の女性編集者の協力で、ボビーは瞬きで文字を伝えて、なんと自伝を出版する。瞬きの回数は20万回にも達した。本の出版から10日後に、ボビーは世を去る。
 これは実話だそうです。
 主として主人公の左目を通じて風景が描かれ、そこに主人公の過去の記憶や空想が交差する。
 主人公の父親役にドイツの名優マックス・フォン・シドー(スウェーデン出身ですね、tuneaki999さん、ご指摘ありがとうございます)。久しぶりに見たが、立派にフランス語の台詞を話していました。
 「僕の人生は失敗の連続だった気がする。愛せなかった女たち、つかめなかったチャンス」と主人公は回想するが、誰もが何度もこんな思いをしていますね。
 詩のように美しく切なく、しかし、心温まる秀作です。
 言葉は強し。

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>ドイツの名優マックス・フォン・シドー

スウェーデン出身の名優ですね。
ドイツ映画にも出演したことありますか?
少なくとも、「ドイツの名優」とは呼べないでしょう。

2008/12/22(月) 午後 2:03 [ tun*a*i99* ]

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ファッション業界の華麗なシーンが多く登場すると予想していましたが、シリアスな作品で驚きました。どう生きるべきか、考えさせられます。スタイリストは、派手なようで地道な努力の必要な仕事ですね。

2009/1/20(火) 午前 9:49 [ KIYO ]

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奇妙なタイトルです。私は、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見る」を連想しました。私の後輩は会議の最中に脳幹出血を起こし、死亡しました。まだ三十代でした。脳幹出血を起こし、ジャンのように生き残るのは稀です。大脳に損傷がないというのは、かえって不幸かもしれません。植物状態ではありますが、脳死ではありませんから。コミュニケーションを取る手段は、左目のまばたきのみ。20万回のまばたきにより書き上げた一冊の本。その本がこの映画の元になります。出版から10日後にジャンは息を引き取ります。「最強の二人」の主人公も言っていましたが、自殺したくてもできない。つらいだろうと思います。実話であるだけに、余計に堪えます。

2012/10/1(月) 午後 8:55 [ 金歯 ]


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